Orel ロシア帝国海軍戦艦「Orel」

すいませんねー、風邪引いたらしくて、いつもどおりの時間にスパッと更新できませんでした。
でも新製品情報紹介しちゃうよー。

もはや「一人日露戦争祭り」の観を呈しているウクライナOrel社の艦船ラインナップから、本日はホットな、そして日露戦争モデラーが首を長くして待っていた一隻、ロシア帝国海軍戦艦「Orel」を紹介する。

236_0_.jpg

毎度の事なので改めて言うまでもないが、今回も完成写真は無しだ。そして表紙の絵が美しいのもいつものことだ。なお、Orel社の艦船模型の表紙イラストは大抵元となった写真があるが、今回の表紙は「1904年にクロンシュタットにて撮影された、竣工間もない艦隊装甲艦オリョール」(Wikipediaで見ることができる)の写真が元だろう。

Orel(「オリョル」、または「アリョル」。「オリョール」、「アリョール」と伸ばす場合も)は「鷲」を意味するロシア語である。ロシア帝国の国家紋章も鷲だから国家の威信をかけた1隻だということになる(そういえばポーランドのOrzelもそうだったね)。なお、正確にはEは上に点2つがつく「Ё」で発音は「JO(ヨー)」だ。日露戦争時の日本海軍では、水兵が不慣れなロシア語を覚えづらいので語呂合わせの「ニックネーム」を与えていたが、Orelは「蟻寄る(ありよる)」だそうだ。なんだか甘そうだぞ。

ボロジノ級戦艦3番艦であるOrelは1900年に建造が始まり竣工は1904年10月、ただちにバルチック艦隊の一員として出港し、日本海へと向かったのだから日本海海戦に参加した艦艇の中でも抜群に艦齢が若い「最新鋭」の艦であった。
日本海海戦では戦術のまずさと乗員の技量不足のために戦果をあげることはできなかったが、30センチ砲弾5発、25センチ砲弾2発、15センチ砲弾39発、小口径砲21発とい多数の砲弾を浴び、上部建造物は廃墟のようになり前部連装砲塔の30.5センチ砲の砲身が片方折れて吹っ飛ぶほどだったが、航行能力は失わなかったというから、この時代の戦艦のタフさには恐れ入る。
翌日、Orelは旧式戦艦からなる第3太平洋艦隊と合流しウラジオストクを目指していたが、連合艦隊に包囲され全艦が降伏。
Orelは修理され戦艦「石見」として日本軍に編入されるが、上部建造物が重く復原性に問題があり(フランス戦艦の影響を受けた喫水線が膨らむ「タンブルホーム」型の影響もあり)荒天には弱かったようだ。
ド級戦艦の登場によりOrel(石見)は旧式化し、ロシアへの返還はされないままに1922年、ワシントン海軍軍縮条約で廃艦に決まり1924年に航空攻撃訓練の標的として撃沈された。
ちなみにOrelに乗艦していたノヴィコフ・プリボイは日本海海戦にいたるバルチック艦隊の航海での経験と捕虜達の聞き取りをもとに「バルチック艦隊の潰滅」(原題:「ツシマ」)を著し、これは社会主義リアリズム文学の傑作として、第1回スターリン賞を受賞している。でも大著だから読むのは大変だ。わしは父の蔵書にあったから読んだぞ、エッヘン。

そんな前ド級戦艦の一つの究極の形とも言うべきロシア帝国海軍戦艦「Orel」、スケールは頑張ればなんとかなりそうな200分の1、定価は120ウクライナフリヴニャ(約1400円)となっている。難易度は「3」(難しい)となっているが、Orel社のOrel、これに期待するなと言う方が、無理というものだ。

画像はOrel社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。

スポンサーサイト

テーマ : 模型・プラモデル・フィギュア製作日記
ジャンル : 趣味・実用

コメントの投稿

非公開コメント

展開図公開中
最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
プロフィール

のとっちょ

Author:のとっちょ
カードモデル初心者が苦闘するさまをご覧あれ。

検索フォーム
リンク(順不同、敬称略)
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード