GPM ドイツ帝国軍偵察機 ALBATROS B.II

さて、「もうすぐ通算300番目のキット登場!」と、散々に当コーナーで煽ってきたポーランドGPM社だが、本日紹介するドイツ帝国軍偵察機 ALBATROS B.IIはキット番号なんと「301」だ。これは、わしがうっかりと300番記念キットを紹介するのを忘れたわけではなく、なぜか番号が跳んだためである。きっと、300番はGPM史のみならず、カードモデル史に残る大作キットの設計が今も鋭意進展中であるのに違いない。あまりハードルを上げると、このまま300番が欠番になったり、聞いたこともないポーランドの路面電車だったりすると目も当てられないのでこれ以上もちあげるのはやめておこう。
ちなみにGPMのキット番号200番は、アメリカ軍の重爆撃機B-29。おおっ、名実共に「大物」だ! なお、このキットは相互リンクしていただいている紙模型静岡工場様で実際のキットを紹介されている。
じゃあ、100番は? というと、Sd.Kfz 263というどうでもいい感じのドイツ軍8輪重装甲車だった。とほほん。

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と、いうわけで過去は忘れて最新キットの紹介を続けよう。
先日の「TAUBE」(鳩)に続いて、「ALBATROS」(アホウドリ)という「いかにも」な名前は、機体の名前のようにも見えるが実は「アルバトロス社」という航空機メーカーの名前である。アルバトロスの複葉機、といえば滑らかな流線型モノコックボディのアルバトロスD型を思い浮かべる読者も多いだろうが、なぜかマイナーなB型である。
アルバトロスB型はB.Iが1913年に初飛行、翼の長さを少し詰めて、エンジンを強化したのがB.IIとなる。1914年には高度4500メートルという当時の高度記録を達成した。
設計者は、なんとドイツ航空史でその存在を避けては通れない夢見る牛乳瓶メガネ、エルンスト・ハインケルである。
アルバトロスB型は大戦初期に偵察機として使われ、後に武装したC型へと発展、またフロートをとりつけた水上機型、アルバトロスW.Iというバリエーションも存在する。

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では、完成写真を見てみよう。キットの作りは、さすが老舗GPMらしいカッチリとしたものだ。なお、写真ではタンデム配置の後席が見えているが、こっちが操縦席で前に偵察員が座るそうだ。おかげで、偵察員は翼が邪魔で下が良く見えなかったので、C型では前後の配置が逆になった。
塗装は独特な迷彩とマーキングがされているが、これは戦後に機体を接収したポーランドが使用していた時の塗装で、ポーランド航空博物館に同じ塗装の実機が現存する

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細かいエンジンの工作も要注目だ。パイプとワイヤーを適切にめぐらせることで、グッとクオリティが高まることだろう。エンジンの後ろ上方、上翼の前端にあるのは前席に座る偵察員のためのDVD兼ナビゲーションシステム、ではなくて、エンジンに細いパイプがつながっているのでわかる通り、ラジエターだ。アルバトロスはこの位置にラジエターを置く配置が好みだったようだが、被弾などでラジエターが破損すると前席にお湯がかかって、アチチじゃ済まないのでD型の途中からは右にずらされた。

GPM社のドイツ帝国軍偵察機 ALBATROS B.IIはスケールは航空機スケールの33分の1で全長が23センチという小柄な機体。難易度表示は3段階の「2」(普通)だが、複葉機は張り線などに独特の工作技術が必要なので注意されたい。定価は31ポーランドズロチ(約1000円)で、レーザーカット済みの骨組み、ワイヤーホイールなどのオプションセットが26ポーランドズロチ(約860円)で同時発売となる。
なお、アルバトロスの定番、D型が手に入れたければMODELIKのD.Vが手に入れやすいだろう。また、B.IIの原型機、B.IもOrlikから過去にリリースされているので作り比べるのもおもしろそうだ。
第一次大戦マニアだけでなく、ハインケルの足跡をたどってみたいモデラーも、このキットを見逃すことはできないだろう。


画像はGPM社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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