GPM ポーランド標準軌ディーゼル機関車 SM42

ポーランドが「鉄道大国」である、という事実は当ブログの読者であればすでに周知のことであろう。しかし、そのポーランドでも、MODELIK社、Answer社が精力的にポーランドの狭軌、標準軌の機関車をリリースしているのに対し、「老舗」であるGPMは意外なことに「陸戦スケール」である25分の1の機関車はこれまでに狭軌のお約束、ドイツのコッペル機関車を2005年に一度リリースしただけであった(HOスケールでは、いくつかキットがある)。あ、装甲列車はいくつかありましたな。
そしてコッペルから5年、GPMは今度で標準軌ディーゼル機関車SM42で、再び機関車キットの世界へと打って出た。

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どうして999号車限定なんだろう? 銀河鉄道か? どうも999号車はまだ現役らしいから、その車輌を取材したということなのだろうか。
ちなみにSM42機関車の製造数が1856輌だ。わーお。
SM42の「S」はディーゼル機関を、「M」は本来は入れ替え用機関車を意味しているが、小柄で便利なSM42は軽量級の貨物列車や旅客列車の牽引にも使われた。しかし、SM42には客車を暖めるための暖房設備がないために冬季は旅客列車に使用できず(ポーランドの冬は寒いのよ)、旅客用に改修されたSP42も268輌作られた。
なお、「42」は動力伝達、駆動系を示すカテゴリーごとに与えられた番号であり、さすがに42年製というわけではない。
SM42の製造は、途中に休止を挟みつつも1964年から1992年まで続いている。ポーランドで標準軌の区間ならどこでも目にすることのできたSM42は「Stonka」(コガネムシ)の愛称で呼ばれた。

さて、そのSM42をGPMがどう再現したのか。今回は珍しく豊富に提供された完成写真をさっそく見てみよう。

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遠景で見ると、「ふふーん、なかなかキッチリした作りだね」という感じだが、接近してみるとその驚異のクオリティが明らかとなる。

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この通り、側面、上面ハッチをパカパカと開放すると中にはちゃんと8気筒800馬力エンジンが入っている。

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思いっきり塗られちゃっているのがアレだが、鉄道模型の「隠れたメカニズム」、車輪周りもこの通りのクオリティだ。

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もちろん、運転席のディティールもバッチリだ。運転台のディティールをもうちょっと詳しく見たいが、写真がないからこれで我慢だ。

SM42_5.jpg

どうでもいいけど、このベースはキットに含まれないよね?

GPMが25分の1で久々にリリースする機関車キットであるポーランド標準軌ディーゼル機関車 SM42。スケール25分の1で全長は約57センチとなる。SM42は決して大柄な機関車ではないが、それでも十分な迫力だ。
そして難易度表示は「難しい」となっている。これは、エンジン、車輪周り、運転台のディティールを見れば納得だろう。
定価は120ポーランドズロチ(約4千円)と艦船並みの本格的お値段だが、今ならGPMのショップで90ズロチ(約3千円)でのご奉仕価格で販売している。また、レーザーカット済の心材、及び各部ディティール用厚紙セットも145ズロチ(約4800円)で同時発売となる。本体と同じぐらいの値段がするのはちょっと痛いが、車輪の円精度などは仕上がりの細密感を左右する部分であるだけに、余裕があれば是非とも揃えたい。戦車のプラモデルだって、モデルカステンの連結履帯の方が本体より高かったりするじゃん。あれと一緒だと思って。

「陸戦スケール」の蒸気機関車は数多いが、ディーゼル機関車というのは少ない。ポーランド国鉄ファンに限らず、ディーゼル機関車ファン、引いてはメカニズム好きのモデラーなら、この精密感溢れる機関車を見逃すべきではないだろう。
あと、ビッグなキットを作ってはみたいが、艦船のキットはどうにも細かすぎて……とお嘆きのわしみたいなモデラーは、機関車を作ってみるってのはどうだい? と今思いついたんで追記しておく。

写真はGPM社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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