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paperhobby 福島県鉄像 へたれガンダム

庭の栗の実が気候のせいか青いうちに結構な数が落ちてしまい、今年は不作かと思っていたのだが、残っていた実を落としてみたらイガ付きの状態でバケツ3杯分の超豊作でホクホクな筆者がお送りする世界のカードモデル最新情報。
本日紹介するのはインドネシアのデザイナー、tekzo氏の個人ブランド「paperhobby」からリリースされた新キット、福島県鉄像 「へたれガンダム」だ。

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ぶはははは!
なぜインドネシア在住のデザイナーがこれをカードモデル化しようと思ったんだ!

この、あの、えっと、ガンダム的なアレは、福島県福島市、平石地区の道路脇に立つ鉄像である。



ほら、ちゃんとGoogleMapにも「へたれガンダム」で載ってる。
場所的には福島市街の南の外れ、といった場所だ。

この鉄像を制作したのは佐々木忠次氏。ネットで検索をかけると、同姓同名の方(東京バレエ団総監督)が多く登場するが、もちろん全く別の方である。
作者の佐々木忠次氏は設備工として定年まで働いた後に工房を構え、鉄像などを制作しておられた方。他にも恐竜、エイリアンなどの鉄像もあったようだが、どうも老朽化で撤去されてしまったらしい(小さい作品は保存されているのかもしれない)。
一般的にこの像は2009年ごろ完成、2010年に現在の場所に設置、とされているが、完成までの経緯はいまいちはっきりしない。

像の全高は2メートルほどで、決して大きなものではない。
当初は地元の方でもあまり知らない像だったが、そのユーモラスな姿とほんわかした雰囲気で徐々に話題となり、誰がつけたか愛称「へたれガンダム」として一部の珍スポファンの間で有名となった。

「へたれガンダム」が一気に有名になったのは今年2020年5月3日、何者かによって肩に乗っかってる(針金で固定されていた)ビームライフルっぽいなんかが盗まれたことが全国的に報じられたためで、へたれてる上に武器まで失ったこいつを不憫に思った全国の有志からは次々に代替えの武器が送られ、これにより一気に注目度があがった。今では観光バスも止まるという情報もある。

心無い者によって盗まれた、あるいは公国軍による何らかの策略によりなにかがなにかして(例えば、アッグが坑道を掘り抜いて強奪していったなど)失われたこのビームライフル(仮)は、後に福島県立福島工業高等学校生徒6人と教諭により写真を元に復元したものがへたれガンダムへ贈られ、現在はこの復元版を装備しているとのことである。

作者の佐々木忠次氏は残念ながらこの像の設置後、2011年6月に肺がんのため死去されてしまった。まだ72歳だったというので、工員時代の粉塵吸引などの要因もあったのかもしれない。
奥様の言葉を引用させていただくと、「作品の出来が良いか悪いかは気にせずに人を喜ばせるのが生きがいだった」とのことである。また、奥様はこうも言っている
「へたれガンダムはぶきっちょな見た目。だけど、訪れた人を楽しませている。あの姿が夫と重なる時があるんです」
現在世界を脅かしている100年に一度のパンデミックを我々が打ち負かした後にやってくるであろう『大旅行時代』において、福島近隣を訪れることがあれば、ちょいと寄り道してこの新しい観光名所「へたれガンダム」にお参りしてくるのもいいだろう。福島はおいしい食べ物も多いし。

それでは、製作者の人柄を体現するかのようなほっこりした感じの鉄像 「へたれガンダム」の姿をpaperhobbyブログの完成見本写真で見てみよう。

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うーん、いいなぁ。実に味がある。
完成見本はかなり錆びた状態となっているが、この錆表現は「塗り」でありキットのテクスチャーはパリっとしたペンキ塗りたて状態を再現している(エッジが暗くなる「MAX塗り」風の軽い質感表現がされている)。
なお、実物のへたれガンダムは完成後、作者が亡くなってからも少なくとも2度の塗り直しがされており愛され具合を物語っている。

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細部ディティールにクローズアップ。全体の雰囲気はよく捉えられているが、顔やふくらはぎなどは実物ではもうすこし曲線的な形となっている。また、tekzo氏はデザイン時に背面の写真を見つけられなかったのか、ランドセル周りの解釈が実物と異なる。というか、だんだん全体的なフォルムもなんか違う気もしてきた(モデルの脚はストレートだが、実物は軽く膝を曲げて腰を落とした「ガニ股」である)が、まぁいいや。そこら辺が気になるようなら実物に取材し、徹底的にディティールアップを加えた究極のへたれガンダムを目指すのもいいだろう。もちろん、ストレートに組んだだけでもこの鉄像が持つへたれた雰囲気、そして癒やしの波動を味わうには十分だ。

INSTRUKSI4.jpg INSTRUKSI3.jpg

組み立て説明書サンプル。キットには組み立て説明書が含まれないので、組み立て時にはtekzo氏ブログの当該記事を参照することとなる。
なお、キット名は正しくは「FUNNY GUNDAM STATUE」である。

paperhobby の福島県鉄像 へたれガンダムは表記がないのでわからないが完成全高30センチぐらい? 完成全高がわからないのでスケールもわからない。と、いうか、実物の正確な全高もわからない。難易度は「やや易しい」といったところだろうか。
珍スポファンのモデラーなら、この福島の新名所を机上に再現できるこの機会を見逃すべきではないだろう。また、へたれファンのモデラーなら、同スケールというか、だいたいおんなじぐらいの大きさでへたれガンガルやへたれバイソンをデザインしてみるのもおもしろそうだ。

画像はpaperhobbyブログからの引用。

paperhobby当該記事への直リン
https://myhobbycraft.blogspot.com/2020/09/funny-gundam-statue.html

*キットのダウンロードはフリーですが作者は著作権を放棄していません。データは個人での利用のみが認められており、販売などはできません。
また、この記事はファイルがアップされているファイル共有サービスの安全及び健全性を保証するものではありません。恐れ入りますがダウンロードは御自身の責任においてされますようお願いいたします。


参考ページ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/へたれガンダム
https://news.yahoo.co.jp/articles/f54aceb59e3f2816d9c790a385fa4009ddbda3e4
福島民報社の記事をシェアしたYAHOO!ニュースのページ(もとの福島民報社のページはすでに消えている)。奥様の証言などはこちらからの引用。
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