MPModel 日本海軍 三菱A5M4 九六式艦上戦闘機

近年、ポーランドにおける大手カードモデルGPM、MODELIKなどの早いリリースペースが我々カードモデラーに「(マイナーすぎて)どれに手をつけていいのかわからない」という贅沢な悩みをもたらしているが、新たに勃興する中小メーカーは、さらにこの悩みを深刻なものとしそうだ。
本日は、そのような小ブランドの中から、完成写真が一枚もないので紹介しようにも何も書く事がないのでこれまで放ったらかしにしてきたポーランドの小ブランド、MPModelが去年にリリースした、日本海軍 三菱A5M4 九六式艦上戦闘機を紹介しよう。

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「紹介しよう」とデカいことを言ったわりには、画像はこれ一枚だ。
九六式艦上戦闘機は日本海軍初の全金属製戦闘機で、低翼配置の厚翼に特徴がある。固定脚だが最高速は採用された当時(1936年)の戦闘機としては十分な時速460キロを出し、格闘性能にも優れていた。後に傑作戦闘機「零戦」をデザインすることとなる堀越二郎技師の快心作としても有名だ。
なお、九六式艦上戦闘機は先日の「中華民国空軍 王牌飛行員 黄新瑞」の記事中に「敵機」として登場したが、その時に当キットについて触れなかったのは、完全に失念していたからだ。完全に失念していたと言えば、昨日の記事でお茶碗差し出して「お代わりいただけるだろうか」というギャグをやろうと思っていたのに書くのを完全に失念していたので、ここに書いておこう。

キットをリリースした「MPModel」というブランドは公式ページがなく、どうやら販売はポーランドAnswer社に一任しているらしい。どちらかといえば、同人誌に近いのかもしれない。
2009年から活動を開始しているが、1作目はポーランドのメーカーらしくポーランドのモデラー以外は名前を聞いてもさっぱり姿の思い浮かばないLublin R-XIII D、2作目はいきなり第一次大戦に飛んでAlbatros C.XII、そして3作目が今回の九六式艦上戦闘機となる。

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どこから来て、どこへいこうとしているのか、さっぱりわからないラインナップだ。
そして、1、2作目は表紙が絵だったのに、なぜか今回は表紙が完成品の合成。
中身に関しての情報は今回、手に入らなかったが、MPModelのキットは全て”Marek Pacyński”氏がデザインしている。Marek氏は、レシプロ機カードモデルのデザインが長く、あっさりとしたタッチのあまり複雑ではない構造が特徴。氏のデザインなら、常人の理解を超えた細密な内容で、一回パーツのチェックをしたっきり二度と開かないで本棚に眠る、ということはなさそうだ。
また、今回の九六式艦上戦闘機の塗装は、大阪ガスがお金を出して軍に献納した「報国278・大阪瓦斯號」となっている。けど、まぁ、ポーランドの人が書いた漢字だから、あんまり期待しない方がいいかも。

精力的に、なんかよくわからん飛行機をリリースするMPModelの日本海軍 三菱A5M4 九六式艦上戦闘機は、スケールは航空機スケールの33分の1、定価はAnswerのショップページで26.25ポーランドズロチ(約850円)となっていた。
航空機スケールの九六式艦上戦闘機は他にメジャーなメーカーからはリリースされていないので、零戦のルーツを探りたいというモデラー、Marek氏のマイナー飛行機一人旅を応援していきたいというモデラー、あと大阪ガスが好きなモデラーならこのキットを見逃すことはできないだろう。



画像はAnswer社ショップページからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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