T-100? SMK?

前回、MODELIKのT-100重戦車のキットを紹介したわけですが、相互リンクしていただいております紙模型静岡工場管理人のナオ様より、「そのキットの表紙、T-100じゃなくてSMKですよ!! 」というツッコミが。

前回、ちょっとだけ名前の出た「SMK」はT-100と良く似た多砲塔重戦車で、ちょっと戦車っぽくないその名前はロシアの政治家(スターリンのライバル。1934年に暗殺された)、セルゲイ・ミハイロビッチ・キーロフの頭文字をとったものです。国防委員クリメンチ・ヴォロシーロフの頭文字から取ったKV重戦車と一緒ですね。
でも、真ん中の「ミハイロビッチ」は「ミハイルの息子」ぐらいの意味なので、あまりこういう場合にはイニシャルに含まれず「SK重戦車」でいいと思うのに、なんでわざわざ3文字? それならKVだって、クリメンチ・エフレモヴィチ・ヴォロシーロフで「KEV重戦車」にならないと変じゃないか。キーロフは故人でヴォロシーロフは存命なのが、なにか関係あるんだろうか。ちなみにヴォロシーロフはソ・フィン国境紛争と独ソ戦初期の大敗の責任を取らされ失脚しました。

では、参考にT-100とSMKの写真を。

↓ SMK

SMK_12.jpg
T100_12.jpg

↑ T-100

似てる! 似てるぞ! でも良く見ると、全然違う! まるでスターリン閣下と岡田真澄氏のようだ!
まず、砲塔の下の処理が全然違いますね。T-100は戦闘室の上に砲塔が乗ってますが、SMKはただの円筒で砲塔位置を稼いでいるだけ。SMKはちょっと車内容量が足りなそうだ。砲塔そのものも、T-100は前部のカーブ部分まで一つながりの曲線なのに対してSMKは防盾基部が独立したかたち。転輪もT-100はT-34に近い外周がゴムのもの、SMKはKVに近い鋼製転輪となっています。

別の角度でもう一度。

↓ SMK

SMK_2.jpg
T100_2.jpg

↑ T-100

ライトの位置も違うし、そもそもT-100には前方機銃がない。この角度で見ると、SMKがKVの原型となったことがよくわかりますな。

さて、それではこれらの識別点に留意してMODELIKのT-100の表紙を確認してみましょう。
まぁ、いくら東欧キットの表紙がホンワカ系が多いからって、表紙に堂々と別の戦車描いちゃうってことはないでしょ。せいぜい、フェンダーのカタチがSMKっぽいとかそういう些細な間違いでは……あれ?

Modelik-T100_1.jpg

(´・ω・`)どう見てもSMKです。本当にありがとうございました。


と言うかこの表紙、上に挙げたSMKの写真を下絵にしてますね。
誰かが画家に間違えてSMKの写真を渡しちゃったんだな、きっと……

ちなみに画像はSMKの側面とT-100の斜めはおなじみWikimediaから。残り2枚は画像検索で拾ったものですが、写真の撮り方からして元はソビエト軍の公式記録写真だと思うので無断引用させていただきました。

そうだそうだ、一番重要なことを書き忘れるところだった。MODELIKのT-100、表紙はSMKですが、中身は間違いなくT-100です。
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