D51 これまた唐突に完成。
と、いうわけで小学館入門百科シリーズの「紙工作ペーパークラフト入門」のD51も完成。
どーん。

これまた何の脈絡もなく、唐突に完成しました。
すいません、写真が入ってたメモリーカードふっ飛ばしちゃったんです。

もともと80分の1のHOスケールだったのを72分の1のミリタリースケールに拡大して製作したので連結器込みでの完成全長は約29センチ。いまさらながら、機関車ってのはでっかいんだなぁ。MODELIKとかAnswerの、25分の1ヨーロッパ標準軌機関車なんて作ったら大変なことになるぞこりゃ。

おっ、かっこいいアングル。
巨大なテンダーが後ろにあるんで、後方視界はほとんどゼロ。ポーランドの機関車が妙な形にテンダーの上を窄めてまでして、後方視界をなんとか得ようと苦労している理由がよくわかりますな。

細部。ほどよい省略が利いていて、意外と少ない部品で構成されてます。作例では展開図にない手すりが追加されてるんですが、今回はほぼ展開図通りに作成しました。
以前にも書きましたが、この展開図、部品の取り付け位置の指示が全くないので一部の部品取り付け位置はぶっちゃけ想像です。
あんまりにも製作に時間をかけたもんだから、全部同じ紙で組み立てたのに途中で紙が日焼けして部分ごとに微妙に色が違っちゃいました。とほほん。
作ってみて驚いたのは、思っていた以上に作図が正確なこと。ホイホイと0.05ミリの精度で線が引けるデジタル作図とは違い、手書きでこの精度の展開図を書くのだから、昔のペーパークラフト作家の技術ってのは本当に凄かったんだなと思い知らされます。さすがに蒸気ドームみたいな複雑な曲線部品は無理がありましたけれども。
そんなわけで、最初と最後しかなかった製作記でしたが、それでも閲覧くださった全てのお客様と、この展開図を40年以上前に描かれた松田博司氏に感謝いたします。ありがあとうございました。
松田博司先生、30年かかりましたが自分のペーパークラフト入門編はこれにて卒業ということでよろしいでしょうか。
おまけ。ハードディスクにちょっとだけ残ってた製作中の写真。

このキットの最大の欠点が、左右で動輪の位相がずれていないこと。これじゃロッドが伸び縮みするたびにガッコンガッコンしちゃうぞ。でもこれをなおそうと思ったら全ロッド作り直しになってしまうので、気が付かなかったことにしました。
さて、今週末は毎年恒例の静岡ホビーショー。今年も相互リンクして頂いている紙模型静岡工場管理人ナオさんのご厚意により静岡ホビーショー併設の第27回モデラーズクラブ合同作品展にサークル ペーパーモデル工廠の一員として拙作を展示させていただきます。わーい。
今年は、Ba-27とこのD51、あとは山の賑わい的に過去作を2~3点持ち込ませていただく予定です。
会場までお越しの方いらっしゃいましたら、当日もよろしくお願いいたします!
どーん。


これまた何の脈絡もなく、唐突に完成しました。
すいません、写真が入ってたメモリーカードふっ飛ばしちゃったんです。

もともと80分の1のHOスケールだったのを72分の1のミリタリースケールに拡大して製作したので連結器込みでの完成全長は約29センチ。いまさらながら、機関車ってのはでっかいんだなぁ。MODELIKとかAnswerの、25分の1ヨーロッパ標準軌機関車なんて作ったら大変なことになるぞこりゃ。

おっ、かっこいいアングル。
巨大なテンダーが後ろにあるんで、後方視界はほとんどゼロ。ポーランドの機関車が妙な形にテンダーの上を窄めてまでして、後方視界をなんとか得ようと苦労している理由がよくわかりますな。




細部。ほどよい省略が利いていて、意外と少ない部品で構成されてます。作例では展開図にない手すりが追加されてるんですが、今回はほぼ展開図通りに作成しました。
以前にも書きましたが、この展開図、部品の取り付け位置の指示が全くないので一部の部品取り付け位置はぶっちゃけ想像です。
あんまりにも製作に時間をかけたもんだから、全部同じ紙で組み立てたのに途中で紙が日焼けして部分ごとに微妙に色が違っちゃいました。とほほん。
作ってみて驚いたのは、思っていた以上に作図が正確なこと。ホイホイと0.05ミリの精度で線が引けるデジタル作図とは違い、手書きでこの精度の展開図を書くのだから、昔のペーパークラフト作家の技術ってのは本当に凄かったんだなと思い知らされます。さすがに蒸気ドームみたいな複雑な曲線部品は無理がありましたけれども。
そんなわけで、最初と最後しかなかった製作記でしたが、それでも閲覧くださった全てのお客様と、この展開図を40年以上前に描かれた松田博司氏に感謝いたします。ありがあとうございました。
松田博司先生、30年かかりましたが自分のペーパークラフト入門編はこれにて卒業ということでよろしいでしょうか。
おまけ。ハードディスクにちょっとだけ残ってた製作中の写真。





