ブラック・バック作戦の空中給油ダイアグラム

今週末は休日出勤のため、通常更新を休止して小ネタを。

1982年のフォークランド紛争でイギリス軍は、制空権獲得のためにフォークランド諸島にある飛行場を破壊してアルゼンチン軍に使用させないようにしようとしましたが、南米方面にほとんど海外領土を持たないイギリスは近くに爆撃機が発進可能な飛行場を持ってない。最も近くてフォークランドから6000キロ離れたアセンション島。

Blackbuckoperation.png

画像はWikipediaから(このエントリ全て)。
で、この時点でイギリス軍が運用可能な戦略爆撃機はなんでこんなカタチにしちゃったんだろう、でお馴染みのアブロ・バルカン爆撃機。航続距離4000キロ(たぶん、爆弾積むともうちょっと短くなる)。

1024px-Aerial_Vulcan.jpg

行ったら帰ってこなきゃいけないんで、足りない航続距離は2000キロじゃなくて4000キロ。まるまるタンク満タン1回分、航続距離が足りない。
8月31日修正。
違う違う、6000キロを往復するんだから、足りないのは(6000*2)-4000で8000キロ、タンク満タン2回分だ。寝ぼけてるなぁ。


とはいえ、当時すでに空中給油は実用レベルに達していたんで、なーんだ、空中給油すれば全然問題ないじゃん、と思ったら、イギリス軍が使ってるハンドレイページ・ヴィクター空中給油機は航続距離が3700キロしかなかった(こっちも給油用燃料満載だともっと短いはず)。

800px-Handley_Page_HP-80_Victor_K2,_UK_-_Air_Force_AN0992865

空中給油を行うヴィクター。給油を受けてるのは、ビール腹がキュートなライトニング戦闘機。

そんなわけで、空中給油を行うヴィクターも空中給油を受ける必要が出てきて、そのヴィクターも空中給油を受けて……と一生懸命調整して、実際に行われたのがこの図の通り。

639px-Refuellingplanblackbucksvg.png

なるほど。最終的にアブロ・バルカンは空中給油機から空中給油を受けた空中給油機に空中給油を受けた空中給油機に空中給油を受けた空中給油機に空中給油を受けた空中給油機に空中給油を受けたのか。

なんじゃこら。

書いててわけわからんくなった。空中給油の回数間違ってたらごめんなさい。あと、帰りにも空中給油受けてます。

この「ブラック・バック作戦」は第7次まで行われ(うち2回は悪天候と機械トラブルで中止。上の図解は第1次作戦のもの)ましたが、「効果は非常に限定的だった」(爆撃で損傷を受けた滑走路はただちに修理され、影響はなかった)とする説と、「一定の効果を上げた」という説があり、未だに評価は定まっていないようです。まぁ、これだけ苦労して実行した方としては「意味なかったです」とは言いづらいわな。
ちなみに、当時最も遠距離に対して行われた爆撃であったブラック・バック作戦ですが、1991年の湾岸戦争でアメリカ軍のB-52がこれを上回る長距離爆撃を行ったそうな。
まぁ、アメリカ軍のB-52は空中給油受けながら無着陸世界一周したこともあるからね……

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