MODELIK ドイツ軍重戦車 Pz.Kpfw.VI Ausf.E ”TIGER”

先日紹介した通り、2011年シーズンをフランス軍重戦車というまさかの超マイナーアイテムでスタートしたポーランドMODELIK社だが、驚くのはまだ早い。MODELIKはなんと春の9連発の中でもう一つ、重戦車のキットをリリースしている。それが、本日紹介するPz.Kpfw.VI Ausf.E、いわゆる「タイガー戦車」だ。

Tiger okladka

相変わらず寂しい表紙だ。なんだか砲塔が妙な位置にあるように見えるのは、T-34改造の「ニセタイガー」を見慣れ過ぎてしまったからに違いない。あと、よく考えたらこの表紙書いてる人って凄い頻度で絵を完成させてるよね。
超マイナー戦車FCM 2Cに対し、超メジャー戦車のタイガーについては改めて説明するまでもないだろう。「戦略大作戦」でウロウロしていて手におえなかったり、「プライベート・ライアン」で町に突入してきて手におえなかったりするでかい戦車がタイガーだ。なお、「バルジ大作戦」に出てきた戦車は(映画の中では「虎戦車だ」と言い張っているが)タイガー戦車ではなく、ただの灰色に塗ったパットン戦車なので注意されたい。

Tiger Foto

キットのデザインはホワイトモデルの完成見本とOLFAのカッティングシートでおなじみ、MODELIKの戦車キットを多数手がけるベテラン”Waldemar Rychard”氏。カードモデルと相性のいい溶接構造の車体が、ベテランのデザインらしいキッチリとした構造で再現されており、なかなかいい雰囲気だ。
写真を見てわかる通り、今回のキットはゴム内蔵転輪の後期型となる。足回りがもうちょっと見たかったぞ。

Tiger Ark.2Tiger Ark.3

展開図はこれまでのCG画像ではなく、写真で提供されている。理由はよくわからないが、実際の印刷の色味はこちらの方が良くわかりそうだ。
テクスチャは汚しのないすっきりしたタイプ。そして、砲塔側面前端の「突撃する騎士」のマーキングでわかる通り、塗装は1944年春の第505重戦車大隊所属車輌(東部戦線)となる。防盾の砲身スリーブ部分が黄色く塗られ、そこに車輌番号が描いてあるのもユニークだ。これは予備履帯を砲塔に吊り下げると従来通り砲塔側面の車体番号が見えなくなってしまうからだろうか。
「この時期のタイガー戦車って、ツィメリットコーティングしてるんじゃない?」とか、「実際の迷彩はもっとボケ幅が大きいような……」といった些細な点が気になるモデラーは、塗ってしまえばいいじゃない。止めないから。
あと、一枚目の写真左下のルーバー切抜きは大変そうだなぁ、と思ったことを付け加えておきたい。

Tiger Ark.1

こちらは厚紙に貼る芯材の展開図。右側の車体側面芯材を見ると、きちんと側面装甲板下端が途中で角度が変わっていることもわかる。っていうか、いまどきここが一直線の模型なんてないか。
なお、当キットの版形はA3だが、大柄なイメージのあるタイガー戦車でも短辺に車体が納まっているのを見ると、長辺でないと車体が入らなかったFCM 2Cがいかに大きかったのかもわかり、興味深い。

Tiger Rys.3Tiger Rys.4Tiger Rys.5

組み立て説明書はRychard氏の定番、ラインによるクローズアップ方式。氏のデザインとしては、いつもよりも細かい構造となっているような気もする。また、右端の画像で芯材の構造を見るとお分かりいただけるとと思うが、内部再現はない。これも、簡略化されていながら雰囲気のある内部再現を得意としていたRychard氏のキットにしては珍しいといえるだろう。
あと、良く見ると「砲塔側面用芯材は馬蹄形に曲げて接着しろ」って書いてあるけど、そんなのどうやんの?

FCM 2Cと同時にリリースされた、MODELIK社のもう一つの重戦車キット、Pz.Kpfw.VI Ausf.E ”TIGER”はスケールは陸戦スケールの25分の1で、完成すると全長は約34センチ。これだって相当大きいが、車体より前に突き出した砲身込みでこの大きさなんだからFCM 2Cの全長41センチはやっぱりどうかしている。内部再現がないために難易度は5段階評価の「4」(難しい)とやや控えめ。定価は56.7ポーランドズロチ(約1900円)、レーザーカット済みの芯材用厚紙が30ズロチ(約1000円)で同時発売となる。なんかMODELIKのキットも最近、定価に少数点以下の端数がつくようになったなぁ。

Tiger Laser.1

ほらね、写真中央あたりに縦に砲塔側面のパーツがあるでしょ。これを馬蹄形に曲げて側面にするんですってよ、奥様。どうやって?

タイガー戦車のキット、というと新世紀型カードモデルの草分け的存在であるHalinskiの内部再現タイガー戦車が有名だが、あちらは皿型ゴム縁の前期型であった。前期型タイガーは他にもAnswer、GPMからもリリースされているが、後期型のキットで手に入りやすいキットはこれまでGPMのものしかなかった。重戦車ファンなら、FCM 2Cのついでに本作も購入し、GPMのキットと作り比べてみるのもおもしろいだろう。また、MODELIKからは本作と同じWaldemar Rychard氏デザインによるキングタイガーも発売されている。完成したタイガー、キングタイガーを並べてみるのも、家の中が狭くなるのを無視すれば楽しそうだ。




画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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