WAK イタリア海軍重巡洋艦 ZARA

昨日は打ち合わせに出る予定があったのに、直前まで寝てたので更新できませんでした。すんません。
んで、今日は気を取り直し、新製品を紹介する。
今回紹介するのは、ポーランドWAK社から「Extra」枠で発売されたイタリア海軍重巡洋艦「ZARA」だ。

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WAK社の新製品は、基本的には月1回の発行となっている(たまに、6-7月みたいな合併号になることもある)が、そういった月刊ペースとは別に発売されるアイテムが、このZARAのような「Extra」枠となる。
じゃあ、Extra枠の方が、普通と違う特殊なアイテムが多いのか、といえばごく一般的なソビエトの攻撃機イリューシン2がExtra枠だったり、そうかと思えば普通はリリースしようなんて思わない1号戦車F型が月刊枠だったりするので、たぶん締め切りの関係なんじゃない? よくわからんけど。

さて、ZARAはイタリア海軍のザラ級重巡洋艦のネームシップだが、ザラ級は海軍軍縮条約の制限下で建造された、いわばイタリア版の「条約型巡洋艦」である(実際にはザラ級の排水量は条約で制限された1万トンを少し上回っている)。軽量化のために魚雷発射艦や上部建造物を制限しなければならないなどの困難はあったが、全体的にはバランスの取れた艦であった。しかし、イタリア艦全般の欠点である「電子装備の欠如」という弱点をもっている。
1941年3月、イギリスの北アフリカ補給船団を攻撃するため戦艦「ヴィットリオ・ベネト」に率いられたイタリア重巡洋艦隊が出撃。これを察知したイギリス海軍は空母「フォーミダブル」を含む迎撃艦隊を向かわせる。両艦隊はギリシャのマタパン岬沖で遭遇、戦闘を開始するが空母から発進したソードフィッシュ雷撃機の攻撃を受けたイタリア艦隊は航空支援のないまま空母を含む敵と交戦するのは不利と判断し撤退を開始。イギリス軍はマルタ島からも雷撃隊を発進させ、これらの攻撃により戦艦ヴィットリオ・ベネトが損傷、さらにザラ級重巡洋艦「ポーラ」が大損傷、速度が大きく低下した。イタリア艦隊はザラ級重巡洋艦2隻、「ザラ」「フィウメ」にポーラのエスコートを命じ分離、残されたザラ級艦隊は夜陰に乗じて退避しようと試みたが、レーダーを装備したイギリス艦隊はこれを見逃さなかった。暗闇の中、イギリス戦艦「ウォースパイト」、「ヴァリアント」、「バーラム」のレーダー管制射撃を一方的に受けザラ級重巡洋艦ザラ、フィウメ、ポーラは撃沈された。
というか、もともとフランス海軍地中海艦隊と戦うつもりのイタリア海軍が、イギリス艦隊と戦う時点で、なんというか、もう手のうちようがないね……

そんな感じで、「悪くはないんだけど、何も出来なかった」という艦の多いイタリア海軍らしい重巡洋艦ザラ。WAKデザイナーの手でカードモデルとして蘇った姿を見てみよう。全体像は上の表紙の写真で見てもらうとして、艦橋の後姿を激写だ。

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おー、すげー。もちろんディティールアップパーツは使われていると思うが、なかなかの細かさだ。
艦首方面の舷側が副砲塔の射界を得るために削ぎ落としてあるのも、イタリア艦らしい小技の利いたデザインだ。

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そして、イタリア艦といえば、この艦首のハデハデな対空識別塗装だ。なんでそんなに派手なんだ。上に載っている水上機の翼も同じ塗装なのがおもしろい。艦首方向に堂々カタパルトというのもユニークだ。

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さすがWAKだ、目のくらむような細かさ。デジタルのサンプルデータでは、甲板の板はベタ表現だけど作例では板ごとにメリハリがついている。作例のディティールアップなのか、サンプルだから省略されているのかわからんので、あまり深くは突っ込まないでおこう。
あと、公式ページでは難易度表示が5段階評価の「4」(難しい)になっているが、これで「4」なら「5」はどんなんなんじゃ。
ちなみにページ数はパーツだけで26枚だ。わーお。

WAKのイタリア海軍重巡洋艦 ZARAはスケールは200分の1で完成すると約92センチのモデル。定価は60ポーランドズロチ(約2000円)となっている。また、レーザーカット済みの厚紙芯材、金属製砲身セットのオプションパーツがそれぞれ45ズロチ(約1500円)で同時発売となる。

イタリア艦隊はプラモデル界では、「不遇」を通り越し、もはや「無視」に近い扱いを受けている。すぐに思い浮かぶイタリア艦船のプラモデルといえば、以前にイタリア・タウロモデルがリリースしていたザラ級重巡洋艦ぐらいだ。そういえば同僚のS石君がバイクで転んで腕を折って入院した時に、お見舞いに艦船好きのS石君のためにザラ級重巡洋艦のプラモデルを届けたのもいい思い出です。腕折って入院してるのにプラモ持っていってどうすんじゃ。
だが、カードモデル界ではイタリア艦もなかなかの数が揃っている。もちろん、独英日米の艦船に比べればその数はかなり少ないが、戦艦さえメジャーキットの存在しないプラモデルに比べれば「充実」といっていいだろう。
例えば、GPMからは戦艦「コンテ・ディ・カブール」が200分の1でリリースされている。カブールはJSCからも400分の1でリリース。GPMは他にも戦艦「ローマ」、軽巡洋艦「シピオーネ・アフリカーノ」もリリースしている(シピオーネ・アフリカーノはJSCもリリースしている)。黄色表紙には重巡洋艦「ポーラ」もあったそうだ。
また、MODELIKからは軽巡洋艦「ジュゼッペ・ガリバリディ」、Halinskiは軽巡洋艦「バルトロメオ・コレオーニ」がリリースされている。(Halinskiのコレオーニは95年リリースで手に入りにくいかも)
イタリア艦隊ファンなら、今こそカードモデルに手をつけ、その勇姿を机の上に復活させるべきだろう。

写真はWAK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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