MPModel フランス軍戦闘機 Bloch-MB152

本日はポーランドMODELIK社春の新製品9連発からアイテムを紹介する予定だったのだが、なんかMODELIKのページがメンテ中らしくてアクセスできないので急遽予定を変更し、日本カードモデル界の一部で盛り上がっているフランス軍ブームに乗ってポーランドMPModelブランドのフランス軍戦闘機 Bloch-MB152を紹介したい。ちなみに当製品のリリースは2010年だ。

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「Bloch」というのは聞かない名前だか、フランス人”マルセル・ブロシュ”氏の経営していた飛行機会社である。ブロシュ氏はフランス占領後、ドイツ軍に非協力的だったために収容所に送られてしまうが、戦後は名前を「ダッソー」に変え、ミラージュ戦闘機で有名なダッソー社を設立した。なお、「ブロシュは収容所から脱走してレジスタンスになって『ダッソー(脱走)』の偽名を使った」というオヤジギャグが一部で有名だが、ブロシュ氏は脱走もレジスタンス活動もしておらず終戦まで収容所に囚われており、「ダッソー」はレジスタンスとして戦っていた兄の偽名だそうだ。また、「Dassault(ダッソー)」という名前も「d'assault(ド・アサルト、突撃的)」に由来するらしい。もちろん、ドイツに非協力的だったブロシュ氏がレジスタンスに負けず劣らず愛国的だった、ということには違いない(ブロシュ氏がユダヤ系だったことも無視はできないとしても)。
ところが、そのブロシュ氏が作った飛行機はダメダメだった。空のマイナーアイテムのガイドブックである岡部ださく先生の「世界の駄っ作機」で「二次大戦のフランス機は活躍期間が短すぎて評価が難しい。だが、その中でもこれは間違いなく駄作機である」と太鼓判を押されたのが、このMB152だ。
そもそも、原型機MB150は、性能が云々言う前に設計のミスで試作機が離陸しなかった、というから只者ではない。お前は映画「戦闘機対戦車」に登場する壊れたスピットファイアか。その後、主翼などを改修したMB151がなんとか空を飛んで、それが飛行機であったことが明らかになったが、操縦性は劣悪、火力は貧弱(7.5ミリ機銃x4)、さらに表紙画像を見るとわかるが、空冷エンジンのカウル先端をなぜかギューンと絞ったせいでエンジンの冷却が不十分でエンジンはフルスロットルにできないという、「飛ばないよりはマシ」という性能だった。
ところが、フランス空軍はこの機を採用。理由は「ドイツに対抗するために急いで戦闘機を充実させないといけないけど、MB150系列のエンジンは他の戦闘機と被ってないから」。つまり、空軍主力戦闘機のモラン・ソルニエMS406、ドボワチンD520が液冷ヒスパノ・スイザエンジンだったのに対し、MB150系列は空冷のノーム・ローンエンジンだったので、「作りたければ、作ればぁ」という感じだった。
ブロシュ氏は、よし! それじゃ作ってやるぜ! と意気込んだものの、やっぱり低性能すぎて悲しいので、エンジンを強化、武装も20ミリ機関砲2門+7.5ミリ機銃2門にパワーアップしたMB152が開発される。
しかし、いざ生産を開始してから尾翼形状がおかしいのに気が付いて修正したり、カウルとスピナーをもうちょっとなんとかすれば、エンジン冷却の問題が解決してもう少しは性能引き出せるんじゃないの? と機首をいじりまわしてゴタゴタ続き。
結局、ドイツ軍の対仏作戦が開始された時には「機体はあるけどプロペラがない」という仰天状態の飛行機が滑走路に並んでいた。それじゃあやっぱり飛べないじゃないか。
生産数は「650機作られ(MB151とMB152の合計)、対独戦で270機を損失した」としている資料が多いが、生産期間の短さと大規模とは言えないブロシュ社の規模を考えるとそれだけの数が生産できたかは疑問だ。他に、「ドイツ占領下で生産は継続され、終戦までに600機」という数字を挙げている資料もある。個人的にはこっちの方がリアルな数字だと思うが、どうだろう。
なお、フランス降伏前にギリシャが少数のMB151をうっかり買ってしまっている。

メガドライブの「アドバンスド大戦略」で兵器を覚えた身としては、「フランスの戦闘機で弱いのがMS406、強いのがD520」というイメージであり、正直、MB152はどうでもいい感じだが、MPModelブランドのフランス軍戦闘機 Bloch-MB152はスケールは航空機スケールの33分の1、定価はAnswerのショップページで26.25ポーランドズロチ(約850円)となっている。
なお、フランスのエレール社からは72分の1でMB152のプラモデルが出ている。こんな機体をわざわざインジェクションキットにしてしまうというのは愛国心ゆえなのか、それともただの羞恥プレイなのかは不明だ。



画像はAnswer社ショップページからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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