MODELIK ポーランド路面電車 102Na

2010年、32タイトルのリリースでその存在感を一層大きなものとしたポーランドMODELIK社。2011年も快進撃が予想される同社の作品から、2010年にリリースされたこの商品を本日は紹介しよう。

102Na okladka

「紹介しよう」とか威勢のいい事を言ってはみたものの、正直、調べても詳しいこと全然わかりませんでした。すんません。

ポーランドに限らず、東欧圏ではマイカーがそれほど普及しなかったために、路面電車は現在でも大都市の生活で重要な位置を占めている。
MODELIKでは、この市民に身近な乗り物を何度かキット化しており、2007年には近代的な「105」、2008年には戦後すぐに導入された「N」がリリースされている。そして、今回の「102Na」は1970年代から導入されており、両者の間を埋める存在と言えるだろう。
102Naは導入40年が経過しており、やや旧式化している感は否めないものの、Wikimediaで最近撮影されたらしい写真を見る事ができるところから、まだ現役のようだ。表紙ではそれほど感じないが、写真で見るとその車体が驚くほど細長いユーモラスな形状であることがわかる。
Wikimediaにアップされている写真は、ポズナン、ヴロツワフ(旧ブレスラウ)、シュチェチン(旧シュテッティン)、クラコウ、ウージと、ポーランド主要各都市の102Naを見る事ができるが、キットの上半分がクリーム色、下半分が赤というカラーリングはおそらくワルシャワ路線のもの。ただしワルシャワ路線の新しい写真は見つからなかったので、すでに102Naはワルシャワからは引退してしまったのかもしれない。
こんなもんでいいでしょうか。

それでは、完成写真へと逃げよう。

102Na Foto.1

102Naの特徴は、なんといってもこの特徴的な運転席周りだろう。名前からして前のタイプになると思われる「102N」は上端がせり出してフロントガラスがオーバーハングしている「デコっぱち」な顔だったが、102Naでは自動車のフロントのような形状となり、運転士の視界は大きく広がったと思われる。

102Na Foto.2

一方、こちらが後端となる。こちらには運転席はなく、前後非対称な形状となるが、終点についてらどうするんだろう? ターンテーブルで回すのかな?

102Na Foto.3

そして、これが後端の窓から覗いた車内の様子だ。一瞬、実車写真かと思わせるクオリティだが、車内灯の継ぎ目がこれがカードモデルであることを思い出させてくれる。連結機の上の床が丸い可動部分となっているのが、東急世田谷線の新型車輌みたいで(個人的に)懐かしい。東急世田谷線を通勤に使っていた一時期、職場では「人生を悲観した人が自殺をしようと世田谷線の前に飛び込んだが、走って来るのがあまりに遅いので怒って帰った」というジョークが語られていたのも今ではいい思い出です。

102Na Ark.2102Na Ark.3

テクスチャは、汚しのないスッキリとしたMODELIKのいつものスタイル。版型A3であることを意識しながらサンプル展開図を眺めると、実に大きな車体部品から細かい車台部品まで様々な部品があることがわかる。

102Na Rys.1102Na Rys.3

組み立て説明書はラインで表現された、クローズアップ方式。車体そのものは単純な形状だが、作りこまれた内装はもちろんのこと、複雑な構造の車台や連結器、そして細いアームの集合であるバンパーやパンタグラフなど、工作はかなり高度な技術が要求されそうだ。なお、難易度表示は5段階評価の「5」(とても難しい)となっている。

MODELIK社のポーランド路面電車、102Naはスケールは陸戦物と同じ25分の1で、全長約80センチのビッグなキット。定価は54ポーランドズロチ(約1800円)、またレーザーカット済みの心材用厚紙が30ズロチ(約1000円)で同時発売となる。このキットは内装があるために天井などは細い骨組みを厚紙で作らなければならず、これは嬉しいオプションといえるだろう。
内装のクオリティ、そしてスタイルそのもののユニークさが製作意欲を刺激する本作は、東欧路面電車マニアのみならず、世田谷線が懐かしいモデラーも見逃す事はできないだろう。
でも、紙模型.comさんも、さすがにこれは入荷しないだろうなー。



画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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御訪問有難う御座います!

パピエクラフト、僕も持っていますよ!一つだけ…i-229
昔、東急ハンズで買いました。
今度、弊blogでも紹介します。
またの御訪問をお待ち致しておりますi-179

Re: 御訪問有難う御座います!

特務曹長さん、今晩は!
実は自分も、環境の変化などでかつて夢中になっていた模型製作から一時は遠ざかり、工具なども人に譲ったりして散逸させてしまったのですが、必要な工具が少ないカードモデルで模型に復帰した「出戻り」組だったります。
パピエクラフトは気になっている方が多いようで、けっこう検索でいらっしゃる方がいますね。
特務曹長さんのお持ちのパピエクラフトキットの紹介も、お待ちしております!
展開図公開中
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