マイナーアイテム列伝 イタリア海軍中央砲塔艦「Caio Duilio」・1

えー、まずはこないだ書いたMODELIK アメリカ陸軍Dodge WC-51、WC-54の紹介記事に関して、「どうしてWAKのDodge WC-54について触れないんだ!?」という抗議が、わしの脳内読者から寄せられているんでフォローしておきます。いや、単に忘れてたんですけどね。
WAK社のDodge WC-54は29ポーランドズロチ(約1000円)、塗装は救急車となっております。難易度は5段階評価の4(難しい)なので、MODELIKのWC-54よりも、こった作りっぽいですね。どうやら、後部キャビンの中の担架なんかもパーツ化されているみたい。ダッジ好きなモデラーは、是非とも作り比べてみてください。

さて、毎度おなじみ、わしも良く知らないアイテムを、さも知っているかのような口ぶりでつっかえつっかえ紹介するマイナーアイテムのカテゴリー。今回は、わしの装甲艦の説明が「モニター」から「近代戦艦一歩手前」まですっ飛んでるので、その間をつなぐ中央砲塔艦を1隻紹介しておきます。

1861年に完成した元祖モニター艦「モニター」はカマボコ板のような扁平な船体の中央に、缶詰のような砲塔が乗っている、夏休みの工作に最適な艦形でしたが、このレイアウトとなったのは第1に、「せっかくの砲塔なので360度に射撃したい。だから艦上構造物はなし」そして第2に、「砲塔が重いから真ん中に置かないと引っくり返る」という理由によるものでした。

しかし、艦上構造物がない、というのはやっぱりいろいろと具合が悪い。乗員は全員船体の中に押し込められちゃうから居住スペースは狭いし、ちょっと波を被っただけで通気孔や砲塔旋回部から水が入って全員水浸しだ。なにより、このレイアウトじゃトイレが設置できない。トイレが近いわしにはモニター艦乗り組みは無理だ。
そこで、一段高い艦上構造物、「ブレストワーク」を作り、その上に砲塔を載せる「ブレストワーク・モニター」(こないだの「サーベラス」がその一例)が登場しますが、重い砲塔をあんまり高いところに置くと、やっぱり安定性が不足して引っくり返りそうで怖い。

じゃあ、上部建造物の上に砲塔を載せないで、上部建造物の前後に砲塔を置けばいいんじゃない? と、いうことで少しづつ近代戦艦の形へ近づいていくわけですが、上部建造物の前後に砲塔を置く方式には2つの問題点が。
まず第一に、上部建造物に遮られて後ろの砲塔は前に、前の砲塔は後ろに指向することができません。19世紀の装甲艦は、一緒に並んで側面でぼっこんぼっこん殴りあう平航戦闘はあまり推奨されておらず、敵へ向かって突っ込んでいく戦闘をメインにしていました。なにしろ、当時の装甲艦は砲火力に対して装甲が優越しており、いくら撃っても弾が貫通しないんで、それじゃあ突っ込んで距離を詰めて、最後には水面下にガッシリと突き出した「衝角」で体当たりして大穴を開けてしまえ、というわけです。

そして、もう一つ重要な点として、装甲艦といえども、船体の全てが重装甲の装甲板で作られているわけではありません。それじゃ重くて沈んじゃうから。そこで、重要な砲塔、砲塔基部、機関部を特に厚い装甲板で集中的に守るわけですが、砲塔が前後に離れていると、別々に装甲しないといけないから、装甲の重さが重くなる。あんまり重いと沈んじゃう。けど薄い装甲もイヤ。
「じゃあ、横に2基砲塔を並べればいいじゃない?」と思ったら、それじゃ艦の幅が広くなりすぎて航行に支障が出るし、今度は片舷斉射で砲塔が1基しか指向できない。

そこで考え出されたのが梯形配置の中央砲塔艦なわけです。これはもう、わしのヘタな説明なんかよりカタチを絵で見てもらうのが手っ取り早い。
どーん。

n0203-00ag.jpg

引用元はまさかのイタリア海軍公式ページ

やったぜ! これなら前にも横にも全砲が指向できる! 砲塔と機関も中心に寄ってるから、装甲する範囲も最低限ですむってわけさ!
じゃあ、これが実際にどんな艦だったのか、という肝心なところは時間切れでまた次に。
明日は請け負ってる仕事の方の更新日なんで、こちら更新できなかったらごめんさーい。
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