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カードモデルで辿るリヒャルト・フォークト博士の軌跡 その6

新年あけましておめでとうございます。相変わらずのマイペースではありますが、本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今回からはブローム・ウント・フォスとリヒャルト・フォークト博士の理想が地平線の向こう側へ行ってしまった計画機の数々を紹介。とはいえ、ブローム・ウント・フォスの計画機はどれも魅力的なのだが、全部に触れているときりがないのでカードモデルが手に入る機体に限定しよう。
計画機を示すブローム・ウント・フォス内のプロジェクト番号で若い方から始めると、まず最初にキット化されているのは寄生戦闘機「P 175」からになる(制式化された機体、例えば BV 141のP番号がいくつだったのかははっきりしない)。

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画像はZarkov Modelsからの引用。
Roman Vasyliev氏デザインの「Kampfflieger」シリーズの1機種だが、完成見本などはないのでキットについて語ることはこれ以上ない。
実機についてもP 175はWikipediaにも記事がなく詳しいことはよくわからないが、どうもアメリカ本土爆撃を狙った超長距離爆撃機に抱えられて行き、迎撃機が上がってきたら空中発進、迎撃機を片付けてまた空中収容されるというコンセプトだったようだ。
まぁ、もとの目的がおかしいんで、なんか変な形にまとまっているがそれほどぶっ飛んではいない。
スケールは32分の1で、定価は4.95ユーロ(約600円)となっている。しかし、母機がないのでP 175だけ作ってもなぁ、というのが正直なところではある。
(P 175は「空母 グラーフ・ツェッペリンで運用する艦載機だった」としている資料もあるが、どうみてもこいつを艦載機とするのは無理があると思う)

商品直リン
http://zarkovmodels.com/en/?pid=696

なお、175の前に、3胴でそれぞれの先端にプロペラがあるP 170のキットを以前にネット上で見かけたことがあるのだが、出所がよくわからなかったのでパスさせていただいた。
ちなみにP 170は、2000年ごろにリリースされた「Crimson Skies」というフライトシム風シューティングゲームに登場していた「Curtiss-Wright "Warhawk"」という機体とよく似ている、というか間違いなくP 170がWarhawkのモトネタなわけだが、このゲームには他にも左右非対称機も何種類か登場しており、フォークト博士の影響が感じられておもしろい。
あと、筆者がこのゲームの元となったボードゲーム版を所持しているというのは、さりげない自慢である。

お次は P 179。

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画像は同じくZarkov Modelsからの引用。
これもKampffliegerシリーズだが、やはりWikipediaなどに詳しい記述がなく、詳細や意図がよくわからない。
BV 141の戦闘爆撃型、といった感じなのだがBV 141の場合は視界を確保するために左右非対称としたものを、わざわざ戦闘爆撃機でこのスタイルにする必要性はちょっとわからない。P 177、P 178も非対称機なので、単にこのころフォークト博士の中で非対称ブームが来ていただけなのかも知れない。ナンバー1よりオンリー1を目指していいこうということか。
ちなみに主翼の先が前方向に丸く飛び出しているが、外側に引き込んだ車輪がここに収まる。車輪収納のために主翼の形を変えてしまうという発想が斬新だ。他にやりかたはなかったのか。
スケールは48分の1、定価3.95ユーロ(約500円)。

商品直リン
http://zarkovmodels.com/en/?pid=697

次は番号ちょっと跳んで P 194

P194.jpg

画像はE CardModelsからの引用で、Marek Pacyński氏デザイン。Pacyński氏はZarkov Modelsにもキットを提供しているが取り扱い商品には微妙に差がありP 194はE CardModelsでしか扱っていない。

以前にブローム・ウント・フォスが勝手に参加した急降下爆撃機コンペで破れたJu 57「スツーカ」がいよいよ旧式化してきたんで、求む! 新型高速急降下爆撃機! できれば戦闘機としても使えると嬉しい! という空軍の無茶振りに対し、フォークト博士がコクピットの後ろでプロペラが回るP 192みたいな、いや、ちょっとそりゃないでしょう、なオモシロアイデア集の1機として提出したのがこのP 194。
ちょっと上の画像ではわかりづらいが、コクピットのある短い方の胴体は後ろにジェットエンジンが埋め込まれており、レシプロ1発、ジェット1発の変形双発機である。やったぜ。これでレシプロ機とジェット機のいいとこ取りだ。
左右非対称になってるのは、別に面白いと思ったからではなくて、どうやらレシプロとジェットの特性の違いを左右非対称にすることで相殺しようということらしい。ちょっとうまくいくようには思えないが、Bv 141だってうまくいくようには思えないがうまくいったんだから、ひょっとするとうまくいくのかもしれない。
P 194はこのトンチを効かせたレイアウトで最高時速775キロの超すごい戦闘爆撃機を狙っていたが、新型高速爆撃機にはMe 262の戦闘爆撃機型が採用された。まぁ、順当に考えりゃそうなるわな。
キットはスケール33分の1、お値段7.95ドル。

商品直リン
https://www.ecardmodels.com/product/1-33-blohm-and-voss-p194-red-g-paper-model/

次回はいよいよ敗色濃厚となったドイツ空軍が提示した「緊急戦闘機計画」のために、我らがフォークト博士が高速空回りでデザインした「無尾翼軍団編」に突入!
(その7へ続く)



参考ページ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブローム・ウント・フォス_P.194
その他の参考ページは最終回にまとめて掲載予定。

今年からの試みでTwitterとの連携始めてみました。
よかったらそっちも覗いてみてください。
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