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WAK&GPM ドイツ軍三号突撃砲F型

いままでよくわからないハンガリーの戦車とか、よくわからない戦前のソビエト戦車とかばかりを紹介し続けてきたおかげで、「カードモデルというのは、よくわからないものをカードで作るホビーなのか」と一部で誤解されていた(と、いうかわしが面白がってそういう紹介の仕方をしてきたんです)カードモデルだが、GPMの前作「ヴィルベルヴィント」に続いて超メジャータイトルが出現したことにより、そのような風評は一掃されることとなりそうだ。
今回リリースされるのはドイツ軍三号突撃砲F型、しかもポーランドの老舗GPM社と同じくポーランドのWAK社がこれをほぼ同時にリリースしたというのだから、これは見逃せないだろう。

Stug40_1.jpgStug40_2.jpg

双方とも表紙には「StuG40」という見慣れないタイトルがついており、気の早い読者は「あ、三号突撃砲に105ミリ榴弾砲を搭載した車輌だな」と勘違いしたかもしれないが、あれは「StuH42」だ。勘違いしたのわしだけかも知れんが、その場合にはそっとしておいてやって欲しい。
「StuG40」というのは40式突撃カノン砲を搭載した三号突撃砲長砲身型のOKH(陸軍総司令部)での呼称で、実はこっちの方が正式な名前である(らしいよ)。ポーランドではこっちの呼び方の方が一般的なんだろうね。
内容の差異は、あいにくとWAK社のキットの方は完成見本がないために表紙からの判断となるが、WAK社のキットがスタンダードなダークイエローにグリーンの蛇行迷彩なのに対し、GPM社のキットは「冬」というモチーフを前面に出し、ジャーマングレーの車体の上に白の冬季迷彩を施し、さらに履帯の幅を広げ接地圧を下げることで雪上での走行性を改善する「オストケッテ」を履いているのがユニークだ。

Stug40_3.jpgStug40_4.jpg

GPM社は以前にも三号突撃砲のB型をリリースしており、その時は内部再現キットであった。従って、今回のキットも内部再現であることは想像に難くない。
一方、WAK社は筆者がWAKのM24チャーフィ戦車のキットを買ったら、車体のボルトが全てパーツ化されていて引っくり返って驚いた(しかも、貼り付け位置がスキンに赤色で指示されているから、貼らないで仕上げるわけにはいかんのよ。とほほ……)事もあるという「とことん」系のデザインで定評がある。どのような仕上がりか、これも期待せずにはいられないだろう。

この2種類の三号突撃砲、スケールは双方25分の1、WAKのキットは29ポーランドズロチ(約950円)と標準的な価格設定だが、対するGPM社のキットは50ズロチ(約1600円)と、強気の定価となっている。これをGPMの自信の表れと見るか、世界的経済危機の影響と見るかは、それぞれの読者次第だろう。また、GPMのキットはレーザーによるカット/彫刻済の厚紙とあわせて125ズロチ(約4000円)というセットもある(今なら90ズロチ、約3000円)。特徴的なオストケッテをより質感たっぷりに仕上げたいのなら、このレーザー彫刻済の履帯は見逃せないだろう。

三号突撃砲というメジャータイトルが被ってしまうというのは、双方の営業に悪影響はないのか、静岡模型組合みたいにポーランドカードモデル組合を作ってラインアップを調整した方がいいのではないか、と心配になる今回のリリース。
これは、2009年は地味車輌の連打で我々を大いに沸かせたり混乱させたりしたポーランドカードモデル業界から「2010年はメジャー車輌で行くぞ」というメッセージなのかもしれない。違うかもしれない。

写真はGPM社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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テーマ : 模型・プラモデル・フィギュア製作日記
ジャンル : 趣味・実用

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No title

独軍戦車のなかでも、かなり好きな三号突撃砲、
メジャーでもやっぱりカチョぇぇものはカチョぇぇです。
いやぁ、それにオストケッテ仕様ですか、ヤ・ラ・レ・タ。
冬季迷彩のハゲや錆加減もなかなかのテクスチャーですね(ペイントか?)。
チャレンジしてみるか、みないか。

Re: No title

GPMの作例は全体を塗っている事は少ないですし、同社の砂漠仕様の三号戦車もハゲチョロのきついテクスチャでしたから、この冬季迷彩のよれよれ具合もきっと印刷済のテクスチャだと思いますよ。
それにしてもオストケッテは、本当に「やられた!」って感じです。ほんと、ポーランド人はメジャータイトルでも普通に出すつもりはないようですね(笑)
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