SZK 世界七不思議 Latarnia morska na Faros

いよいよ2012年も大詰め。12月最初の週末となったこの土日は日本各地で強い冷え込みとなったが、そんな寒さを吹き飛ばすようなHOTな新製品情報をお伝えしよう。
今回紹介するのはポーランドのブランド「SZK」の新製品、世界七不思議の「Latarnia morska na Faros」だ。

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しかし、我ながらなんでもアリなブログだな。
「Latarnia morska na Faros」とは直訳すると「ファロス灯台」。別名「アレクサンドリア大灯台」とも言われる、世界七不思議の一つだ。ゲーム「シヴィライゼーション」で他国に先駆けて建造すると、公益にボーナスがついたり、船の移動力が増したりするあれだ。
「世界七不思議」という言葉の響きからは、なにかスーパーテクノロジーで作られた超建造物のような印象を受けがちだが、英語での表記「Seven Wonders」からもわかるように、言うなれば「世界7大驚異」ぐらいの意味に過ぎない。
最も有名な世界七不思議はビザンチウムのフィロンが紀元前220年ごろにまとめたものだが(それ以前にも「七不思議」をまとめるという試みはされたようだが、散逸していまい現存していない)、このフィロンさんは「数学者」兼「旅行者」という肩書きで、原語の古代ギリシア語での「七不思議」は「七つの必見の物」ぐらいの意味だともいう。つまり、「フィロン@ビザンチウムの数学と旅のペ~ジ」というブログの「旅でみつけた超凄い建造物!」のカテゴリに入ってた記事だと思えばいいわけだ。

世界七不思議は一般的に
・ギザの大ピラミッド
・バビロンの空中庭園
・エフェソスのアルテミス神殿
・オリンピアのゼウス像
・ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
・ロードス島の巨像
・アレクサンドリアの大灯台
とされるが、実は今回のネタである「アレクサンドリアの大灯台」は、もともとフィロンのチョイスした七不思議には入っていなかった。
これは、まとめた時点でまだ大灯台が完成していなかったからとも、フィロンが当時アレクサンドリアに住んでいたので、「別に毎日見てるし、必見ってほどでもないか」とリストに含めなかったとも言われる。
代わりにリストに入っていたのは「バビロンの大城壁」だが、これはいつごろからか、バビロンには空中庭園があるからわざわざ城壁だけで入れなくてもいいや、と入れ替わったようだ。

さて、その大灯台だが、文献によると大理石を積み上げた塔で、高さは130メートルとも80メートルとも言う。どちらにしても、古代としては驚くべき高さだ。まさに必見。
「灯台」とは言うものの、もともとは平坦で目印に乏しいエジプト海岸でアレクサンドリア港の位置を示すために作られたランドマークで、夜間にボンボンと燃料を炊いて地中海を照らしていたのか、となるとなかなか怪しいらしい(そもそも、古代は夜間に航海をしなかったという考え方もある)。また、昼の間は鏡で日光を反射しててっぺんが輝いていた、という伝承もあるが、調子に乗って「鏡で光を集め、来寇してくる敵の船とか、意に沿わない停戦を進めようとしてる公王とかを焼き払うことができた」というのはいくらなんでもホラの吹き過ぎだろう。

フィロンのオススメに従って、今すぐにでも見に行きたくなるアレクサンドリアの大灯台だが、残念ながら8世紀末の地震で半壊、さらに14世紀の地震で完全に崩壊してしまった(フィロンの七不思議で現存しているのはギザの大ピラミッドのみである)。その後、この地を支配したイスラム王朝が残骸を利用して跡地に要塞を建設。この「カーイト・ベイの要塞」は博物館として現存している。

それでは失われた古代の驚異、ファロス灯台の姿を公式ページの完成見本で見てみよう。

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ファロス灯台はアレクサンドリア港を守る形で付き出した半島の先にあるファロス島(灯台建設時に地峡が造られ半島と地続きになった)に立っていたが、なぜか完成見本はそこらへんの草原の上だ。

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ただの灯台だけでは寂しいので、今回のキットは周囲の城壁もモデルに含まれている。四隅の塔に備えられた投石機にも注目。灯台は沿岸砲台の役目も担っており、ソーラ・レイで撃破できなかった艦船にはこれで石をボッカンボッカンぶつけてアレクサンドリアへの侵入を防ごうというわけだ。

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灯台だけに狭い門だ。←オヤジギャグ。
ドイツ高射砲塔を思わせる武骨な灯台本体の中は螺旋階段が上まで続いていたというが、間仕切りなしの吹き抜けで延々と螺旋階段が内壁にあったのかと思うと、上まで上がるのはなかなか度胸が必要だっただろう。

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テクスチャーは各種の石の質感たっぷりのもの。また、組み立て説明書もカラーでわかりやすそうだ。

相変わらずキット化の基準がよくわからないSZKの新製品、世界七不思議の「Latarnia morska na Faros」は200分の1で高さ約60センチという存在感のあるキット。なんと展開図も32ページという大物で、定価は69ポーランドズロチ(約2300円)となっている。
古代の驚異的巨大建造物を大胆に再現したこのキットは、古代建造物ファン、七不思議ファンには見逃すことのできない一品と言えるだろう。SZKにはこの勢いで残りの六つの「不思議」、ついでに八番目の驚異、アンドレ・ザ・ジャイアントもキット化してもらいたいものである。



画像はSZKサイトからの引用。


*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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