予備領域の使い方。

さーて、今日も工作するぞー、と思ったところ、
あれ? ない、ない、ないぞ。
4つなくっちゃいけない3号戦車系列のダンパー基部の部品が2つしかないぞ。
スキャンしてとってある展開図のバックアップを見ると、ちゃんと4つあるんで2個組み立てたところで残りを間違って捨ててしまったらしい。
あちゃー、やってしもうたー。

嘆いても仕方ないので、基本色がベタ塗りになってる予備領域から部品を切り出しますか。
ちなみに戦車の場合、この予備領域がない(もしくは足りない)キットでも車体底面部分を予備領域に使う、という荒業があります。
どうせ車体底なんて完成しちゃえば見えないんだからいいのよ。

20131218_1.jpg

まずはバックアップ画像から、お目当ての部品のラインを抽出。抽出というか、なぞり書き。予備領域を使う場合、色は必要ないのよ。

20131218_2.jpg

で、でけた線画を紙の左上に配置、冊子から切り取った予備領域もテケトーな台紙の左上にマスキングテープで貼りつけて、線画をプリントアウトすれば、あっという間にこの通り正規品と同じ色の予備部品の出来上がり、ってわけでさぁ。
一個はみ出しちゃったけど、2個あればいいんで気にしない。

20131218_3.jpg

最近のプリンタって、どうも紙送りのローラーで紙の厚みを検出してるようなので、一部だけ紙が厚いと「ピントが外れた」みたいになって、線がぼやけてしまうんですが、こうやって貼り付けた紙の裏側は台紙を切り落とすことで少しはピンボケが軽減されるような、気のせいのような。

20131218_4.jpg

この方法で作った予備部品を組み立ててみるとこんな感じに。左2個がオリジナル。右2個が複製品。
うーん、カタチは正確に複製できたものの、やっぱり表面のラインはオリジナルのシャープでハッキリした感じには及びませんな。
でも、並べて見るとバレちゃうけれども、離して置くならなんとかなるレベル。複製した部品だけ表面テクスチャなし、ってのよりは幾分マシでしょう。なにより、色が全く同じなので小さい部品ならパッと見なら気付かれない。

そんなわけで、MODELIKみたいな汚しのないタイプのテクスチャだからできる、というのもありますが、うっかりパーツを捨てちゃった時になんかに予備領域からの複製を試してみてくだされ。
それではまたー。
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曲面スキンを貼る。

おーいぇー久々に新テクニックを思いついたんで報告ですよー。
ここんとこ、「道具」「テクニック」のカテゴリで全然記事書いてませんでしたけど、これはそういうカテゴリがあったのを忘れていたわけではなくて、別段、道具もテクニックも目新しいものは獲得してないからです。

さて、今回はどういったネタなのかと言いますと、まずは現在製作中の一式中戦車の砲塔芯材と砲塔側面スキンをご覧あれ。

20110306_03.jpg

これに

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これを
貼るわけなんですが、見ての通り、側面は骨組みだけで板がありません。まぁ、前半分は円弧だもの、「1ミリ厚紙を曲げながら接着」とか言われたら、それはそれで困る。
こういう骨組みだけの部分にスキンを貼る時にやりがちなのが、「しっかり接着しようと、強くスキンを押しすぎて骨が浮かび上がる」という失敗。
特にマリモデの紙は柔らかいので、Gクリアを塗ってしっかり圧着しようと押さえたら骨がうっすら。圧力かけないでも接着できる木工用ボンドを使うと、水分を吸ってスキンが柔らかくなって骨がうっすら。
「あンた、芯材が透けてるぜ……」と竜さんに言われてしまうわけですよ。
そこで、オススメするのがこの方法。

20110307_02.jpg

なんじゃこりゃ、って感じですが、スキンの裏側にミスプリントしたペーパーをべったりとスプレー糊で貼り付けています。
これで何が期待できるのか、って言うと、
1・ボンドが硬化すると強度が増す
2・ボンドが防水層になって、スキンの紙が水分を吸わない
という利点があります。つまり、ちょっとぐらい力の入れ具合を失敗しても骨が浮かなくなる、ってことですな。
もちろん、ペーパー1枚分スキンが厚くなるので、それだけパーツのフチで紙の厚みが表面に出る(これは大したことはない)、細かい曲げができなくなる、内周が一回り小さくなる(芯材の方を紙ヤスリで心持ち削らないといけない)、といった欠点もあるわけですが、今回は仮組みしてみたら長さがちょうどよかったんで、このまま接着してみましょ。

ずどーん。
20110307_03.jpg

おおっ! これはけっこういいですよ!
どうしても、骨組みだけの上にスキンを貼ると、中央がたるんで凹面になってしまいがちなんですが、ボンドで強度が増してるのでピッシりシャープな平面に。木工用ボンドの水分も悪影響を起こさず、大変ご機嫌な仕上がりに!

