MODELIK イギリス製乗用車 Rolls-Royce Phantom II

GPMの秋の「大物祭」からの新製品紹介がしばらく続いているが、リリースのスピードでカードモデル界を牽引するポーランドMODELIK社からも秋の新製品情報が届いた。「新製品情報が届いた」って書くと、なんか筆者がMODELIKの上層部と懇意にしているようだが、単にメールサービスに登録しているからだ。
しかし、よく考えたら夏の新製品をちゃんと紹介しきっていなかったので、最新作より先にそちらを片付けてしまおう。
相変わらず無計画なブログだが、本日紹介するのはイギリス製乗用車 Rolls-Royce Phantom IIだ。

Rolls-Royce okladka

ジャーン。カードモデルの乗用車というと、GAZとかFSOとかのよくわからん丸っこい東欧圏の車が多いのだが、今回は堂々たる有名クラッシクカーの登場だ。ちゃんとロールスロイス社に許可を取ってるのかはわからないが、たぶん気にしないほうがいいのだろう。
ロールスロイスといえば、日本では「よっちゃんイカ」を作っている「よっちゃん食品工業」さんの社長が乗っておられるよっちゃんイカ塗装のロールスロイス・コーニッシュが有名だが、1975年に生産されたこの車輌は今でも現役だというのだからロールスロイス社の車の魅力が単なる「豪華」「高級」というイメージだけでないことは明らかだ。

ロールスさんとロイスさんが1906年に立ち上げたロールスロイス社は会社設立直後に発売された7.7リットル、6気筒エンジンを搭載した「シルバー・ゴースト」で早くもその名声を揺るぎ無いものとする。この車輌はとにかく頑丈、そして信頼性の高いメカニズムで知られ、工作精度の高さはエンジン音が全然聞こえない=まるで幽霊のようだ、という評判を呼び「シルバー・ゴースト」の名が与えられた。なお、ロールスロイスは実は第二次大戦前は車の完成品を扱っておらず、ロールスロイスはシャーシなどのメカニズムを提供し、ボディーは顧客が好みのコーチビルダーに依頼して架設するというシステムだった。ロールスロイスはその後の航空機エンジン生産での名声でも明らかなように、メカ屋さんだったのだ。

1925年にはさすがの高級車も20年も生産して見劣るするようになったので、エンジンを新型のものに取り替えるなどの全面リニューアルを実施。これは「ゴースト」に続いて「ファントム」と呼ばれるようになる。ゴーストとファントムはどちらも「幽霊」のような意味で使われる単語だが、その違いはなにかというと、こういう時に頼りになる「RPG幻想事典」がどっかいっちゃったのでわからない。

さらに、このファントムの足回りを改良したのが1929年に登場するファントム2である。
ロールスロイス・ファントム2と言えば、映画「インディジョーンズ・最後の聖戦」でメカオタっぽいトルコのスルタンが悪のドイツ軍が乗ってきた車を見て、「ロールスロイス、ファントム2! 4.3リットル30馬力6気筒エンジン、時速100キロまでの加速に要するのはわずか12.5秒……そして色も私好みだ!」と惚れぼれとするシーンがあるが、あれ? 4.3リットル? シルバーゴーストが7.7リットルだったのに? と思ったら、あの車はプレミアムクラスのファントム2ではなく、スタンダードクラスのロールスロイス20/25で、いい車はいい車だが、格は落ちるそうだ。それでいいのか? スルタンよ…… 個人的には、ニセファントムと引換で手に入れた怪しい戦車も誰かキット化して欲しいところだ。

さて、そんなトルコの豪族までもがうっかり間違えちゃうような高級車、ロールスロイス・ファントム2がMODELIKから登場となった。さっそく、完成見本写真を見てみよう。

Rolls-Royce foto.1Rolls-Royce foto.2

この長大なボンネットを見よ! 戦前、長いボンネットは巨大なエンジンと、そこから生み出される過剰なまでのパワーを暗示させる高級車の目印であった。
さらにMODELIKはこの高級車のボディカラーを特色銀印刷で表現。こちらも「たかがペーパークラフト」とは言わせない高級感溢れる仕上がりが期待できそうだ。腕に覚えのあるモデラーなら、よっちゃんイカ仕様にしてみるのもおもしろそうだ。

Rolls-Royce foto.3

ドア、ボンネットは完成後も開閉させることができ、ロールスロイスを高級車たらしめている高精度エンジンを見ることが可能。また、作例では幌は畳んで収納カバーをかけた状態となっているが、表紙のように閉じた状態で組むこともできる。
できれば、なんかやたらとたくさんついているライトのためにクリアパーツも自作したいものだ。

Rolls-Royce Ark.2Rolls-Royce Ark.3

テクスチャは汚しのないスッキリしたタイプ。っていうか、ロールスロイスファントム2に汚しがきいてたら、車輌係はたちまち解雇だ。
そしてデジタル画像ではただのグレーになっているが、前述の通りボディー色はリッチなシルバー。
エレガントな曲線を表現するためには、各部「花びら」型展開図の組み立てが必要となるが、ここは年賀状なんかに使う銀のサインペンで丁寧にタッチアップを行いたい。

Rolls-Royce rys.2Rolls-Royce rys.3

組み立て説明書は面をグレーに塗ったライン表現で、ステップ・バイ・ステップとクローズアップの中間的形式。組み立て説明書を見ると、豪華なボディに隠されたシャーシの構造もかなり本格的なものとなっており、ロールスロイス本来の魅力、「高精度なメカ」を堪能できる設計となっているようだ。

MODELIKからリリースされたイギリス製乗用車 Rolls-Royce Phantom IIはスケールは陸戦スケールの25分の1で全長約22センチ。難易度は5段階評価の「4」(難しい)で、定価は30ポーランドズロチ(約1000円)となっている。また、レーザーカット済みの芯材用厚紙は17.99ズロチ(約600円)で同時発売となる。

以前このコーナーで紹介したGPMのロールスロイス装甲車は、ベースがシルバーゴーストとなっているので、両者を作り比べてロールスロイスのシャーシの遷移を見るのもおもしろそうだ。また、キヤノンクリエイティブパークのペーパークラフトコーナーでも同時代の車輌が何種類か公開されているが、スケールはほぼ同スケールの24分となっており、キヤノンのメルセデスベンツ500KとMODELIKのロールスロイス・ファントム2を並べてみるのもおもしろそうだ。
よく考えたら、インディジョーンズに出てきたドイツ軍は、なんでメルセデス・ベンツじゃなくてロールスロイスに乗ってたんだ?



キット画像はMODELIK社サイトからの引用。


*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。

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