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JSC ドイツ海軍航空母艦 WESER

*この時間は予定を変更してお送りしています。
なぜなら、BT戦車の最新記事を書くために「寝不足だから一眠りしてから写真を撮ろう」と思って横になって目が覚めたらもう夜だったからです。ちゃんとした撮影ブースがあるわけじゃないので、日光がないと写真がドヨ~ンとした写りになっちゃうんです。あしたはちゃんと写真撮ります。反省してます。ごめんなさい。

気を取り直し、今回は当コーナー初登場となるポーランドJSC社の新製品の紹介だ。
JSC社は1991年にカードモデルに参入、400分の1というカードモデルとしては珍しい手ごろなスケールで世界の艦船を次々にリリースしているメーカーだ。また、キットがウォーターラインモデル(喫水線から上しかないので、平らなテーブルなどに置くと海に浮かんでいる状態を楽しめる)なのも特徴だ。この「手ごろなスケールでウォーターラインモデル」というコンセプトが静岡模型教材組合のウォーターラインモデルシリーズのプラモデル(あっちはさらに手ごろなスケール700分の1)の影響を受けている、と見るのはいささか日本ホビー界びいきに過ぎるだろうか。
なお、JSC社は数は多くないが250分の1艦船や24分の1航空機などもリリースしている。

WESER_1.jpg

「WESER」はまり聞かない名前だが、もともとはアドミラル・ヒッパー級重巡洋艦4番艦「ザイドリッツ」として建造されていた艦が戦局の変化により空母への改装が決定したもののヒトラーの大型艦及び海軍への不信から作業がすすまず未完のままに終戦を迎えた未完成艦である。

WESER_2.jpg

キットの完成写真は(こないだのとんでもないオーストリア・ハンガリーの戦艦なんかと比べると)少しあっさりした味わいに見えるが、400分の1というスケールを忘れてはならない。全長約50センチのモデルでこの内容なら、未完成空母の幻の活躍に想いを馳せるには十分なクオリティだろう。
JSC社の400分の1艦船はまだリリース数が100隻程度と数が少なく、特に軽空母はこのWESERと米軍のボーグ級護衛空母CARDがリリースされているだけ(たぶん)なので、日本軍の軽空母と並べて「仮想戦記・インド洋の邂逅」ごっこをするなどの遊びはまだできないのが残念だが、WESERと同じドイツの未完成空母である空母「グラーフ・ツェッペリン」はすでに400分の1でJSC社がリリースしている。グラーフ・ツェッペリンとWESERで「幻のドイツ空母機動部隊」を机の上に展開させるのもおもしろいだろう。
WESERの定価は30ポーランドズロチ(約900円)となっているが、実はJSC社の価格設定としてはこれはやや高めである(少し前のキットなら、ド級戦艦1隻で20ズロチ前後だった)。
去年のリーマンショック以来、ポーランドのカードモデルはじわじわと定価の値上がりが続いているのだが、それでも400分の1の艦船1隻が900円ならまだまだお手頃価格といえるだろう(たしか、プラモデルのウォーターラインシリーズも今年の初めに値上がりしたよね)。本家ウォーターラインシリーズファンのカードモデル入門としてもお勧めしたい一品である。

写真はJSC社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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テーマ : 模型・プラモデル・フィギュア製作日記
ジャンル : 趣味・実用

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No title

ウォーターラインモデルってそういう意味だったんですね(恥)。
船系は子供のころ、完成したての大和をテレビの上に飾っていて姉に撃沈されて以来、まったくご無沙汰なので知りませんでした。

のとっちょさんは戦艦のペパクラを製作されたことありますか?
興味はあるのですが、やはり大きなものが多くて置き場所に困ってしまいますよね。
嗚呼、幻の大和を再建してみたい...

Re: No title

いやー、実はペパクラはおろか、ウォーターラインのプラモデルさえ作ったことがないんですよ。
艦船模型って細かい部品が多くて、完成させるのが本当に大変そうで……
艦船のカードモデルに挑戦してみたい、とは思っているのですが200分の1では完成すると寝る場所がなくなってしまうので(笑)、JSCの400分の1、というスケールは魅力的ですね。
JSCからは400分の1で戦艦大和も出ていますので、400分の1スケールの最終到達地点として、戦艦大和にもいつの日にかアタックしてみたいと思っています。
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