WAK フランス海軍大型駆逐艦「Jaguar」

2009年11月号として、まさかのメジャーアイテム「三号突撃砲F型」をリリースし、ポルシェタイガーや火炎放射戦車フラミンゴといったどうでもいい車輌をリリースしていたころのハングリー精神が失われてしまったのか、と一部のカードモデラー(主にわし)を心配させたポーランドWAK社だが、「もちろん、マイナーアイテムだって出すぞ」といわんばかりのドマイナーアイテムが2009年12月号としてリリースされた。された、と言うかされていた。ごめん、紹介するの忘れてた。
「マイナーアイテムあってのポーランドカードモデルだ」そんなWAKのメッセージさえ聞こえるようなアイテムが、このフランス海軍大型駆逐艦「Jaguar」だ。

Jaguar_1.jpg

なんというか、「マイナーにもほどがあるだろう」「紹介記事になに書いていいかわからない」「直前までイギリス駆逐艦のJ級駆逐艦の1隻だと思って見当違いの資料を見てた」という不安を表したかのようなドンヨリとした表紙が目を引く。ちょっと座礁しちゃってるようにも見えるぞ。

第二次大戦前のフランス海軍は駆逐艦を「大型駆逐艦」(資料によっては「超駆逐艦」)と普通の「駆逐艦」の2つのカテゴリーに分けていた。ただ、「大型」といっても「こ、これは軽巡洋艦か!」みたいな巨大さではなく、太平洋で戦った日本軍の駆逐艦の中で大型のものと比べればそんなに差はない。だが、大型駆逐艦という艦種としては最初に建造された「Chacal級」(JaguarもChacal級の1隻)が完成した1926年当時としては、駆逐艦としてはかなり大型の艦であった。フランス海軍は来る艦隊決戦時に敵艦隊の前衛として突っ込んでくる駆逐艦を撃退することが可能な艦として「大型駆逐艦」を準備したらしい。ちなみにフランス海軍と対決する必要があったドイツ海軍の駆逐艦も、この「大型駆逐艦」に対抗するためにかなり大型となっている。
なお、「Jaguar」(ジャグアール、もしくはジャグワール)は上述の通り最初の大型駆逐艦である「Chacal級」の1隻だが、ネームシップのChacalより先にジャグアールが完成しているので「ジャグアール級」とされることもあるようだ。
同型艦は6隻だが、2隻がダンケルクの戦いで沈没。3隻はフランス降伏後に「ドイツに渡すぐらいなら」と自沈。残る1隻は自由フランス軍の一員として戦ったが座礁して失われた。しょぼぼーん。ちなみにジャグアールは6隻中最初に、ダンケルクでドイツ軍水雷艇の攻撃により失われている。

そして今、水雷艇に負けちゃった大型駆逐艦ジャグアールの雄姿がWAK社の手により蘇った。

Jaguar_2.jpg

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見よ! この驚きの高クオリティ! この内容でスケールは驚きの200分の1だというから、さすが「やりすぎのWAK」だ。戦車のリベットを全部別パーツにするのはホント、勘弁してください。
この驚きのクオリティを組み立て説明書で見るとこのようになる。

Jaguar_4.jpg

……いや、わしは艦船模型はそんなに詳しいわけじゃないけど、それでもこれは細かすぎると思うぞ……
そんなとってもWAKらしいフランス海軍大型駆逐艦「Jaguar」、スケールは200分の1、定価は39ポーランドズロチ(約1300円)となっている。フランス海軍ファンの読者なら、たった1300円とテクニックと根気を費やせばフランス海軍独自の艦種である「大型駆逐艦」、その最初の1隻を手に入れることができるこの機会を見逃すべきではないだろう。

画像はPaperModelers.comからの引用。
このサイトはカードモデラーの情報交換の場だが、いくつかのメーカーが公式に参加しており新製品の情報などをアップしている。実はWAKの新作情報はWAKの公式ページよりもこっちの方が情報量が多い事に今日になって気づいたよ。

*定価はあくまでも現地で購入する場合の値段です。日本国内で購入する場合には輸送費などを考慮し、2倍~3倍程度になるとお考えください。
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