MPModel ポーランド軍戦闘機 PZL-62

しばらく書いていなかったために、新製品紹介ってどんなテンションでやってたのか少し怪しくなりつつあるが、ここは気分を入れ替えテケトーにテンションを上げて行く事にしよう。あまりテンション上げすぎると糸が切れてどっか飛んでいってしまうので注意が必要だ。
本日紹介するのはポーランド「MPModel」ブランドの2009年5号、ポーランド軍戦闘機 PZL-62だ。

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いまさら2009年リリースのキットのどこが「新製品なんだ」と思う読者もいるかもしれないが、筆者もそう思う。でも、なんか知らない飛行機なんで調べてしまったので紹介したい。テケトーな紹介コーナーだこと。
なお、今回も完成写真や展開図、組み立て説明書のサンプルはないのでキットの話は基本的にこれでおしまいだ。

PZL-62というのはあまり聞かない名前だが、制式には「PZL-55」であるらしい。じゃあ、「62」という数字はなんなのか、と言うと、なんなのでしょう。わかりません。
「PZL」は毎度おなじみ、ポーランドの国営航空機工廠だが、PZL-62はこのPZLでデザインされたPZL-26という飛行機を原型としている。
PZL-26は密閉キャビンと低翼構造の軽飛行機で、「FAI」(国際航空連盟)主催の「国際ツーリング機競技会」1934年大会のために製作された。わからなくなるのでこれ以上アルファベット3文字の組織を登場させないでください。
この大会でPZL-26は短距離着陸、ヨーロッパ長距離ラリーなどで好成績を残している。総合成績では、PZL-26は全体の中盤程度の成績に終わったが、「軽飛行機強国」ポーランドを強く印象付けた、と言っても過言ではないだろう。ちなみに1934年大会の優勝機は同じくポーランドから参加した「RWD-9」であった。PZL-26、RWD-9ともマリモデがすっげー昔にリリースしたことがあるらしいが、きっと泣きたくなる内容なので、誰かが再度リリースしてくれる事に期待したい。
さて、詳しい時期などはわからない(1938年、あるいは39年初頭か?)がPZLはこのPZL-26を原型に戦闘機の設計を開始、これがPZL-62(55)になる。予定であった。
しかし、設計の段階で第二次大戦が勃発。PZL-62は試作機も完成していない。キットの表紙では元気に戦っているが、これはあくまでも「活躍想像図」である。

PZL-62の計画値は「最高時速660キロ」という資料が多いが、いくらなんでもそりゃ夢見すぎな数値だろう。だって、予定してたエンジンは千数百馬力のヒスパノ・スイザ12Zよ。このエンジンは、戦後にメッサーシュミットBf109のライセンス生産を行ったスペインでダイムラー・ベンツエンジンの代わりに搭載されているが、ヒスパノ・スイザを搭載したBf-109(スペイン名「HA-1109」。映画「空軍大戦略」のメッサーシュミットは、実はこいつ)の最高時速がだいたい600キロ。PZL-62の原型、PZL-26が参加した国際ツーリング機競技会1934年大会には、ドイツからメッサーシュミットBf108が参加しているので、Bf108の経験を下敷きに開発された戦闘機がBf109だと解釈すれば、たぶんPZL-62も良くてその程度の性能になったのではないだろうか。
なお、武装はポーランド国産の7.92ミリPWUマシンガン6~8門というイギリス風の装備の他に、なぜかヒスパノ・スイザ機関銃1門を装備することになっている。なんでそんな中途半端に1門積むんだ? エンジンと一体の軸内機銃なのか? それとも抱き合わせ商法か?

そんなわけで「ぶらりポーランド航空史途中下車の旅」、本日紹介した夢のポーランド国産スーパー戦闘機PZL-62のMPModelキットはスケールは航空機スケールの33分の1、定価はAnswerのショップページでMPModelキット標準の26.25ポーランドズロチ(約850円)となっている。
もし、PZL-62が凄い勢いで完成して、凄い勢いで500機ぐらい量産されていれば、最高時速570キロのBf-109前期型を装備したドイツ空軍では太刀打ちできなかっただろう。このキットを製作し、そんな無責任戦記に思いを馳せたり、馳せなかったりするのもマイナー機ファンだけに許された特権といえるのではないだろうか。



画像はAnswer社ショップページからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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御無沙汰致しております。

のとっちょさん、こんにちは!特務曹長です。
地震の時は大変でしたね。でも、無事で何よりです。
今回、小生のblogをUPしたときカードモデルとのとっちょさんのblogも
僭越とは存じますが、御紹介させていただきました。
是非ご覧くださいませ。

Re: 御無沙汰致しております。

特務曹長さん、こんばんは。
拙ブログを紹介いただきありがとうございます!
飛行船のペーパークラフトはドイツシュライバーボーゲンから複数出ていますが、完成させると飾る場所に苦労すること間違いなしですね(笑)
飛行船プラモデルはその形状、広い面積に独特なテクニックが必要となりそうですが、どのように仕上げていくのか興味深く拝見させていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします!
展開図公開中
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