MODELIK ドイツ軍中戦車 Panther G

だいぶ具合も良くなってきたところで、今回は紹介もラクチンそうな一品を紹介してテンションを上げていこう。
本日紹介するのは、ポーランドMODELIK社からリリースされたドイツ軍中戦車 Panther G型だ。

Pantera okladka

おおっ! MODELIKにしては珍しく超メジャーアイテム! 
背景を歩いている兵士達(迷彩ジャケットを着ているので武装SSの兵士だと思われる)は、良く見ると前から二人目が倒れた兵士に手を差し伸べている。これは、「戦友……おれはもう駄目だ……置いていってくれ……」という悲劇的なシーンなのかも知れないが、表紙で立ちションしてる兵士がいるようなMODELIKのことだから、単に雪ですっ転んだだけかもしれない。
あと、パンター戦車の正面装甲向かって左肩のマークから所属は第116装甲師団、雪景色からアルデンヌ戦の情景と思われるが、お前らの所属する第5装甲軍にSS部隊はいないぞ。隣の第6SS装甲軍の戦線にパンターが入り込んじゃってるのか、それともSSの連中が道を間違えたのか。そうか、コケてるSS兵士は突然ドイツ国防軍の戦車が現れたんでビックリしてすっ転んだのか。
接敵しているようには見えないのに、パンターから乗員は一人も顔を出していないのも、SS部隊に囲まれてなんか居心地悪いから、と考えれば納得だ。
一枚の絵から、ストーリー性の感じられる表紙といえるだろう。

Panther - foto1

まぁ、表紙のことはどうでもいいや。別に武装SSのフィギュアがついくるわけじゃないんだし。
さっそく、完成写真を見てみよう。
デザインは、MODELIKのドイツ装甲車輌といえば毎度おなじみのWaldemar Rychard氏。氏の最近の作例はテクスチャがラインだけの準ホワイトモデル状態で提供されるので、そのシャープさが際立つ。いつもの氏らしい、堅実な仕上がりだ。
カッティングマットはOLFA製品を使ってるのね。

Panther - foto2

でも、どうして赤外線暗視装置なんてつけてるの? しかも車長の分だけ。あれって、操縦席にもつけるのが標準装備なのでは? しかも、公式サイトで公開されている画像を良く見ると、本来は暗視装置収納用に車体後部雑具箱の片方が装甲化されているはずが、従来のまま。そもそも、第116師団に貴重品の暗視装置なんて回ってくるか? それとも、これは暗視装置に見せかけたただの懐中電灯かなにかなのだろうか。
そういえば、以前にBT-7の大型前照灯に取り付けた暗視装置のケーブルを車内に引き込んで、操縦士のゴーグルに取り付けたスコープ状の装置に直結しているという滅茶苦茶サイバーな写真を見たことがあるが、当時のソ連製の暗視装置なんて他に聞かないところを見ると、まともに動かなかったんだろうな、あれ。

Panther - foto3

後面デッキもこの通りのクオリティ。ちなみに、車輌のタイプとしては消炎排気管、車内暖房装置のない中期生産型となる。こっち側はスカートを取り付けていなかったり、反対側がベルトキャタピラなのに対してこちら側は連結キャタピラで組むなど、作例としての気配りも心憎い。単にメンドかっただけかも知れないけど。

Pantera ark2

テクスチャはいつものMODELIKスタンダード、汚しの無いスッキリとしたタイプ。迷彩は、なんだか大雑把な「光と影」迷彩だ。これを「アンブッシュ(待ち伏せ)」迷彩と呼ぶと、まじめなドイツ軍ファンに結構本気で怒られるから気をつけよう。たぶん、この大雑把さは工場で施された迷彩ではなく、乗員が戦場でやっちゃったものだと思われる。

Panther - rys3

そして、組み立て説明書は、クローズアップスタイルのライン表現となっている。Waldemar Rychard氏は、なんかここだけちょっと古臭いよね。こう見えて、けっこうわかりやすいのかな、この方式。ちなみに、内装はないようだ。

MODELIK社のドイツ軍中戦車、Panther G型はスケール25分の1で全長35センチのビッグなキット。定価は45ポーランドズロチ(約1500円)で、レーザーカット済み心材用厚紙が27ズロチ(約900円)で同時発売となる。難易度は5段階評価の「4」だが、最近のキットはどれも4なので参考にならんね、正直。

ポーランドカードモデルに詳しいモデラーなら、パンターGといえば、すでにHALINSKIから傑作キットが出ているのに、なぜわざわざMODELIKが後追いでパンターGを出すのだろう、と思うかもしれない。
しかし、HALINSKIのキットがいわゆる「HALINSKIクオリティ」のパーフェクトグレードであるのに対し、こちらは内装なしの「MODELIKクオリティ」。有名戦車を作る選択肢が増えた事は素直に喜ぶべきだろう。なお、HALINSKIのキットは暖房装置、消炎排気管を装備した後期型である。
そういえばHALINSKIのキットも、赤外線暗視装置を装備していた(そっちは、ちゃんと操縦士の分まで完全装備)が、ポーランド人の中では「パンターGは赤外線暗視装置を装備しているもの!」というイメージでもあるのだろうか。
あっ、そうそう、GPMにもパンターGのキットがあるけど、現在手に入るのは手書き展開図に質感タップリの手書きのテクスチャを書き加えたバージョンで、完成すると絵みたいな立体が仕上がるというウワサ。



画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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