Pz.Kpfw 97(j)

まぁ、まずはこいつを見てくれ。

Pz97(j).jpg

うむ。ドイツ戦車。
プラガ38tか……と思って良く見たら、これは新砲塔チハ戦車だ! なぜ、日本軍の戦車にドイツ兵が? これは「逆ハッピータイガー」か?

いや、まぁ手前に思いっきりイギリス兵(オーストラリア兵かも)がのんびり歩いていたり、カラー写真な時点で、現代に撮影されたものはバレバレなわけですが。
実はこれ、もともとは「The Great Raid」という映画のために作られたレプリカの新砲塔チハ戦車。ベースはイギリス軍の装甲兵員輸送車、FV432だそうです。ちなみにテレビシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」に登場する3号突撃砲も、同じくFV432がベースとのこと。

「The Great Raid」は2005年にアメリカ・オーストラリアの合作で公開された映画なんですが、日本では未公開。なぜかというと、内容が「フィリピンで捕虜になったアメリカ兵が虐殺されるという情報をキャッチした米軍は特殊部隊を日本軍捕虜収容所に潜入させ、収容所の捕虜を脱出させるという大胆な作戦を決行した!」という内容なので、収容所や日本人の描写がとうてい日本人には受け入れる事のできない内容だったんでしょうな。ちなみに実話がベースらしいです。タイトルはの”The Great Raid”というのは、戦争映画の定番”The Great Escape”(邦題「大脱走」)へのオマージュなのかしらん。

そして、映画撮影後にこの「新砲塔チハ・レプリカ」は地元のリエナクトメントチームに引き取られたようです。リエナクトメント(reenactment)というのは、思い切り大雑把にいうと、「軍隊ごっこ」の超本格版、みたいなもので(大雑把すぎてごめんなさい!)、みんなで当時の軍服を着て、当時の気持ちで行動することで当時の雰囲気を追体験する、という半ホビー、半学術的・教育的なイベント。ヨーロッパならナポレオン時代、アメリカなら南北戦争時代の再現が人気がありますが、第二次大戦のイベントでは本物や、よくできたレプリカの装甲車輌も登場します。
で、この車輌を手に入れたリエナクトメントチームは、第二次大戦のヨーロッパ戦線をメインにしていたので、ジャーマングレーに塗られて「ぼくちん、チェコ戦車です」と言い張ることになった、というわけ。

この車輌、良く見ると履帯がゴムパッドを貼った現用車輌のものだったり(車体正面の予備履帯のディティールが全然違うのはご愛嬌)、いろいろと細かい点では違いはあるものの、なかなか「チハ」っぽい。そのうち、日本軍の3色迷彩に塗り替えて何かのイベントに参加する日も来るかもしれませんな。

*写真はhttp://www.flickr.com/photos/peppergroyne/2576907203/in/photostream/#/からの引用です。
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