MODELIK ポーランド聖三位一体教会

カードモデル、及びペーパークラフトで忘れてはならないのが「建築物」の模型である。キヤノンのサイトでは様々な歴史的建築物の素晴らしいモデルが無料でダウンロードできるし、数少ない国産ペーパークラフトモデルメーカーである集文社からも様々な建築物がリリースされている。ちなみに集文社の「東京駅」は、その昔、交通博物館が万世橋にあったころに博物館の売店で買ったぞ。いいだろー。

もちろん、海外のメーカーからもそれぞれの国の建築物が数多くリリースされている。日本ではドイツの名門、Schreiber-Bogen社の建築物キットを大手書籍店やホビー店でみかけるが、値段が高すぎて涙こぼれちゃうの。
そして、今回は当コーナーの定番であるポーランドメーカーからリリースされた建築物キットを紹介してみたい。

Kochlowice okladka

「Kościół w Kochłowicach」は、KOCHLOWICEという町にある教会です。
おわり。
あーだめだー、全然情報がないー
だいたい、キットの名前の「KOCHLOWICEの教会」ってなんだよー、もっと詳しい名前載せてくれよー
そもそもMODELIKのページで町の名前をKochloviceと間違えられちゃってるし。

一応、手探りで集めてきた情報を得意げに披露すると、KOCHLOWICEは、現在ポーランド「シロンスク県」にある「ルダ・シロンスカ」市の一部となっている町だ。13世紀中ごろにはすでに村落があったようだが、正式に町となったのは1360年、今年2010年は650周年になる歴史の古い町らしい。表紙の誇らしげな封印風のアイコンの中にも「1360-2010」って書いてあるから、きっとそうに違いない。間違ってたら素直に謝る準備はできている。

Kochlowice okladka II str

しかし、キットの教会はそこまで古くはなく、1902年、ポーランドの建築家Ludwig Schneiderの手によるものである。ドイツ読みだと「ルードヴィッヒ・シュナイダー」だが、ポーランド読みだとなんと発音するのやらわからんちんだ。
様式はネオ・ロマンス様式、正式名称は「Kościół p.w. Świętej Trójcy」(聖三位一体教会) である。
これぐらいで限界です、勘弁してつかぁさい……

Kochlowice Rys.0Kochlowice Rys.1

よーし、気を取り直して模型の話するぞー。
今回のキットはさすがのMODELIKといえども、「内部再現」ではなく、芯材を組み立て、その周りにディティールを追加していく形式となる。だが、公式ページでの難易度は5段階評価の「4」(難しい)だから、一筋縄ではいかないだろう。なんかMODELIKの最近のキットは難易度4ばっかだな。

Kochlowice Ark.2Kochlowice Ark.3

テクスチャーは、屋根こそいつもの「MODELIKタッチ」であっさりしたものだが、外壁の石組みは質感のあるものとなるようだ。さすが建築物のキットは大きなパーツが多い事にも要注目である(用紙はA3判)。

Kochlowice witraze

そして、今回注目すべきは教会といえば欠かすことのできないステンドグラスが透明フィルムに印刷されたパーツとしてキットに含まれていることだ。これを使い、建物の中に光源を組み込めば、このような幻想的な演出も可能となる。

Kochlowice Foto

さらに、MODELIKは今回のキットにレーザーカットした厚紙だけで組み立てる「レーザーカット版」も準備した。

Kochlowice laserowy okladka
Kochlowice laser caly

こちらはテクスチャはラインのみのホワイトモデルとなるが、カッチリとした仕上がりが期待できそうだ。

あと、毎度おなじみのWikimediaでこの教会の実物の写真があったので紹介しておこう。
これが、建設から108年を経た現在の聖三位一体教会の姿だ。
……なんか、すごい煤けちゃってるけど大丈夫? あと、この教会の公式ページに行こうとすると、うちのセキュリティソフトが「攻撃サイトとして報告されています!」って警告するよ……

MODELIKのポーランド聖三位一体教会はスケールは150分の1、定価は通常版が54ポーランドズロチ(約1800円)、レーザーカット版は90ポーランドズロチ(約3000円)となっている。やや高めの印象もあるが、Schreiber-Bogenよりは安いよ、きっと。
MODELIKはかつて2000年にいくつか建築物のキットを出したことがあったが、多分、あんまり売れなかったんだろうな。その後は年に1つ出るか出ないかのペースが2~3年続き、ここ数年は全く建築物はリリースしていなかった。しかし、今回はステンドグラスを基本パーツとして封入、さらにレーザーカット版も同時リリースという大変気合の入った内容となった。果たしてこれがMODELIK建築物キット復権ののろしとなるか、ここは興味深く見守っていきたい。

画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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