Schreiber-Bogen ドイツ製旅客機 ドルニエ DoX

さて、ハイケル、ユンカース、とドイツおもしろ博士が続々登場したので、せっかくなのでドルニエさんにも御登場願いましょう。
キットは、ドイツSchreiber-Bogenの製品の輸入版「パピエクラフト」ブランド。

DoX_1.jpg

うーん、これまたファンタジックなカタチ。DoXは左上の写真でわかる通り、滑走路ではなく水面から飛び立つ飛行艇で、12機のエンジンが翼の上にずらりと並ぶ(二機づつ前後に向けて一つのナセルに入る)。ルパン三世のアニメに出てきた巨人飛行艇「アルバトロス」が似た形をしていた、とずーっと思っていたけど、たった今、確認したらあんまり似てなかった。とほほん。
DoXは1929年初飛行なので、このあいだのユンカースG.38とは「同級生」。G.38が4発エンジンでどっこいしょ、と30人の乗客を運んだのに対して、DoXは12機のエンジンで66人を持ち上げる。さらに、デモンストレーションでは150人の乗客を乗せ、さらに乗員10名を乗せて飛んでみせたら9人も密航者がいて169人を乗せて飛行、という大記録を樹立。
これはいよいよ、巨人旅客機時代の到来か! と思ったのも束の間、12機のエンジンは飛行中、機関士が分厚い主翼中から乗り出して調整を続けなければならず、それだけ苦労してもそもそも巨大すぎてパワーが不足。
世界一周旅行なんてしちゃうよ! と意気揚々と出発したものの、暑い地方では空気が薄くて高度が取れず、ついに南米では離水不能に。それじゃ飛行艇じゃなくて、ただの翼がついた船だよ、ってことで内装を降ろして重量を減らしても高度数メートルで這うように飛ぶのがやっと。
なんとかドイツまで帰ってきたものの、「凄いね」の言葉と共に博物館へGo。 あまりにもあまりにもな性能だったので軍には徴用されずに博物館に飾られていたものの、1945年の空襲で消失しました。
なお、イタリアがうっかりと2機発注しちゃったので総生産は3機。イタリアに買われた2機も、あんまり飛ばないうちにスクラップになったとか。
ちなみに医療機器メーカーに「ドルニエ」というブランドがあって、体内にできた結石を破砕する超音波治療器を作っているんですが、もともとは飛行機のドルニエ社の一部門で、機体の細かいヒビ(クラック)を見つけるための超音波捜査機の開発中にできた副産物らしいです。へー。

DoX_2.jpg

そんな楽しいDoXのカードモデルがこれ。DoXの模型はREVELからプラモデルが出ていて、それも買ったはずなんですが、ストックの山に埋もれて出てきませんでした。
展開図は毎度のごとくA3を二つ折りにした紙に印刷されているので、実際の分量はこの倍になります。

DoX_3.jpg

機体、というか艇体は特色シルバーの印刷。でも、このシルバーはG.38の時ほどギンギラギンではなくて、もっとさりげない色。っていうか、そもそもDoXの塗装って白のイメージ強いけど??
ちょっと、手書き線がフニャフニャしてますな。設計年度が古いのかも。

DoX_4.jpg

このキットは、これまで紹介したキットと少し構成が違って、組み立て説明は展開図の裏にポツポツとバラバラに印刷されています。順番間違えると組みあがらなくなりそう。

DoX_5.jpg

また、このキットはシュライバー・ボーゲンにしては珍しく、厚紙でかなり本格的に芯を組み立てる構造となっています。

DoX_6.jpg

その理由は、この図を見れば納得。どっちかって言うと、船の構造に近いのね。構造やタッチが他の飛行機とちょっと違うのは、ひょっとすると船舶担当の設計者が展開図を書いたからかも?

と、いうわけで、わしの手持ちのシュライバー・ボーゲンはこれで全部。
飛行機を4機持ってるわけですが、そのうち3機がハンドレイページ・HP42、ユンカースG.38、ドルニエDoXという巨人旅客機というのがわしの趣味の方向性を如実に表していますな。まぁ、シュライバー・ボーゲンは軍用機のキットそのものがほとんどないんですが。
それにしても、新作キット紹介の時に「戦前の旅客機が好きなモデラーなら、これは見逃せないだろう」と書きながら、実は「そんな人、いるんだろうか」と内心思っていたんですが、ここにいました。
まさか、自分が戦前旅客機好きだったとは!
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