MODELIK アメリカ陸軍水陸両用車輌 DUKW
関東地方は本日、各地で気温30度に達する暑い一日となった。
今回は、そんな猛暑の日にふさわしい一品を、ポーランドMODELIK社「夏の新作」9連発から紹介しよう。

あれ? これって、前にもMODELIKから別の表紙でリリースされてなかったっけ? またリメイクかしらん? と思ったら、そっちは4輪のフォードGPAだった。
フォードGPAとジェネラルモータースDUKWは、「水陸両用」という特性のために、そそっかしいアホが勘違いしかねない良く似た形状をしてるが、GPAは小型の偵察車輌のいわば「水上ジープ」として開発されたのに対し、DUKWは多くの貨物を運ぶ事の出来る「水上トラック」ともいうべき車輌であった。ちなみにGPAは”海のジープ”というわけで「シープ」、また、DUKWはスペルが似てるということで「Duck(アヒル)」の愛称で呼ばれた。アメリカ兵って、こういう他愛無い語呂合わせがけっこう好きよね。
では、さっそく公式サイトの試作品完成写真を見てみよう。


GMCトラックをベースに開発されたロングボディは模型でも迫力満点。この長い荷台には57ミリ対戦車砲や105ミリ榴弾砲を砲架ごとそのまま積載し、さらには積載状態のまま発砲可能だった、とする資料さえある。そういえば連合軍火砲のキットってほとんどないね。
もちろん、ソフトスキン車輌のお約束、駆動部と運転席の再現もバッチリだ。ちなみにDUKWは、仕様ではタイヤ上半分を覆い車体と面一化するタイヤカバーがつくのだが、整備の邪魔だったりするので実際の運用では、ほとんどの車輌がこのキットのように外してしまっていたそうだ。

テクスチャは、いつも通りの汚しのない「MODELIKスタンダード」。水陸両用車は汚れや傷みも激しそうなので、腕に覚えのあるモデラーは徹底的な汚しに挑戦するのもおもしろいだろう。

大柄な車輌にむき出しのメカ満載で、難易度は5段階評価の「4」(難しい)となっている。この通り、組み立て説明書の一部を見るだけでも、なかなか手ごたえがありそうだ。
いわばMODELIKからの「納涼企画」ともいうべき、アメリカ陸軍水陸両用車輌 DUKW。スケール25分の1で完成時の全長38センチという迫力の大型モデル。それでいて定価はわずか30ポーランドズロチ(約1000円)というから嬉しいではないか。なお、レーザーカット済みの心材用厚紙が24ポーランドズロチ(約800円)で同時発売となる。
余談となるが、2万1千台が作られたDUKWのうち戦後余剰となった車輌は民間に放出され、「水陸両用」という特性を生かし、観光用車輌に姿を変えて世界各地に現存している。実はDUKW改造の観光用水陸両用車輌は日本にも存在し、「スプラッシュ神戸」という企業が「乗ったまま海に突入する」という斬新な市内観光を運営している。写真を見ると、荷台部分こそ客席用に密閉キャビンに改造されているが、車体はほとんどそのままのようだ。バビンチョ。
この夏、DUKWのキットを購入、製作しようと企んでいるお父さんは「たまには家族サービス」と称して水陸両用観光に家族を誘い、窓の外の景色にキャッキャと騒ぐ妻子をよそに自分はうっとりとDUKWの振動に身を任せるというのも、楽しいのではないだろうか。
画像はMODELIK社サイトからの引用。
*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
今回は、そんな猛暑の日にふさわしい一品を、ポーランドMODELIK社「夏の新作」9連発から紹介しよう。

あれ? これって、前にもMODELIKから別の表紙でリリースされてなかったっけ? またリメイクかしらん? と思ったら、そっちは4輪のフォードGPAだった。
フォードGPAとジェネラルモータースDUKWは、「水陸両用」という特性のために、そそっかしいアホが勘違いしかねない良く似た形状をしてるが、GPAは小型の偵察車輌のいわば「水上ジープ」として開発されたのに対し、DUKWは多くの貨物を運ぶ事の出来る「水上トラック」ともいうべき車輌であった。ちなみにGPAは”海のジープ”というわけで「シープ」、また、DUKWはスペルが似てるということで「Duck(アヒル)」の愛称で呼ばれた。アメリカ兵って、こういう他愛無い語呂合わせがけっこう好きよね。
では、さっそく公式サイトの試作品完成写真を見てみよう。


GMCトラックをベースに開発されたロングボディは模型でも迫力満点。この長い荷台には57ミリ対戦車砲や105ミリ榴弾砲を砲架ごとそのまま積載し、さらには積載状態のまま発砲可能だった、とする資料さえある。そういえば連合軍火砲のキットってほとんどないね。
もちろん、ソフトスキン車輌のお約束、駆動部と運転席の再現もバッチリだ。ちなみにDUKWは、仕様ではタイヤ上半分を覆い車体と面一化するタイヤカバーがつくのだが、整備の邪魔だったりするので実際の運用では、ほとんどの車輌がこのキットのように外してしまっていたそうだ。

テクスチャは、いつも通りの汚しのない「MODELIKスタンダード」。水陸両用車は汚れや傷みも激しそうなので、腕に覚えのあるモデラーは徹底的な汚しに挑戦するのもおもしろいだろう。

大柄な車輌にむき出しのメカ満載で、難易度は5段階評価の「4」(難しい)となっている。この通り、組み立て説明書の一部を見るだけでも、なかなか手ごたえがありそうだ。
いわばMODELIKからの「納涼企画」ともいうべき、アメリカ陸軍水陸両用車輌 DUKW。スケール25分の1で完成時の全長38センチという迫力の大型モデル。それでいて定価はわずか30ポーランドズロチ(約1000円)というから嬉しいではないか。なお、レーザーカット済みの心材用厚紙が24ポーランドズロチ(約800円)で同時発売となる。
余談となるが、2万1千台が作られたDUKWのうち戦後余剰となった車輌は民間に放出され、「水陸両用」という特性を生かし、観光用車輌に姿を変えて世界各地に現存している。実はDUKW改造の観光用水陸両用車輌は日本にも存在し、「スプラッシュ神戸」という企業が「乗ったまま海に突入する」という斬新な市内観光を運営している。写真を見ると、荷台部分こそ客席用に密閉キャビンに改造されているが、車体はほとんどそのままのようだ。バビンチョ。
この夏、DUKWのキットを購入、製作しようと企んでいるお父さんは「たまには家族サービス」と称して水陸両用観光に家族を誘い、窓の外の景色にキャッキャと騒ぐ妻子をよそに自分はうっとりとDUKWの振動に身を任せるというのも、楽しいのではないだろうか。
画像はMODELIK社サイトからの引用。
*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
スポンサーサイト
テーマ : 模型・プラモデル・フィギュア製作日記
ジャンル : 趣味・実用