MODELIK イギリス軍軽偵察車 MORRIS LRC Mk.1 

昨日は確定申告に行ってきたり、急ぎの締め切りが一件あったりで更新できなかった(すんません)が、今日はポーランドMODELIK社春の8連作から最後の1品を紹介しよう。今回紹介するのは、イギリス軍軽偵察車 MORRIS LRC Mk.1だ。

Moris okladka 600

あー、なんというか、クレーンや照空灯ほどぶっ飛んでもいないし、KW重戦車ほどメジャーでもないし、SUi-76ほど興味深い車輌でもない、本当にどうでもいい感じの車輌がきちゃったなーというのが正直な感想だ。
文句を言っても仕方がないので、いつも通りの知ったかぶりで紹介を続けよう。

第二次大戦のイギリス軍装甲車は3つのカテゴリーにわかれていた。
1つめが重装甲、重武装の「装甲車(Armoured Car)」で、これは「装輪式軽戦車」ともいうべきもので重装甲、重火力が特徴だった。そのため、戦車と共通の砲塔を載せている装甲車も多い。
2つめはずっと軽装甲の「偵察車(Scout Car)」で、これはこっそりと敵の様子を見て、こっそりと帰ってくるのが任務である。戦闘は想定されていないので「装甲車」より軽武装(大抵は固定武装なし)となっている。タミヤの35分の1ダイムラースカウトカーがこのカテゴリに入る。タミヤはなんであんなものをキット化したんだろう。
そして3つ目が前者2種の中間的な装甲、武装を有する「軽偵察車(Light Reconnaissance Car)」であり、今回のモーリスLRCはこのカテゴリとなる。「Scout」と「Recon」の差は-かなり雑な説明で申し訳ないのだが-Scoutは見てくるだけ、Reconはちょっと攻撃して反撃を誘い、敵の配置などを暴露させるというよりアグレッシブな任務だと考えれば良いだろう。なお、本来「Scout」の和訳は「斥候」とするべきだが、語呂の都合で両方「偵察」の和訳を当ててしまったことを諒解されたい(だって「斥候車」じゃ変だと思ったんだもの)。

Moris Rys.2

モーリスLRCは、なんだか側面の垂直っぷりなんかが「戦前の装甲車って、こういういい加減な平面の車輌が多いよね」という感じだが、これでも生産開始が1940年だ。ばびんちょ。
パッと見はひどく小柄な車輌に見えるが、乗員3人が横一列に並ぶ(真ん中が操縦士)というなにを考えているんだかよくわからないレイアウトのせいで、実はそれなりの大きさの車輌だというのもおどろきだ。とは言っても、4輪装甲車だから大した大きさじゃないけど。
そして、なによりもこいつ2200輌も生産された(なのに、写真を全然見かけない)という点に最も驚かされる。もっとも、全然見かけないのはイギリス軍の装輪車輌全般がそうなのだが。

Moris Rys.1

完成写真からも、そういったイギリス軍装甲車の「なんだかなー」感がしっかりと伝わってくる。それから下側からの写真を見るとわかると思うが、2輪駆動でやんの。さすがにそれじゃ不整地で使い物にならないと思ったので、モーリスMk.2では4輪駆動になった(生産数2200輌にはMk.2を含む)。

Moris Ark.2

テクスチャはいつものMODELIKらしく、あっさりとしたもの。迷彩は表紙でもわかるように中東・アフリカ方面向けとなっている。こういうのって、ヨーロッパ向け塗装でそのままもう一度出せばいいのに、と思うけど意外とやらないのはなぜなんだろう?

そんなどうでもいい感じのイギリス軍軽偵察車 MORRIS LRC Mk.1 、スケールは25分の1、定価は18ポーランドズロチ(約600円)となっている。MODELIKのサイトでの難易度表示は5段階のうち3だが、MODELIKの難易度表示って、いつも3じゃね? という気もしたりしなかったりだ。それから、レーザーカット済み厚紙芯材が9ズロチ(約300円)で発売となるが、本体価格の半分では、ちょっと割高感があるね。
イギリスに大手プラモデルメーカーが存在しない以上、インジェクションで供給されるのが絶望的なこういった車輌を自分の機甲師団に加えたいという英軍ファンのモデラーは、このキットを見逃すべきではないだろう。

画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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No title

えーっと、今年になってここを知って1割ほどアスセス数増やしてる人ですw

>ヨーロッパ向け塗装でそのままもう一度出せばいいのに、と思うけど意外とやらないのはなぜなんだろう?
これは日本人が考える「南洋幻想(オリエンタル幻想)」の影響でアフリカネタが多いか、
数少ない勝ったり負けたりした戦場だからじゃないでしょうか?w

こちらの新製品情報に踊らされて、ついオリョール社の船を衝動買いしてしまい、
「小人さんが居ないと作れない」パーツに頭を抱える日々でございますorz

オリョール社の船はModelShip.jpさんが積極的にに扱ってる上にションボリネタが豊富なので、過去キットもマイナー列伝で紹介していただけると幸いです。
名前だけ一人歩きして船型が知られてないどころか実は黒歴史化してたポチョムキンとか、
ヤンキーに騙されて買ってしまったレトヴィザンとか、超絶ディテールの面白艦艇が満載なので、
「愛すべきヘタレ兵器レビュー」としてご紹介頂けると嬉しいかなと・・・(笑

Re: No title

勢い重視で迷走気味な当ブログにお越しいただき、ありがとうございます(笑)
おかげさまで、アクセス数がジャンジャン増えて当方もウハウハでございます。

オリョールの艦船、買っちゃいましたか!
自分も、艦船モデルに手を出してみたいのですが、あの極小パーツの繰り返しを見ると、なかなか手が出ません。
でも、仮に手をつけるとしたら、対空銃座を山のように作らなければいけない太平洋戦争の艦艇に比べれば、まだスッキリしている前ド級艦からやってみたい、なんて事も考えています。あれはあれで、副砲の行列が大変そうですが……

オリョール社のラインナップ、魅力的ですよね。カードモデルを知る前は、前ド級艦の模型がこんなにあるなんて、夢にも思いませんでした。たしかに、初期にリリースされた「おいしい」艦艇を取り上げないのはもったいないので、是非とも情報を集めてレポートしてみたいと思います。リクエストありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます!
展開図公開中
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