肉の万世 万世戦車3種。

猛暑日が続く日本列島。暑さにやられてグッタリ、というモデラーも多いのではないだろうか。
そんな時こそスタミナのつく食事で体力を回復、暑さに負けないモデラーライフを目指したい。
本日は、そんなバテ気味モデラーにスタミナ満点のキットを紹介しよう。
今回紹介するのは 「肉の万世」としてお馴染み、株式会社万世のフリーペーパークラフトキットだ。

Mansei.jpg

写真は秋葉原万世橋前に立つ万世ビルの夜景(Wikipediaより引用)。
我ながらどこへ向かおうとしてるんだ、このブログは。

筆者は「マンセー」という響きと焼き肉という食材からてっきり半島系の方が営業してると思っていた肉の万世だが、実際には「万世橋」から名前を取ったそうだ。
今でこそ「サブカルの街」となった秋葉原だが、10年ほど前までは「電気の街」であった。
そもそもは戦後まもなく、電機学校(現在の東京電機大学)に通う学生たちにラジオの部品(出所が怪しい、ぶっちゃけどっかから盗んできた機械を分解したような部品もあったらしい)を販売していた電機商達が総武本線ガード下に集まったのが「秋葉原電気街」の始まりだと言われている。
そんな電機商のうちの一店、「鹿野無線」は食肉の流通統制が解除されるにあたって「これからはお肉の時代だ!」とひらめいた。そこで、万世橋のたもと(今の万世ビルが立っている場所)に精肉と惣菜の販売店を構えた。これが肉の万世の始まりである。
肉の万世はおりからの日本人の食の洋風化にのって躍進、現在でも食べることのできる「万かつサンド」は後楽園球場や小田急ロマンスカー車内販売などもされ、関東ではよく知られたチェーンへと成長した。

さて、そんな肉の万世だが、公式ページ内の「小学校6年生までのみなさん」向けのコンテンツ「ちびっこあつまれ! まんせいくらぶ」で折り紙、塗り絵などと一緒に無料ペーパークラフトを公開している。
内容は、おヒナ様、鯉のぼりなどの季節のアイテム、そして肉の万世のマスコットキャラ「モーちゃん」と「ブーちゃん」で遊ぶトントン相撲、メリーゴーラウンドなど微笑ましいものだ。
が、なぜかここ3作、いきなり戦車のペーパークラフトがリリースとなった。
まず、戦車三連作の第一弾、「万世戦車」を見てみよう。

sensya_kakudai.jpg
いや、ちょっと待て。
「万世戦車」ってあぁた、誰がどう見ても4号戦車じゃないか。
しかも、戦闘室前面に増加装甲がボルト止めされて砲塔側面クラッペが廃止されたG型だ(この写真ではわからないが、展開図をみるとちゃんと砲塔前面右側の装填手用クラッペも省略されている)。誘導輪の位置の下がり方が4号戦車への愛を感じさせる。
砲塔ハッチと戦闘室ハッチは開閉させられるので、別売りの「モーブーマグネット」や「モーブーペンキャップ」で遊ぶことも可能。また、太径短砲身で組み上げれば砲身内にやおきんの「うまい棒」を差し込むことができる、というもうなにがなんだかわからない親切設計だ。
ちなみに組み立て説明書はなく、サイトに組み立て方のページが準備されている。漢字は全てフリガナ付きなので、小学校低学年のちびっこでも安心だ。
しかし、

「予備転輪(よびてんりん)ラック」を車体(しゃたい)にのりづけして、「予備転輪(よびてんりん)」を納(おさ)めます。「ジャッキ台(だい)」は箱(はこ)に組(く)んでからのりづけします。

って、フリガナ振れば何書いてもいいってもんじゃないだろう。「ジャッキ台」っていきなり言われても……

しかし、この「万世戦車」で驚くのはまだ早い。
次は戦車シリーズ第二弾、「万世駆逐戦車」だ。

hetzer_kakudai.jpg

ヘッツアーじゃねぇか!
「ちょっとかわいい戦車だよ」じゃないだろ。
だいたい「駆逐戦車」って、「メリーゴーラウンド」や「ヒナ人形」と同じスタンスで使っていい言葉なのか。
ちなみにこの画像、万世のペーパークラフトページから直接拝借したのだが、画像名が「hetzer_kakudai.jpg」だ。
思いっきり元ネタバラしてるじゃん!

