MODELIK プロイセン王国鉄道機関車 T3

相互リンクしていただいている、「素人のペーパークラフト製作日記Part2」さんの方では「T2 エンドスケルトン」の製作が大詰めとなっている。本日は、その応援を兼ねてポーランドMODELIK社からリリースされたプロイセン王国鉄道機関車 T3を紹介しよう。

T-3 okladka

19世紀という過去からやってきたT3機関車と、未来からやってきたT2ターミネーターにどういう関係があるかといえば、名前が似てるじゃん。「それはこじつけではないのか」みたいな意見は、思ってもあえて口にしないのが育ちのいいお嬢様というものでしてよ。オホホホ。

このキットは、MODELIK「夏の新作」9」連発の最後の一品なのだが、紹介が遅れた理由は当ブログの読者なら言わずもがな、であろう。わし、ナローゲージの機関車のことはよく知らんのよ……
それでも、困ったときのWikipedia頼みでなんとか集めてきた情報で、知ったような口調で紹介してみよう。

T-3 Rys0

T3は、プロイセン王国鉄道で1882年から作られた初期のタンク機関車である。いきなり「プロイセン王国鉄道」なんていうファンタジックな名前が出てきたが、プロイセンはドイツ統一前のいわゆる「ドイツ諸侯」の一つである。1871年にドイツは統一され「ドイツ帝国」となるが、鉄道事業は1850年代に各王国が「王立鉄道」を運営していたためにそれぞれの地方に管理がまかされ、名称も「王国鉄道」のまま残っていた。
初期のT3は車体上部の蒸気ドームがなかったが、1887以降に製造された後期型では今回のキットのような形状にレイアウトが変更され、第一次大戦直前までに1300輌以上が生産された。なお、生産したのは後にタイガー戦車の生産も手がけることになるヘンシェル社である(社外生産分もあったらしい)。

1918年に第1次大戦に敗退したドイツ帝国が消滅すると、鉄道は新しく成立した共和国のものとなり、T3も名称が「89.70」~「89.75」に変更となる(時期により、性能に差異があるため)。この時点でドイツ国内には500輌以上のT3が現存しており、周辺国にも多数の車輌が残されていた(例えば、ポーランドは1918年の独立時に28輌を保有している)。
小柄なT3は大型機関車の入れ替えや小規模な私鉄、工場の構内線などで使われ、第二次大戦終結時にもまだ多数が残存していた。東西に分割されたドイツでもT3は手頃な機関車として使われていたが、電化に伴い1960年ごろには国鉄、私鉄から相次いで引退。1970年ごろには工場などからほぼ姿を消した。なお、東ドイツでは砂糖工場の構内線で1979年まで使われていたそうだ。

T-3 Foto

そして、この写真がMODELIK社の公式ページからもってきた作例写真である。
動輪を支える板バネが、なぜか台枠の上に飛び出していたり、なにやら複雑怪奇な動輪周りが20世紀の機関車にはない、なんともいい雰囲気だ。
この、台枠から下が赤くて上が緑っていう塗装は、ポーランド国鉄でも見るがプロイセン王国鉄道の伝統なのかしらん?
キャビンの下に車輪がなくてお尻が重そうなのもキュートだ。

T-3 Ark.1

テクスチャはいつもの通り、汚しのないスッキリしたタイプ。まぁ、機関車のキットはどこも大抵は汚しは無しだ。

T-3 Rys.1T-3 Rys.3

また、組み立て説明は面をグレーに塗ったイラストタイプ。図版の数も多く、なかなかわかりやすそうだ。

MODELIK プロイセン王国鉄道機関車 T3は、スケールは25分の1でも全長約35センチと手軽な大きさ。また、定価は39ポーランドズロチ(約1300円)、難易度も5段階評価のうちで「4」(難しい)と、機関車のキットとしては控えめなものとなっている。
聞くところによると、ドイツの名門鉄道模型メーカー「メルクリン」のラインナップにこのT3があり、その小ささから、最初に手に入れる「入門用」の機関車として定番だという。
機関車キットもやってみたいが、機関車は大きいし難しそう。そう思っているモデラーにとってMODELIKのこのキットも「入門用」となることだろう。


画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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No title

のとっちょさん今晩は。
応援コメント有難うございます。突然名前が出てきてビックリしましたが
とても嬉しいです。頭は単調なシリンダと違って変化に富んで楽しい作業です。
最終組み立てはもっと楽しいと思います。
T2終了後はT2に持たせる武器を作って、その後はカードモデルに挑戦したいと思っています。設計はまだ先になりそうです・・・

Re: No title

ドッペルさん、こんばんは。
単純なもんで、「T3」機関車からの連想で、勢いでお名前を出してしまいました(笑)
もちろん、「応援している」という事は別に冗談でもなんでもなく、いよいよT2の頭部の形がだんだんとできあがっていくのを毎日楽しみに拝見させていただいております。
最後に各部が組みあがっていくさまは、さぞかし壮観なことでしょう、楽しみにしております!
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