MODELIK ドイツ陸軍フィールドクレーン FRIES 16t

ポーランドMODELIK社、2010年の新作から前回はソビエト軍重戦車KW-1、KW-2を紹介したが、MODELIKのキット番号では2010年の第1作となるのは、実はこれらではなく今回紹介するキットである。なぜ、本年第1号のキットを後回しとしたのかは、表紙を見れば一目瞭然であろう。

FRIES 16t_1

だって、こんなもん紹介しようにも良く知らんよ……
頼みのWikipediaにも情報ないし。
キットはもちろん、分解されてるタイガー戦車じゃないよ、それを吊り下げてるクレーンだよ。

いろいろと検索した結果、ドイツ陸軍フィールドクレーン FRIES 16tは戦争中盤からドイツ装甲師団の整備中隊に加わった装備で、表紙の絵のように砲塔の取り外しによく使われたらしい。でも、この表紙良くみると砲塔の吊り下げバスケットが砲塔の下につながっていないように見えるぞ。実はタミヤのタイガー戦車のキットを組み立てている情景なのか? 右手前で仲間はずれにされているっぽい整備兵も気になる。
あと、MODELIKってタイガー1戦車をリリースしてないのに表紙には「タイガー戦車を整備している情景」を描いてしまうのもよく考えたらすごい話だ。

ちなみに「FRIES」というのは揚げ物のことではなく、開発した「S. Fries & Sohn」社のことを意味するらしい。
また、このクレーンはV2ロケット発射部隊でもV2ロケットを輸送トレーラーからおろし、発射状態に立ち上げるのに使われた。


では、肝心のキットの内容を見てみよう。

FRIES 16t_2

うむ。クレーンだ。
FRIES 16tの構造上の特徴として、機械化部隊の行動に随伴するため、折りたたむことによってそのまま自動車で牽引できるように設計されていることがあげられる。輸送状態から使用可能な状態に展開するまで20分しか要さなかったそうだ(キットが輸送状態に折りたたみできるかは不明。たぶん、できないと思います)。でも、実際に使う時には車輪の間の「ヘ」の字形のアウトリガーを接地させないとタイガー戦車の砲塔の重さでクレーンの方が動いていってしまうと思うぞ。

FRIES 16t_3

クレーンは単なるパイプの集合体ではない。FRIES 16tクレーンは10馬力の電気モーターで動かされるが、もちろん戦場で発電機が確保できない場合には手動で動かすこともできた。キットではモーター周りのディティールも、十分に再現されているのが写真からお分かりいただけよう。
あ、良く見るとこっちの写真ではアウトリガーが接地してるな。

FRIES 16t_4

このアイテムはいわば「骨格」だけで外皮がないために、製作はかなり細かい作業となりそうだ。かなりの技術と根気が要求されるだろう。

ドイツ陸軍フィールドクレーン FRIES 16tのスールはもちろん戦車に合わせて25分の1、定価は27ポーランドズロチ(約900円)となっているが、今まで類似のアイテムを紹介したことがないので高いのか安いのかさっぱりわからん。だが、整備中隊の情景を作るのにはかかせないこのアイテム、整備中隊マニアなら見逃すべきではない。HALINSKIのベルゲパンター、内部再現タイガーと組み合わせてみるのもおもしろいだろう。

画像はMODELIK社サイトからの引用。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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個人的には欲しです

のとっちょ様
これ結構良いですよね。最近のキット内装再現の物が結構多くなっていますので、
需要は実は有るのではないでしょうか?
探照灯とかも結構良い味出していると思います。ここはやはりharinskiの8.8cmと
組み合わせたりとか妄想します。

そういえばなのですが、MODELKの新KVシリーズって昔のMODELCARD時代
と同じ表紙絵なんですが、中身って再設計になってんですかね?のとっちょさんの
レビューにも有るとおり謎なので欲しい様な欲しくない様なと言った所。
KW-2(KW?)持ってんですが、さすがに恐ろしくて作ってないです。
answerと自己設計の砲塔で作ろうかとも思っていましたが、出てしまったしなあ~と
思うこの頃です。answerって密かに初期型砲塔のKV-2とかもリリースしてますしね。

Re: 個人的には欲しです

ナオさんこんばんは。
おおっ! さすが、探照灯もチェック済みですね!
harinskiの8.8センチは買ったのですが、紙がツヤツヤのアート紙で説明書もなにがなんだかサッパリな感じなので、できれば「FLAK18」かなんかでリメイクして欲しいな、とも思っています。
たしかに、クレーンとの組み合わせは内部再現をさりげなく見せるのには最適ですね! しかし、そうなると25分の1のフィギュアも欲しくなってしまいます(笑)

CARDMODELとMODELIKは、表紙が同じ「4号G型」や「BTR-80」は線を引きなおしただけで内容は同じらしいので、KVもおそらくそういったリプリントだと思います。
answerのソビエト戦車は、T34とかSu122とか「王道」車輌が多い中で、初期型KV-2は意外でしたね。
ナオさんもKVが「出てしまった」なんて言わず、ここは意表をついてKV-85なんてどうですか!?(無茶振りですね、すみません……)
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