ここでも組み立て説明には

・「牽引(けんいん)ホールド右(みぎ)・左(ひだり)」を貼(は)りあわせてから車体(しゃたい)の先端(せんたん)にのりづけします。
・「履帯(りたい)」を「足(あし)まわり」にのりづけします。
・できあがった主砲(しゅほう)」は「主砲基部(しゅほうきぶ)」に差(さ)し込(こ)みます。
・「機銃防盾(きじゅうぼうじゅん)-1」は貼りあわせます。

なんていうクラクラする文章が続出してちびっこ置き去りだ。
ちなみにやや幅が広く扁平ぎみなのは、芯材として「万かつサンド」の箱を使用するためだ。さきほどの4号、じゃなかった、万世戦車も芯材には万かつサンドの箱を使用するが、それ以前のメリーゴーラウンドなどのペーパークラフトには別に箱は使わない。

そして、第三弾が今回新たにリリースになった「万世超重戦車」だ。

maus_kakudai.jpg

なにげにクオリティ上がってるし!
公式ページには「ちょっぴり大きな戦車だよ」と書いてあるが、芯材として万かつサンドの箱2箱を使用する大迫力のモデルだ。きちんと迷彩パターンがつながってるので、ヘタなカードモデルよりクオリティ高いかも知れない。
相変わらず組み立て説明書は

「跳弾(ちょうだん)ガード」はそれぞれ「前(まえ)」と「後(うしろ)」を貼(は)りあわせてから車体(しゃたい)の上(うえ)にのりづけします。

と、素晴らしい勢いで突き進んでいるが、主砲脇の棒状の部品の組み立てで

「同軸機銃(どうじくきじゅう)」はうらがわを黒(くろ)くぬっておくとよいでしょう。

と書いてあるのでドイツ軍のマウス重戦車では75ミリ副砲が装備されている場所に万世超重戦車は機銃しか持たないらしい。ちょっとだけパワーダウンだ。

作者クレジットがないので誰が設計したのかわからないが、作者の趣味がモロ見えになってしまった感のある肉の万世 万世戦車3種は芯材に万かつサンドの箱を使用する都合でノンスケールとなっている。
ダウンロードは肉の万世公式ページ→「まんせいくらぶ」→「ちびっこあつまれ!まんせいくらぶ」→「つくってあそぼうペーパークラフト」のページから。今ならトップの新着バナーから直接ペーパークラフトに飛ぶこともできる。
難易度は足回りなどがテクスチャ表現となっているので5段階評価の「1」(とても易しい)にしておこう。なにしろ小学生向けのコンテンツだ。
フリーのダウンロードなので定価はないが、芯材として使用が推奨される「万かつサンド」は一箱700円となっている。

さすがサブカルの聖地秋葉原を拠点にする企業だけに4号戦車、ヘッツァー、マウス、と某アニメの影響を感じさせるラインナップだが、果たして次のキットは何になるのだろうか。
個人的にはアニメに拘らずに「万世多砲塔戦車」や「万世対戦車自走砲」などもリリースして欲しいのだが、あるいは別コンテンツにターゲットを切り替え、「万世条約型駆逐艦」や「万世主力航空母艦」なんかに進むのかもしれない。
なんにせよ、「肉の万世」のペーパークラフトコーナーからは当分の間は目を離すことが出来なさそうだ。



キット画像は「肉の万世」公式サイトからの引用。

*7月27日追記
コメント欄で深見俊介さんから、さらに詳しい情報をいただきました。
「万世戦車」は印刷版があり、秋葉原の肉の万世本店などで購入可能。印刷版は万かつサンドの空き箱がキットに含まれており、肉の万世本店では万かつサンドと一緒に購入することで割引となるようです。
また、印刷版はamazonでも取り扱いがあり、こちらは定価390となっています。
今のところ印刷版は「万世戦車」しかありませんが、ネット上で万世戦車シリーズが話題となりつつとあるのを受け、3種まとめてのセット売りなどもあるかも知れない、とのつぶやきが公式Twitterでされています。

また、深見俊介さんからはネットで新しく公開された戦車ペーパークラフトの情報として、アニメ「ガールズ&パンツァー」の公式サイトで公開されている「CV33快速戦車(L3/33)」の情報もいただきました。ダウンロードは「スペシャル」タブの「配布コンテンツ」から。
こちらも併せてお楽しみください。

深見俊介さん、情報ありがとうございました!

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