GPM 超兵器集・1 ドイツ軍対地・対空ミサイル 

先日の探査衛星「はやぶさ」の帰還により、多くのモデラーが宇宙へと視線を向けていることは想像に難くない。そこで、今回はポーランドGPM社より発売された、宇宙ロケットの遠い遠い先祖の兄弟分であるドイツ軍対地・対空ミサイルのセット「超兵器集・1」を紹介しよう。

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あまりに強引に時事ネタに絡めたので、早くも文章は空中分解寸前だ。
この前ふりで出てくるのがV2ロケットじゃないというのも、ちょっとどうかと思うが、もう書いてしまったものを消すのももったいないのでこのまま続けよう。
今回、セットに入っているのは地対空ミサイル「Rheintochter(ライントホター)」のR1型とR3型、そして地対地ミサイル「Rheinbote(ラインボーテ)」の3種類だ。これらは全てラインメタル社で開発された。表紙左上に地図が入っているが、この「LEBA」という場所にラインメタルのロケット試射場があったそうな。
あと、写真はライントホターR1が88ミリFlak41の砲架を改造した発射台に載せられている写真だが、砲台のディティールから察するに、この写真、たぶん裏焼きだぞ。

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だからって、発射台とかなしにただミサイルだけ3本コロンコロンコロンと並べられても、どうなんだろう。なんだか宇宙関係の偉い研究者の机の上に並んでそうな雰囲気だ。

一応、それぞれのミサイルの説明をしておくと、完成写真真ん中が地対空ミサイル「ライントホター」(ラインの乙女)のR1型である。名前はワグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」にちなむそうである。翼がなんだか木のように見えるのは、実際にベニヤで作られていたからで、消耗品のミサイルにそんなに予算をかけるわけにはいかなかったからだ。胴体の細くなっているところから後ろが1段目で、上昇後に切り離され2段目に点火、地上からその火を見てオペレーレーターが敵重爆隊編隊へ向かって無線誘導し、敵爆撃機近くで自爆する。はずだった。
試験は80発ほど行われ、うち20発では誘導に成功。それなりの性能だったらしいよ?

これに気を良くしたドイツ軍はR1型完成前に改良型のR3型を要求。R2型がどこへ行ったのかは、誰にもわからない。
完成写真手前のR3型は1段目を胴体側面に小型ロケットを添える形に改修。6発ほど試射したところで、「良く考えたら、今のドイツってそれどころじゃなくね?」という事に気づいて1945年2月に開発は中止された。

完成写真奥にある「ラインボーテ」(ラインの使者)は、羽のある場所で次々に切り離されて加速する4段式の地対地ミサイルである。220キロの射程があったが、見ての通り最終的に目標に到達する頭部は細く、弾頭重量は40キロしかない。二百数十発が生産されたと考えられているが、連合軍補給基地であったアントワープに全て撃ち込んでしまったらしい(一部だけ発射したという説もある)。このラインボーテも一部の資料に「88ミリFlak41の砲架を改造した発射台から発射可能」と書いてあるが、全長11メートルもあるのに?

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もとが戦略物資を使わずにブリキとベニヤで作られたミサイルだから、こうやって質感タップリのテクスチャで作ると、なんだか返ってありがたみがないね……

宇宙ロケットというよりも、「夏の風物詩」打ち上げ花火のような感じのドイツ軍対地・対空ミサイルセット「超兵器集・1」。スケールは陸戦スケールの25分の1。定価はお手軽な15ポーランドズロチ(約500円)、難易度も「易しい」となっている。GPMの入門用として購入するのもいいし、組み立てて遠く宇宙に思いを馳せたり、去年買ったけどやらないで押入れに入れたままになってた花火、まだ湿気てないかな? ということを思い出したりするのもいいだろう。 あと、第2集はもうちょっと派手なのにしてください。


写真はGPM社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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