MODELIK アメリカ戦艦 USS OKLAHOMA

いまや「カードモデル大国」の名を欲しいままとし、日本ホビー界を根底から揺るがしているような気が、するといってらウソになるけど、まぁ、どっちかといえばしてる方じゃない? そうでもないか。という感じのポーランド。そのポーランドカードモデル界の中でも最もリリースのペースが早く、有名どころから、なにがなんだかわからなくて見なかったフリをしたくなるようなアイテムまで、続々とリリースしているカードモデルの牽引役、といえるメーカーがポーランドMODELIK社だ。
そのリリースペースは、07年が30作、08年が35作、09年はちょっと控えめに19作、そして2010年は32作であった(再販キット含む)。平均すれば、2週間に1度は新作が出ている計算になるのだから、これにはT-26を一年もかけてチマチマ作っている日本のデザイナー気取りもビックリだ。

さて、そんな快進撃続くMODELIKから、本日は去年12月にリリースされたアメリカ戦艦 USS OKLAHOMAを紹介しよう。

Oklahoma okladka

戦艦「オクラホマ」とは、あまり聞かない名前だが、真珠湾で沈んだアメリカ太平洋艦隊のうちの一隻である。あっ! これって、もしかして12月の真珠湾攻撃に合わせたリリースだったのかな? ごめんね、思いっきり紹介が旬を外しちゃった。
真珠湾で沈んだ戦艦5隻(他に3隻中破)のうち3隻は再浮揚、修理の上で戦列に復帰しているが、弾薬庫が爆発して船体が完全に破壊された戦艦「アリゾナ」が今も沈んだままとなっているのはご存知の読者も多いことだろう。
真珠湾で沈んだ戦艦のうち、アリゾナ同様に復帰しなかったもう一隻の戦艦が、このオクラホマである。オクラホマは片舷に集中して魚雷攻撃を受け、5発の魚雷が命中、横転沈没した。
真珠湾は水深が浅いために、「撃沈」と言っても、そのまま真っ直ぐドシンと海底に船底をつけた船が多く、戦艦メリーランドが42年2月、戦艦カリフォルニアが3月、ネバダが4月に再浮揚されているのに対し、横転してしまったオクラホマは元に戻すのも大変なのでしばらくほうっておかれた。1年も遅れて43年3月、どっこいしょ、とひっくり返してみたものの、やっぱり損傷も大きいし、いまさら旧式戦艦(1916年就役)をなおすこともないでしょう、というわけで廃艦が決定。解体のために民間会社に売却されたが、解体現場まで移動させようとしたら1947年5月17日、嵐に遭遇し沈没した。とほほ。

Oklahoma Rys.1

と、いうわけでなんともパッとしない艦歴のオクラホマがカードモデルになって登場だ。登場したのはいいけれど、完成写真がないので紹介しようがない。
なお、艦形は1930年当時らしい。あれ? 真珠湾当時じゃないの?

Oklahoma Ark.1

テクスチャは汚しのないスッキリしたタイプ。甲板の板張り表現はラインのみなので、凝り性モデラーならここは一枚一枚手張りでメリハリをつけたいところだ。わしは遠慮しておきます。

Oklahoma Ark.4

上部建造物も、「マスターモデル」とも言うべきHalinskiの艦船に比べればやや控えめなパーツ構成か。
黒で表現されている肉抜き穴も全て切り抜くと質感アップだ。

Oklahoma Ark.6

アメリカ海軍と言えば、ハデハデ塗装の水上機を忘れる事はできない。表紙でも妙に存在感のある水上機のパーツ構成はこのようになっている。左側のワイヤーで表現する部品の数々にも注目だ。手すりの表現をどうするかは、艦船モデラーの大きな悩みどころであると同時に腕の見せどころともいえるだろう。

Oklahoma Rys.3
Oklahoma Rys.2

組み立て説明書はグレーで面を表現したラインタイプ。ステップ・バイ・ステップとクローズアップの中間ぐらいの構成となっているようだ。

MODELIK社のアメリカ戦艦 USS OKLAHOMAは、MODELIKのサイトではなぜか「装甲巡洋艦」と書いてあったが立派な戦艦様なのでスケールは艦船スケール200分の1で完成サイズは約90センチのビッグなキット。組み立てる際には保管場所も良く考えてから着手しよう。地震の多い日本では、棚の上などの不安定な場所に保管して横転、廃艦とならないように注意が必要だ。
定価は75ポーランドズロチ(約2500円)で、レーザーカット済み芯材用厚紙が45.01ズロチ(約1500円)という誤記としか思えない値段で同時発売となる。なんだ、.01ズロチって。
しかし、戦艦モデルはその莫大な骨組みを切り抜いただけで悟りの域に達して製作が終了してしまうことも多いので、安全策を望むのならこの中途半端な値段のオプションも同時に購入するべきだろう。

真珠湾で沈んだ戦艦のうち、復帰もしていないしメモリアルアイテムにもなっていない、ある意味一番地味な戦艦オクラホマだが、「真珠湾ファミリー」では他に有名どころの戦艦「アリゾナ」がGPMと、デジタルネイビーで発売されている(デジタルネイビーのアリゾナは250分の1)。
復帰組の中からは、一回着底した戦艦カリフォルニアがFlyModelから発売されているが、再浮揚後の大改修を経た1944年の艦形とのこと。手書きだが、なかなか美しい展開図だ、という評価をどっかで見たことがあるような気がするが、気のせいかもしれない。
太平洋戦争直前のアメリカ戦艦はキットの数も少なく、これまではアリゾナ一隻で満足せざるを得なかったのが、今回のオクラホマのリリースで一緒に並ぶ寮艦を得たこととなる。アメリカ戦艦ファンなら、このキットを見逃すことはできないだろう。



画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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