MODELIK ソビエト軍装甲車 BA-27M

春の9連作でFCM 2C、タイガーという超マイナーアイテム、超メジャーアイテムのコンビネーションで我々をキリキリ舞いさせているポーランドMODELIK社だが、本日は9連作の中からさらにキットを紹介しよう。
今回紹介するのは、ソビエト陸軍装甲車 BA-27Mだ。

BA27M okladka

ほらー、日本のなんか勘違いしたカードモデルブロガーが、毎回表紙のことを「なんか兵士がショボリしてる」とか「絶対立ちションしてる」とかあげつらって揶揄するもんだから、気を悪くしてCG表紙ですよ。この表紙も悪くはないが、いつもの「MODELIKタッチ」あってのMODELIK。過去に表紙のことをグダグダと言った覚えのある者は反省した方がいいだろう。すいません。

BA-27Mは、ソビエト最初の重装甲車となったBA-27の改修型である。この場を借りて訂正させていただくが、BA-27の記事で「BA-27Mは6軸のフォードAAのシャーシを利用した」と書いたが、よく考えたらフォードAAは2軸4輪のトラックだった。正確には、「BA-27の後期生産型は、前期型のフィアットトラックのシャーシからフォードAAのシャーシにベースを変更した(ただし、大きな性能向上はなかった)」が正しい。ソビエト装甲車の関係者各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びする。
さて、じゃあBA-27Mのシャーシはなんなのかと言うと、ソビエトでは輸入したフォードAAの悪路走破性に不満を持っており(アメリカの道路だって当時は舗装されていない悪路だったが、ソビエトの悪路はレベルが違った)、それを補うためにフォードAAの1軸2輪のリアアクセルを、アメリカのベアリング、ギヤボックスのメーカー「TIMKEN」から購入した2軸4輪のものに換装した通称「フォード・ティムケン」という魔改造トラックを作っていた。そのフォード・ティムケンの3軸6輪シャーシにBA-27の車体を載せたのが、このBA-27Mである。
BA-27Mで期待どうりに路外走行性能は改善されたが、すでにBA-27が搭載していたT-18共用砲塔は旧式化していたために全体をデザインしなおした「BA-I」重装甲車が開発され、「BA-I」はさらにソビエト重装甲車の定番「BA-3」、「BA-6」へと発展していく。

では、さっそく完成見本写真を見てみよう。

BA-27M Foto.1

おおっ。6輪になるといきなり強そうだ。良く見るとキャビン周りの妙な面構成とか、丸いフェンダーなどがいかにも戦前の旧式装甲車、というスタイルでなかなかユーモラス。

BA-27M Foto.2

装輪車輌といえば見逃せないのがシャーシのディティールだが、この通りなかなか緻密な構成。強引に取り付けたリアのティムケン2軸アクセル機構もしっかりと再現されている。

BA-27M Ark.1BA-27M Ark.2

テクスチャは汚しのないすっきりしたタイプ。左画像左上の板バネを構成する部品に要注目だ。また、左下の車体底面パーツから、シャーシは車体底面以下のラインだけが再現されていることがわかる。どうやら車内、エンジンはないようだ。

BA-27M rys.1BA-27M rys.3

組み立て説明書はグレーで面を塗ったライン表現でステップ・バイ・ステップ方式となっているようだ。左画像の4面図で、4軸シャーシに載っていた装甲ボディを6軸シャーシに載せたせいで画期的なスタイルとなっているお尻をチェックしておこう。そりゃ、すぐに新型車体を設計したくなるわけだ。
装甲ボディの構造は複雑ではないが、2軸リアアクセルはなかなか手ごたえがありそうだ。

MODELIKがリリースした、なんとか使える車輌にしようといじりまわしているうちに、なんだか大変なスタイルとなった感じのあるソビエト軍装甲車 BA-27Mは、スケールは陸戦スケールの25分の1で約19センチという意外と小柄な車輌。しかし、シャーシの複雑さで難易度は5段階評価の「4」(難しい)となっているから油断はできない。
定価は28.35ポーランドズロチ(約900円)と嬉しい低価格。また、レーザーカット済みの心材用厚紙も18.01ズロチ(約600円)というお手ごろ価格で同時リリースだ。なんだ、その.01ズロチってのは。

BA-27M Laser.1

お手ごろ価格とはいえ、内容はこの程度なので厚紙の切り出しが苦でなければ自分で切り出してもまぁ、大したことはないだろう。

カードモデルのキットは大柄なものが多く、日本の住宅事情では完成品の置き場所に苦労することが多いのだがこのくらいの車輌なら数輌を並べても寝る場所がなくなったりはしないだろう。ソビエト装甲車ファンなら、今回のBA-27Mを昨年リリースされたBA-27と並べてみるのも興味深いし、GPMがリリースした、洗練された(されすぎて車体形状が複雑怪奇となった)ドイツ軍のSd.Kfz250/9装甲ハーフトラックと並べてBA-27Mの変な面構成に苦笑いするのも一つの楽しみ方と言えるだろう。




画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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