折り曲げのヒント。

えー、今回のネタはすごいですよ。あまりのすごさに「テクニック」なんていうこっぱずかしい新カテゴリまで作っちゃったもの。どれぐらいすごいかって言うと、もう今回のネタに比べたらこれまでのエントリーなんて素人が本業の合間に書いているようなもんですよ! いや、今日も素人が本業の合間に書いてるんですけども。
まぁ、小粋なオープニングトークはこの程度にして本題に入りますが、以前に書いた通り、自分はオンラインで配布されているものや自作の展開図をプリントアウトする時に、0.2ミリ厚の紙を使っています。0.2ミリというのは紙としてはかなり厚く、身近なもので言うと官製はがきがだいたい0.22ですから、官製はがきと同じぐらいと考えると話がわかりやすいと思います。
この厚みだと腰が強くしっかりと作れるのはいいのですが、問題はこれを曲げる時です。
よくペーパークラフトの本には「書けなくなったボールペンなどで、折り目をなぞってクセをつけると折りやすくなります」と書いてありますが、この厚さになるとこれをしてもスパッときれいな角が出ないんですね。山折りの場合はどうしても角が丸くなってしまうし、谷折りの場合には折り線にそって細かいシワがよってしまう。
山折りに限って言えば、ナイフで紙の厚さの半分まで切って折り曲げるという方法もありますが、この方法の弱点は表面を切るために印刷が「割れて」中の紙が見えてしまうことです。それだけなら着色でカバーできますが、拡大してじっくりと見ると、これも角の部分に切った厚さの段差ができてきれいな角が出ていないことがわかります。
20090818_1.jpg
こんな感じ。

ではどうする? 考えろ、考えるんだマクガイバー!
答えは簡単、表から切るから印刷が割れてしまうので、裏から切ればいいんです。
「なーんだ、さんざん引っ張っておいてその程度か」
と思った人はもう少し我慢して付き合ってください。
裏から切る方法は簡単で、折り線を延長した余白部分に針やナイフの先などで裏まで貫通するしるしを両端につけ、裏からその線を結んで切れ目を入れるだけです。
印刷面が谷折りの場合はこれでシャープに折る事ができます。しかし、印刷面が山折りの場合はこれではうまくいきません。
紙が厚すぎて、厚みが干渉してきれいに曲がらないんですね。
木材で枠を組む時などを思い浮かべると理解しやすいと思うんですが、90角を作る場合は両方の角材の端を45度に削ってピシッと合わせます。紙の厚みが0.2ミリにもなるとあの加工が必要なんです。
ベテランの方はナイフの刃を寝かせて左右から切りつけ、V字の溝を作るようですが、カードモデル始めたばかりのわしにはムリムリ。
そこで投入した新兵器が「彫刻刀」です。
表面から折り線の位置のしるしをつけたら、裏から三角刀で折り線の裏にV字の溝を「彫る」わけです。それを折り曲げると……
20090818_2.jpg
やったぜ! 気持ちのいい角がピシッと出た!

「紙の厚み分、0.2ミリの溝を彫る」というのは随分難しいように聞こえますが、普通に版画なんかやっていれば彫っている深さですし、うっかり貫通してもよほど力を入れすぎてカッティングマットまで彫ってしまったのでもなければ、少量のボンドで張り合わせれば跡はほとんど目立ちません。
この「裏から彫刻刀」という方法、他のサイトで見たことがないのでおそらく世界初公開の技術ですよ、ビバ!
この方法だと、実に簡単にキッチリとした角を出す事ができます。戦車などの角がキッチリしたカードモデルを組む方は一度お試しあれ!

(彫刻刀を使うアイデアがとっくに他のサイトで公開されているのを見つけたり、当たり前すぎて誰も公開していないだけ、という場合にはそっと教えてください。汚い言葉で世界を罵りながら残念がるのは、ブログが炎上しないように自分の日記帳の上でこっそりとする事にします)
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