Orel ロシア「救世主ハリストス大聖堂」・後編

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前編では、爆砕された救世主ハリストス大聖堂の跡地に建てようとしたが建たなかったソビエト宮殿にガッチリ食いつきすぎて話がすすまなかったので、今日は手早く進めてキットの話まで持っていこう。

1990年、ソビエトはゴルバチョフの指揮のもとで、かつての抑圧的管理社会から改革、解放へと向かいつつあった。そんな中、これまでのソビエト政権下で抑圧されてきたロシア正教会はそのシンボルともいえるた救世主ハリストス大聖堂の再建をモスクワ市に提案する。
ソビエト連邦が崩壊していく中で古いロシア文化を見直し、新たに「ロシア人」として団結が求められていく中、経済的混乱により財政的に厳しい時期にもかかわらず、モスクワ市は1994年から大聖堂の再建に着手する。
そして2000年、ハリストス大聖堂は、細部に至るまで爆破前の姿を忠実に復元する形で再建された。
ロシア帝国、ソビエト連邦、ロシア共和国。指導者の思惑に左右され続けた大聖堂は今、モスクワの新しい観光名所となっている。

そして、着手してから3日、ついに我々もOrel社のカードモデル版「救世主ハリストス大聖堂」の話にやっとたどり着いたのである。長かった。
今回は、Orel社にしては珍しく完成写真があるので、さっそくそれを見てみよう。

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おおっ! なんとも荘厳な仕上がり! ロシア正教会建築の特徴であるタマネギ屋根もピカピカだ。
この屋根の部分には、特別な金属光沢の紙が準備されているのか、いないのか、ちょっとサイトの情報からだけでは読み取れなかった。しかし、ここがただの「黄色」というのでは雰囲気もイマイチなので、素材がセットされていなくても金色の折り紙などを使用してこのようにピカピカに仕上げたいところだ。
背後に写っているトタン屋根もいい雰囲気だ。キットには関係ないか。
なお、このキットは難易度が3段階評価の「1」(易しい)となっており、壁面のディティールは基本的にテクスチャ表現となっているらしい。

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少し上から見てみると、四隅の柱こそないものの、インドのタージ・マハール寺院と雰囲気が似ていることがわかる。タージ・マハールのペーパークラフトはキャノン社のクリエイティブパークの中で無料公開されているので、作り比べてみるのも面白そうだ。

Orel社のロシア「救世主ハリストス大聖堂」は、その壮大な大きさをA4サイズに収めるためにスケールは400分の1となっている。このスケールはJSC社のウォーターライン艦船モデルと同じスケールなので、両者を組み合わせてみるのもいいだろう。艦船と大聖堂をどう組み合わせるのかは、なんか、まぁ、イマジネーション次第だ。
そして定価は、難易度「易しい」ということもありA4で11枚という大作であるにもかかわらず65ウクライナフリヴニャ(約750円)と、お手軽な値段となっている。
この難易度、この価格ならロシアの建築や大聖堂に興味のあるモデラーだけではなく、モスクワ観光を記念して購入するのもいいだろう。
個人的にはOrel社には、同スケールでソビエト宮殿もキット化してもらいたいものだ。無理か。



画像はOrel社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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