ポーランド軍軽爆撃/偵察機 PZL-23B「Karaś」・機体紹介編

いやー、ちょっと薄ら寒いからって、布団に入ったらダメだね。ぐっすりと朝まで気持ちよく寝てしまいました。
そんなわけで、気力十分、元気満点で本日はお送りしたいと思います。
なんか、また「マイナーアイテム」のカテゴリになってしまいましたが、最初は手持ちのキットを紹介しようと思ったんです。でも、機体のPZL-23Bを調べてたら、おもしろくなってきちゃって、もう、今日は機体紹介だけでいいや、ということになりました。いいかげんだね、まったく。

で、今回紹介するのはポーランド軍軽爆撃/偵察機 PZL-23B「Karaś」。

PZL-23B_1.jpg

画像は手持ちのMalyModelarzのキットの表紙。
「おっ、マリモデにしてはカッコいい表紙!」と、いう感じの扉絵ですな。飛行機ツヤツヤ。
でも、良く見るといろいろとツッコミどころもあるんですが、表紙を突っつきまわしてると話がいっこうに進まないので、ここはグッとこらえて後のお楽しみにとっておこう。

PZL-23は、1930年代初頭、まだブレゲー19とか、ポテーズ(フランス語では「ーズ」を発音しないで「ポテ」らしい)25とかの複葉機を使ってたポーランド空軍が、さすがにこの時代に複葉機はないでしょう、ということで開発した機体でした。原型では量産機よりもエンジンが高く、操縦席は低かったのですが、それだと前が見えないということに途中で気がついてすぐに修正されています。
試作機の性能は悪くなかったようで(この時代に最高時速200キロのブレゲー19とかポテーズ25よりも性能が悪い飛行機はなかなか作れないぞ)、ただちに「Karaś」(「カラシ」あるいは「カラス」、「カラシュ」とも)の名前が与えられて量産が開始されました。ちなみに「Karaś」は魚の「鮒(ふな)」を意味しています。どうして飛行機に魚の名前をつけるんだろう。

最初の量産型PZL-23Aは、ブリストル社のペガサス2エンジンを国産化したものを搭載していましたが、このエンジンが出力わずか670馬力と非力な上に信頼性に乏しいときたもんで、これはいかん、とエンジンを720馬力のブリストル・ペガサス8に換装したPZL-23Bに生産は切り替わり、B型は36年から38年までの間に210機を生産が生産されました。一説には、作っちゃった40機のA型は全て練習機になったとか。
当時は東欧の国で航空機を国産できる国は少なかったので(ポーランド以外ではチェコスロバキアぐらいかな?)、ブルガリアが「そいつを売ってくれ」と打診してきたけど、ブリストル社と「ペガサスエンジンを作ってもいいけど、売っちゃダメ!」という取り決めがあったので、輸出側のPZL-43はフランスのノーム・エ・ローヌ(英語読みで「ノーム・ローン」とも)社製14N-01エンジンを国産化したものが搭載されました。
ところが不思議なのは、このノームローン・エンジン、1020馬力もあって、ブリストル・ペガサスより高性能なんですな。もちろん、それを搭載したPZL-43もPZL23Bよりも高性能なのに、なぜかポーランド空軍ではノームローン・エンジンを採用しなかった。なんなんだろう? ペガサスエンジンのライセンス買っちゃったのがもったいなかったのかな。ちなみにPZL-43は52機が生産され、一部はブルガリアへ引渡す前にポーランド軍が接収、実戦で使用しています。
また、尾翼を双尾翼とするなど、各部を改修したPZL-46「Sum」(「スム」、なまず)が2機試作されましたが、これは採用には至っていません。

1939年、ドイツがポーランドに侵攻した時点では、PZL-23はすでに旧式化していました。最高速度はB型でも時速360キロ、しかも操縦性に問題があったために320キロ以上の飛行は危険なために原則として禁止。パイロット、爆撃手、後部銃座の3人乗りでしたが、真ん中の爆撃手が応戦するための腹部のゴンドラは空力的に悪影響が大きく、しかも腹ばいで後ろ向きに射撃する防御銃火の効果などたかが知れていました。また、一見、頑丈そうな着陸脚も荒れた飛行場には弱く、離着陸時の事故も耐えませんでした。
しかし、ポーランド空軍には他に適当な機体がなく、5個の爆撃中隊、7個の偵察中隊がPZL-23(2機のPZL43を含む)を装備したままドイツ空軍と戦わなければなりませんでした。
PZL-23は防弾装備もないために対空砲火に対し脆弱でしたが、ポーランド軍パイロットは劣勢の中で出撃を繰り返し、結果的に開戦時の8割~9割のPZL-23がポーランド戦で失われたといわれています(うち、戦闘による損失は半数)。

残存の機体はルーマニア脱出時に接収され、ルーマニアの対ソ参戦後にソビエト軍に対して使用されました。また、ブルガリア空軍ではPZL43が1946まで訓練機として使用されています。
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