Orel ソビエト軍汎用機 Як-2

どもー、久々に本棚ひっくり返してみたですよ。
で、本日紹介するのはこちら、ウクライナOrel社のソビエト軍汎用機 Як-2。

Yak-2_1.jpg

う~ん、低空をかすめ飛ぶЯк-2と、風になびくヒマワリ。なんとも、おもむき深い絵。Orelの表紙は写真を絵画風にトレースしただけ(あるいはフィルタをかけているだけなのかも?)の事も多いんですが、これはきっと描き起こし。
ちなみに、たしかこれは買ったんではなくて、他のキットを注文したら重量を注文に合わせるためにサービスで入っていたもの。海外のショップで買い物すると、時々そんなことがあります。でも、サービスなので右下部分にちょっとダメージありのジャンク品。まぁ、組み立てるのには全然問題にならない程度。

Як-2(Yak-2)というのは、なんだか全然聞かない名前ですけど、1939年に開発された軽爆撃機。原型機は当時の戦闘機よりも早くて、最高時速567キロを達成。凄い! 戦闘機よりも早い爆撃機ついに爆誕! ハラショー! と満足したスターリン閣下は、これをできるだけ速やかに量産するように指示したものの、原型機は武装も爆装も無線も航法装置もなくって、航続距離もヘロヘロだったので、翼の中に燃料タンクを追加して、爆弾を積んで、防御用に機銃も積んで、航法士が乗るように二人乗りから三人乗りに修正したら、あら不思議! 最高速度はたったの515キロに低下! いやいや、『あら不思議』じゃないよ。それだけ追加すれば、そりゃ遅くもなるさ。もともとの試験環境がおかしかったんだ、そりゃ。
しかも、実際に使ってみると、速度が落ちただけじゃなくて、エンジンの冷却は不十分だし、着陸脚は構造が脆弱ですぐぶっ壊れるし、そもそも水平安定性が極端に足りなくてすぐに引っくり返る悪い癖があったっていうんだから、もうどうしようもない。
で、「400キロ以上の爆弾を積むと危険すぎて運用できない」という結論に達したものの、爆弾積まなきゃ爆撃機にはならないんで、仕方ないから代わりにカメラを積んで偵察機に改造されたそうな。
Як-2は111機が作られ、独ソ開戦時にはキエフに展開していた第316偵察連隊が73機を保有(残りは、たぶん事故で失われた)していたものの、開戦直後の奇襲で多数が地上で失われ、開戦から20日後の7月11日には可動機4機まで減少していたとさ。とほほ。

Yak-2_2.jpg

それにしても、なんでそんなヘロヘロな機をわざわざキット化するんでしょうね。キエフの連隊に装備されてた、って言うからウクライナっ子の魂に火が点いてしまったんだろうか。
で、肝心のキットの方ですが、たぶん2008年ごろの印刷だと思うのですが、残念ながら印刷の質がイマイチ。
線はデジタルで細いのですが、機体上面色の中ではモールド線の細い黒が埋もれてしまって全く見えず。全体的に印刷もかすれた感じでとっても残念。

Yak-2_3.jpg

拡大してみると、この通り印刷面にもホコリがのっていてガッカリ。でも、一昔前のマリモデなんて、もっと凄い印刷だったから、2008年発行ってのを忘れれば、線はシャープでいい感じ。版ずれがないので、赤い星がきれいに機体上面色と分かれているのも好印象。ちなみに写真の右側がムラムラとモワレているのはあくまでも写真の都合です。

Yak-2_4.jpg

で、組み立て説明は今風のグラデーション付きのCG表現。なんだか紙が全体的にうっすら色がついているように見えるのは、テケトーな照明で写真を撮ったせいでホワイトバランスが狂ったから。そういえば、昔、映画専門誌の「ロードショー」という雑誌で、ポルノ映画を特集したページ(毎月数ページあった)がなぜか全体的に緑がかったこんな色合いだったなぁ、というのも甘酸っぱい思い出。いや、あれは「スクリーン」だったけな?

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完成すると全く見えなくなるエンジンを組み立てたり、機内が妙に細かかったり、と結構気合の入ったキットです。機銃も超細かい。ちなみに爆弾の先端が同心円輪切りのように見えますが、これはポリゴンモデルの都合で実際の展開図は釣鐘構造。

と、いうわけで細かい構造がなんとも楽しそうなOrelのソビエト軍汎用機 Як-2。
機体マーキングはほとんどないんですが、装備してたのはキエフの第316偵察連隊だけなので、たぶんそこの装備機。
本当なら「ライバル」になるはずだった、メッサーシュミットBf110と並べて、各国空軍が一度は夢見た双発多用途機の夢に浸ってみるのも、楽しそうですな。
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