マイナーアイテム列伝 ソビエト陸軍T-24中戦車

さて、前回はダメダメ戦車の見本のようなT-12のキットが手に入ったことをいいことに、踊るダメ戦車T-12についてちょろっと触れてみたわけですが、今回はそのT-12のダメダメポイントを改修しようとしたけど、やっぱりダメダメだったT-24についてです。

試作戦車T-12で特に問題があったトランスミッションと燃料システムを改修、砲塔形状も改めた量産型、T-24は1931年に完成しました。砲火力(45ミリ砲)、装甲厚(最大20ミリ)では列強の水準に達していたものの、最高速度はわずか25キロ。しかも最初の試験でエンジンが大炎上。結局、信頼性等の問題は解決できずに生産はわずか24輌で終了しました。
ソビエト軍は、このまま国産戦車を作ろうとしていたら、まともな戦車の完成はいつになるかわからんと判断し、アメリカのクリスティー戦車、イギリスのヴィッカース戦車等を購入。これらのライセンス生産で経験を積み、独自の設計を加え、ついにはT-34という傑作戦車を独自に生み出すにいたります。

さて、こんなショボい戦車のキットをわざわざ出しているのは、ポーランドのRenova model

T-24_5.jpg

右側のT-24、尻が完全に地面に埋まってない?

Renova modelは共産圏のトラック、Kraz255Bという、西側のモデラーにはどうでもいい感じの車輌のキットで、2005年にカードモデル界に参入。その超絶クオリティに世界中のモデラーが注目したものの、2作目はどういうわけか「25分の1、井戸」。3作目は南北戦争の人力潜水艦「ハンレイ」。なんじゃこりゃ、と思っていたら4作目はこれまた超絶クオリティで「 Ł 34」とかいう重機をリリース。そして5作目がこのT-24となります。いったい、何を考えとるんだ。

そんなメーカーなのでT-24もなかなかのクオリティ。

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きゃーっ! なんてカッコ悪い戦車なのかしら!
良く見るとT-18を無理やり大きくしただけだし!

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履帯の細かさだけでも、かなりのもの。普通に走るだけでぶっ壊れそうなサスペンションも完全再現。でも、このサスペンションを流用した火砲牽引車「コミンテルン」はそれなりの性能で2千輌も作ったらしい。低速なら大丈夫なのかも。

T-24_2.jpgT-24_1.jpg

完成品を塗ってしまうという海外らしい完成写真。ちゃんと作ってあるのに手抜き感の漂うデザイン。
いやー、ソビエト軍は戦車の国産にこだわらなくて良かったですね。こんな戦車でドイツ軍の侵攻を受けたら、絶対に負けてたって。

ちなみにRenova modelはフリーのキットも充実しており、25分の1のドイツ軍ミジェット潜水艦「ネガー」や、「投石機」「ギター」「イースターエッグ」など、根拠のよくわからんチョイスのアイテムが並んでいます。中でも、Kraz255Bが牽引するカーゴ、「PN1,5」はKraz255Bと同等の「Renovaクオリティ」ともいうべき内容となっているらしいので、Renovaのキットに興味のある方は一度挑戦してみるといいかもしれません。
Renova社のフリーキットのダウンロードは、トップページから「Darmowe modele」のタグを選び、御望みのキットの「Poblerz」のボタンをクリックするとZip圧縮されたファイルがダウンロードされます。
なお、ダウンロードしたファイルの安全性等に関しては自己責任でお願いします。
そいではまたー
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