Orlik 回収車輌JT-34

今回は月間ペースで好調なリリースが続くポーランドOrlik社から、T-34戦車がベースのクレーンを搭載した回収車、「JT-34」を紹介する。

JT-34_1.jpg

Orlik社は以前に紹介した”シュプリンガー”と、このJT-34の間に2作品がリリースされているが100分の1米軍掃海艇YMSと50分の1ソビエト軍河川砲艦BKA 1125はなんだか書くことが少なくて間がもたなそうなのでパスだ(そのうち、思い出したように取り上げるかも)。
とは言うものの、JT-34も米軍掃海艇とかソビエト軍河川砲艦と同じぐらいよくわからないネタなのでインターネット様で検索をかけたところ、どうも1960年代にチェコでT-34から改造された車輌らしい。
シュプリンガーやトゥラーンといった良く分からない車輌が大好きなOrlik社は、この「ふーん」という感じの車輌を見事に一級品のカードモデルとして仕上げた。

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車体はT-34そのままだが、砲塔をクレーンと乗せかえることで既製の重機のような全周回を成し遂げたユニークな姿が、素晴らしいクオリティで完全に再現されている。
さらにOrlik社デザインチームの飽くなき探究心は、このよくわからない車輌を内部再現キットとして完成させた。

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Orlik社の公式ページには、さらに多数の完成写真が掲載されています)

ところでこのJT-34、実はカードモデル初のリリースというわけではなく、Orlik社は2005年にも一度リリースしている。2005年版は写真がないので比べられないのだが、ページ数が増えている(パーツがA4で2005年版16ページから2009年版23ページになった)ので、おそらく内容も一新されていると思うのだが、JT-34ってそんなにポーランドで売れてるの?
そもそも、OrlikはチェコのJT-34をモデル化しなくても、ポーランドにもWPT-34というT-34ベースの工兵装備車輌がある(この改造もけっこうユニーク)んだから、そっちをモデル化すればいいと思うんだが。デザイナーがチェコの人なのだろうか。
それにしてもHalinskiのベルゲパンターとか、MODELIKのIT-28とか東欧の人はどうしてこう工作車輌が好きなんだろう。ここでは紹介したことはないけど、重機のカードモデルもけっこうあるし。

そんな疑問も抱かせるOrlikの回収車輌JT-34、価格は55ポーランドズロチ(約1800円)とやや高めの設定となっているが、2009年カードモデル界に吹き荒れる地味車輌の熱風に乗り遅れないためには、見逃せないアイテムだろう。

画像はOrlik社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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No title

プラモデルだとあえて作ろうという気にならない地味車両。いや、地味なやつは好きなんです。ただ、工作機系とかは、また今度、って気分になる。
しかし、この白紙で出来た作例の圧倒的な造型感には「作りたい」という思いを呼び起こされてしまう。
紙万歳!地味万歳!

JT-34再び

Abiです。
円のセンター決めの上手い技法の紹介、とても参考になりました。ありがとうございました。

このJT-34については私としては複雑ですねえ。是非欲しいものなのですが最初のバージョンのを持ってるんです。
こちらも内部再現ですし。キャタピラが作りにくそうなのが一番のネックかなあ。
設計者は別人なのでそこが改善されていれば・・・・買ってしまいそうですね。
もう一生分未作成のカードモデルがあるので・・・これ以上買っても作れないのですが・・・
改善されてなくても買っちゃいそうだなあ・・・

Re: No title

トッポりんさん、コメントありがとうございます!
いやー、完成サンプルの写真のクオリティ、本当にすごいですよね。
最初は設計用のポリゴンモデルをレンダリングしただけかと思った(背景もグレー一色だし)のですが、よく見ると実際に紙で組んであるんですね、これ。
そしてこのクオリティで再現するのが、何両作られたのかも良くわからない地味な工兵車輌という、そのセンスは本当に万歳! と言った感じです(笑)

Re: JT-34再び

Abiさん、コメントありがとうございます!
円の中心に十字にガイドを切るという方法は紙厚が十分にないと使えないなどの制約も多いのですが、少しはお役に立てたようで幸いです。

戦車のキャタピラは、完全に「やり過ぎ!」というキットが時々ありますよね。これはもはや工作というより精神修養だ! みたいな(笑)
本体を組んでからそんなのに手をつけたら途中で力尽きそうなので、気になるキットは履帯だけ時間のある時にプチプチ組んでしまおうか、なんて考えています。

自分も組むのよりも買う方が圧倒的に多く、早くも本棚にストックが並びつつあるのですが「円が高い今こそ!」と、またぞろ購入を考えています。
Abiさんも、「うっかり」2009年版JT-34を買ってしまったら、是非とも2005年版との違いをお教えください。「両方作り比べて」なんて無理は言いませんから(笑)
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