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酒井重工業 建機各種 前編

使用しているスマートフォンのバッテリーが、100%充電済みから写真を2枚とるとバッテリーが切れるほどにヘタってしまったのをモバイルバッテリー常時接続で凌いできたものの、最近膨らんできたバッテリーに押されて湾曲した液晶面がフレームから浮き始めてしまって、これは持ちが良いとか悪いとかじゃなくて、発火しそうでマジヤバい筆者のお送りするカードモデル的情報。
本日紹介するのは酒井重工業で公開されている建機各種キットの紹介だ。

sakai.jpg

画像はペーパークラフトのページを取り込んだもの。右側のリストを見るとわかるのだが、本当はこの下にもう1アイテム、小型締固め機HV60STのキットがあるのだが画面サイズ等の理由により入らなかったので割愛させていただいた。
酒井重工業のペーパークラフトは、実はけっこう前から公開されていた(正確な時期は不明だが、一部は少なくとも10年以上前から公開されている)ので「新製品情報」でもないのだが、かと言って「マイナーアイテム」に入れてしまうのも失礼なのでこのカテゴリとさせていただいた。なお、今回は筆者の詳しいジャンルのアイテムではないのでかなり知ったかぶり度高めの記事となるのだが、それを言ったらそもそも筆者が詳しいジャンルなんて自分の血圧の値ぐらいしかないし、それだって結構あやふやなのでここは無責任にいっちょぶわぁーっと行ってみよう。

さて、21世紀となりネットで世の中が便利になったとは言え、ネットで注文した商品が画面から出てくるのはだいぶ先になりそうだし、空を埋め尽くすドローン艦隊が購入者の家の前まで商品を届けてくれるのももう少し先になりそうなので、まだまだ当分は全国に張り巡らされた物流網が社会を支えていくことになりそうなのは(いささか忘れがちではあるが)、疑いようのない事実である。
そして、その物流を支えるのが道路であり、その道路を整備するための車両を作っているのが東京都港区に本社を持つ酒井重工業株式会社である。ありがたいありがたい。

酒井重工業株式会社は創業1918年(大正7年)なので今年は創業100周年というおめでたい節目の年となる。
とは言ってもこの会社、1918年に「よーし、ロードローラーとかを作る会社を立ち上げちゃうぞ!」と創業した会社ではなくて、もともとは創業者酒井金之助氏が当時増えていた輸入車両の整備、修理、試運転などを手がける酒井工業所という個人商店が出発点であった。
この「輸入車両」というのは当時まだまだハイカラな乗り物であった自動車と、意外なことに機関車も含んでおり、産業用の小型機関車の整備・修理も行っていた。

1925年(大正14年)、酒井工業所は社名を「酒井工作所」と改めて機関車用部品の制作を開始、さらに2年後の1927年(昭和2年)には、海外製の輸入機関車の価格が高く、日本の気候や使用者の要望にそぐわない点が多かったことからなんと自前での機関車制作を開始している。
機関車って、そんな創業7年目の個人商店が「よーし、機関車作っちゃうぞ!」って感じでホイホイ作れるもんなんだろうかとも思うが、「機関車」とは言っても酒井工作所が手がけていたのは蒸気機関車ではなく、構内での車両入れ替えや森林鉄道で使われる「モーターカー」であった。これはディーゼルやガソリンなどで走る小型の車両で、現在もトラック改造の車両が鉄道レールの上に乗っていてビックリすることがある(「軌陸車」というそうだ)ように自動車の部品で組み立てられるので創業7年でも自動車修理の技術があればどうにかなるようだ。
ちなみにネットで「モーターカー 酒井」で画像検索すると可愛い車両がいっぱい出てきて幸せな気持ちになれる。

モーターカーの制作で実績を積んでいた酒井工作所だったが、それ以外の仕事は全部やめてしまったわけではなく、引き続き輸入車両の整備、修理は続けていた。
そんな中、機関車と同様に国内で需要は高まっていたのに国産車両がなく、高価で不便な車両を使い続けてぶっ壊れるたびに酒井工作所に「こいつはなんとかならないのか」と持ち込まれ続けていた車両が道路を踏み固める「ロードローラー」であった。

「全ての道はローマに通ず」でわかるように古代から道は存在し、それを固めるためのローラーも存在した。
最初のころはもちろん人力頼みで、今でも学校のグラウンド整備などに使われるいわゆる「コンダラ」を道路整備にも使っていた。しかし、よく考えたらあれは重さで地面を固めるためのものなのだから「『重い』コンダラ」とわざわざ言わなくても、「軽いコンダラ」なんて存在しないのではないだろうか。勝手な勘違いで文句言われるのだから、作詞した人もたまったもんではない。
なお、コンダラは枠の中に入って引っ張って使うイメージが強いが、あれを引っ張って使うと勢いがついた状態でころんだ時に後ろからやってくるローラーに轢かれてしまって本気で大惨事になってしまうので絶対にやってはいけない。あれは本来、押して使うものだ。

800px-Right_usage_of_the_hand_operation_leveling_of_ground_roller,_also_known_as_-Kondara-

なぜかWikipediaにわざわざ「“コンダラ”こと、手動式整地ローラーの使用方法の誤ったイメージ」として掲載されている写真。

日本ではイメージがないが、ヨーロッパではコンダラは馬や牛で引っ張ることもあった。

800px-Deutsches_Straßenmuseum,_Germersheim_Horse-drawn_road_roller_01

これもWikipedia掲載の写真で、ドイツ南西部、ゲルマースハイムにある「ドイツ道路博物館(Deutsches Straßenmuseum)」に展示されている馬匹牽引ローラー。
こっちは、馬にローラー押させるのが難しいのでこの向きで使うようだ。まさか馬がバックするわけじゃないだろう。

蒸気機関が登場すると、その呆れるような重さがむしろロードローラーに丁度いい、ってんで「スチームローラー」が登場する。これは過去にModelik社からイギリス製 ロードローラー Aveling & Porter 1865 というすごいキットが出ているので興味ある読者はそちらも参照されたい。

ガソリン機関の普及と共に扱いの面倒なスチームローラーは次第に消えていくが、アメリカでは1950年台まで、イギリスでは1970年台まで一部で使用されていたという。
なにしろものが頑丈なので意外と生き残った車両があり、現在でも各種イベントでその重厚な走りを披露しているのをYoutubeなどで見ることができる
「日本製スチームローラー」というのはちょっとイメージが沸かないが、酒井工業所では輸入スチームローラーの修理を経てこれも国産化し、「サカヰS型スチームローラ」という車両を制作していた。
(後編に続く)


キット画像は酒井重工業社のページから引用。

参考ページは後編にまとめて掲載予定。

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