MODELIK ドイツ鉄道貨車2種類。

今年も年末が近づき、各社年末商戦へ向けての商品リリースが始まっている。わしは、まーた少し熱がぶりぶりっとぶり返して寝てしまったが、これ以上寝ていると前回の「パンターG型」みたいなおいしいネタが流れていってしまうのでここは起き上がってポーランドMODELIK社の新製品を紹介をしよう。

今回の表紙は、MODELIKには珍しい写真表紙となる。
「MODELIKの表紙は、ちょっと直線がヒヨヒヨした車輌とションボリした兵士がいないともの足りないな」なんて言葉が出るようになれば、カードモデラーとしてベテランの域に達したといえるだろう。

Cysterna okladkaChlodnia okladka

って、言った途端にこれだもの。前回のパンターに比べて紹介しづらいのなんのって。
今回紹介するのは、20世紀初頭のドイツの有蓋車とタンク車。どちらも、以前に紹介したプロイセン王国鉄道機関車 T3に引かせたい。紹介終わり。

後はみんなで一緒に完成写真でも見ようか。

Wagon cysterna foto1Wagon cysterna foto3

まずはタンク車。いかついリベットが、いかにも19世紀末から20世紀初頭、という感じだ。ここでは原始的な連結器にも注目しておきたい。車輌同士が「ガチャン」とぶつかった瞬間に、鉄の輪を相手方のフックに引っ掛けるというこの原始的な連結器は担当する連結手にとって非常に危険で、指や手、また命を失う者が非常に多かった。

Wagon chlodnia foto2Wagon chlodnia foto3

お次は有蓋車。どうでもいい感じだけど、中身もちょとだけあるよ。
この、後ろについている、どう見てもトイレにしか見えない小部屋は「制動室」。全車輌のブレーキを等しく作動させる「貫通ブレーキ」がない時代、機関車だけブレーキでキュキュっと止まると、後ろの勢いを失わない車輌が追突してきて脱線してしまう。そこで、数輌ごとに制動手が乗り込み、機関士が「ブレーキかけるブビー」と汽笛を鳴らすと、みんなで調子を合わせながらキコキコとハンドルを回してブレーキをかけた。なんとも原始的だが、これでもまだいい方で、アメリカの西部開拓時代の機関車なんて、「ブレーキ!」と機関士が掛け声をかけると「あいよっ!」と機関助手が屋根の上に上って、最終車輌まで屋根の上を走って行って、一両づつブレーキをかけながら帰ってきた、ってんだからそれに比べりゃずいぶんいい。機関助手を殺す気か(実際、事故は多かった)。
ところで、有蓋車も方は前後が見えるように制動室が高い位置に上げてあるが、タンク車の方はこの後ろに車輌をつなぐと全く前後が見えなくなりそうですけど、いいんですかね?

Wagon cysterna ark1

展開図は、汚しのないスッキリとしたタイプ。っていうか、なんか大味な感じの部分を選んでしまった。

Wagon cysterna rys.2

組み立て説明書はグレーの濃淡がついたラインタイプ。どっからどこまでが同一ステップなのかわかりづらいが、ステップバイステップとなっているようだ。
また、ワゴン、タンク部分は歪みさえ気をつければ簡単に組みあがってしまいそうだが、車台はなかなかメカニックな内容となっていることもこのサンプル画像から読み取れる。台車(ボギー)方式ではなく、2軸がそのまま台枠に組みつけられているのも小型車輌独特のメカニズムだ。

キットの説明というより、わしが聞きかじった昔の鉄道知識をひけらかしただけのMODELIK ドイツ鉄道貨車2種類は、スケールは25分の1で全長34センチというから、これでもなかなか大きい。定価はタンク車が36ポーランドズロチ(約1200円)、有蓋車が39ポーランドズロチ(約1300円)となっている。同時に発売されるレーザーカット済厚紙は、両車共用の台車部分と車輪の心材のみで、27ズロチ(約900円)だ。
そして、当てになりそうもない難易度表示は、今回も5段階評価の「4」(難しい)だ。これ、毎回コピペして書きなおすの忘れてるとかじゃないの? だって、T3機関車も「4」だったぞ?
あまり模型化されることのない19世紀末から20世紀初頭にかけての機関車を作るうえで、せっかくの機関車になにかを引かせたい、と思うモデラーにはこれは最適な一品となるだろう。それ以外のモデラーには、これだけあっても、まぁ、どうしようもないだろう。


画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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