このキットの最大の欠点が、左右で動輪の位相がずれていないこと。これじゃロッドが伸び縮みするたびにガッコンガッコンしちゃうぞ。でもこれをなおそうと思ったら全ロッド作り直しになってしまうので、気が付かなかったことにしました。
さて、今週末は毎年恒例の静岡ホビーショー。今年も相互リンクして頂いている紙模型静岡工場管理人ナオさんのご厚意により静岡ホビーショー併設の第27回モデラーズクラブ合同作品展にサークル ペーパーモデル工廠の一員として拙作を展示させていただきます。わーい。
今年は、Ba-27とこのD51、あとは山の賑わい的に過去作を2~3点持ち込ませていただく予定です。
会場までお越しの方いらっしゃいましたら、当日もよろしくお願いいたします!
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ジャンル : 趣味・実用
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はじめまして。
子供の頃SL を作りたくて断念していたのを今になってどうしても挑戦したくなり紙工作入門を探している過程でこちらに辿り着きました。
イベントにご出展?されておられるとのことですが今でもされておられるのでしょうか?入門から起こされたSL 図面の販売等は行われておられますでしょうか?
入門の入手が難しく困っておりましてお尋ねさせていただいた次第です。
宜しくお願い致します。
子供の頃SL を作りたくて断念していたのを今になってどうしても挑戦したくなり紙工作入門を探している過程でこちらに辿り着きました。
イベントにご出展?されておられるとのことですが今でもされておられるのでしょうか?入門から起こされたSL 図面の販売等は行われておられますでしょうか?
入門の入手が難しく困っておりましてお尋ねさせていただいた次第です。
宜しくお願い致します。
Re: タイトルなし
pac様、コメントありがとうございます。
当D51についてですが、この展開図は「紙工作入門」からスキャナ取り込みした画像の線をシャープに加工しややスケールアップしただけであり、とても自分の作図といえるものではありません。
従いまして当展開図も紙工作入門筆者の松田博司氏の著作物と考えられますため、著作権法上譲渡、配布することができません。誠に申し訳ございませんが御了承いただきますようお願い申し上げます。
当D51についてですが、この展開図は「紙工作入門」からスキャナ取り込みした画像の線をシャープに加工しややスケールアップしただけであり、とても自分の作図といえるものではありません。
従いまして当展開図も紙工作入門筆者の松田博司氏の著作物と考えられますため、著作権法上譲渡、配布することができません。誠に申し訳ございませんが御了承いただきますようお願い申し上げます。
ご丁寧なご回答を下さりありがとうございました。著作権大事ですね。
差し支えなければ、スキャナーで読み取った後の「線を抽出」のやり方について教えていただけませんでしょうか?
差し支えなければ、スキャナーで読み取った後の「線を抽出」のやり方について教えていただけませんでしょうか?
Re: タイトルなし
pac様、ご期待に添えず申し訳ございませんでした。紙工作入門、無事入手されることを祈っております。
「線の抽出」についてですが、実は「抽出」と言っていますが実際には高解像度で取り込んだ画像のコントラストを上げて見やすくした後、基本的にはレイヤーを重ねて上からラインや円ツールで原画の線をなぞっているだけです。
この際に、古い手書き展開図ですと時々形が歪んでいたり同じ部品が左右で形状が異なっていたりするのを修正しているのですが、この松田先生のD51は作図が非常に正確で驚いた覚えがあります。御参考となれば幸いです。
「線の抽出」についてですが、実は「抽出」と言っていますが実際には高解像度で取り込んだ画像のコントラストを上げて見やすくした後、基本的にはレイヤーを重ねて上からラインや円ツールで原画の線をなぞっているだけです。
この際に、古い手書き展開図ですと時々形が歪んでいたり同じ部品が左右で形状が異なっていたりするのを修正しているのですが、この松田先生のD51は作図が非常に正確で驚いた覚えがあります。御参考となれば幸いです。
もしかして線画抽出ソフトを使用されているのかと思いましたがトレースされてたんですね。大変参考になりました。
突然の書き込みにもかかわらずご丁寧にご対応下さりありがとうございました。
入門を入手した暁にはまた色々教えて頂ければ幸いです。
突然の書き込みにもかかわらずご丁寧にご対応下さりありがとうございました。
入門を入手した暁にはまた色々教えて頂ければ幸いです。
Re: タイトルなし
pac様、実はけっこうローテクでやっているのです……
よく、CADを使って製図した方が完成展開図を拡縮してスケール変更できるからいいよ、と言われるのですが未だにペイントツールで直接に線を引いてしまっています。
こうしてコメントを交換できたのも一つの御縁かと思います。機会がありましたらまた覗きにきてみてください。お待ちしております。
ありがとうございました。
よく、CADを使って製図した方が完成展開図を拡縮してスケール変更できるからいいよ、と言われるのですが未だにペイントツールで直接に線を引いてしまっています。
こうしてコメントを交換できたのも一つの御縁かと思います。機会がありましたらまた覗きにきてみてください。お待ちしております。
ありがとうございました。