と、いうわけで、骨だけの芯材の上にスキンを貼ると、どうしても骨が浮き出て「布張り」みたいになってしまうとお嘆きの方は、この方法を是非とも一度試してみてくださいな。
そいではまたー。

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ツールで展開図を作る・3

さて、前回はツールさまの力で立体を展開してもらったので、ここからは、またわしが苦労するですよ。
まず、出力された展開図には大きさの情報はないので、これをこんなこともあろうかと思って、先に手計算で作ってあった側面パーツの展開図に回転、拡大・縮小して重ねて大きさをそろえます。

20100921_01.jpg

おお、重なった重なった。わしの手計算も捨てたもんじゃないぞ。
今回は事前に側面パーツが作ってありましたが、こういった、大きさ合わせの基準となるパーツがない場合には目当ての立体の隣に縦横1センチの大きさになる四角形ポリゴンを作って大きさの基準にする、という手もあります。

20100921_02.jpg

わしの展開図は折れ線はパーツの外に書くチェコ方式なので、折れ線を延長して中を消して、それからノリシロはスケールに合ってないから消して(最初から「ノリシロなし」の設定で展開図を出力することもできます)、それから上面の紙の厚みだけ側面の上辺を削って……とごちゃごちゃやって、

20100921_03.jpg

補強とガイド用に内側のパーツを増やしたりして、色をのせて(試作なんだから無地でもいいのか)、側面を反転コピーして試作版展開図のできあがりー。
上辺の斜め部分は、実はすごーくゆるやかな曲線で、この曲線の形状を計算で出せなかったのでツールで展開したんですが、いざ展開図にしてみたらゆるやかすぎて線の太さの中に埋もれてしまいました。とほほ。
ま、ツールの使い方の説明になったし、いいか。
展開図ができたら、ドキドキワクワクの試作ですよ。

20100921_04.jpg

うっかりミスで失敗すると面倒なので、余分に出してみました。これを切って、貼り合わせてみると?

20100921_05.jpg

うん、まぁ、そこそこかな。とりあえず、思ったとおりの形にはなりました。
でも、作ってる最中に上辺の細いところが側面の紙のテンションでねじれてヨレヨレになってしまったりしたので、もう少しガイドの形状などを考える必要はありそう。
とまぁ、複雑すぎて手に負えない立体はこんな感じで展開図に開いている、という報告を兼ねてのツール説明でした。
「自作展開図、おもしろそう!」と思った方は、こんなツールも有るのよ、と覚えておくと行き詰った時に助けになると思います。もちろん、ツールなしの計算と試作だけでどんな複雑な形状も出してしまうデザイナーさんもいます。と、いうか、昔の展開図って(当たり前ですけど)全部ツールなしだったわけで、改めて先達の偉大さに感心するのでありました。


*お知らせ

先日、相互リンクしていただいたピロリンの紙工作日記で製作されていた拙作BT-5が、早くも完成しました! わ~っ! どんどんどんどん(太鼓)。
うーん、さすがピロリンさん、タッチアップもしっかりとされたカッチリとした組み上がり。
ありがとうございました!

さて、前菜のBT-5をペロリと平らげたピロリンさん、次はメインディッシュのHalinski社製、戦艦「扶桑」に挑まれるとのこと。
これも目が離せない連載となりそうです!

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ツールで展開図を作る・2

前回、わっしょいわっしょいと3Dデータを作成したので、今回はそれをツールで展開するですよ。
メタセコイア」の3Dデータはそのまま読み込むことができるので、特に変換などもせずに展開ツールを立ち上げて読み込みます。

20100920_01.jpg

わっ、なんだか表示が変だぞ。っていうか、なにがどうなってるんだ、これ? エッシャーもビックリの騙し絵か?
いやいや、ここは慌てず騒がず、編集の機能にある「面を反転」で直ります。

20100920_02.jpg

おお、なおったなおった。まぁ、3Dモデルのデータを他のツールで読むと反転してるのは良くあること。
で、肝心の展開ツールなんですが、わしが使っているツールはTama Softwareさんの最新ソフト「ペパクラデザイナー3ではなくて、ペパクラデザイナーの前身にあたる「TENKAI」というツール。当時はパッケージ販売ではなく、シェアウェアでした。
その昔、ペーパーモデル工廠さんに自作イタリア戦車M11/39を投稿しようと思って買ったんですが、M11/39は結局完成しませんでした(理由は忘れました。なんでだったんだろう……)とさ。とほほ。

20100920_03.jpg

そんな昔話に目頭を熱くさせつつも、とりあえず「展開図作成」をバビッと押すと、画面右側に展開図が!
……うーん、無理やり一枚につなげてくれなくもいいし、そもそも「側面」*2枚、「上面」1枚の3枚にするつもりだったんだけどなぁ。上面なんてバラバラだし。

20100920_04.jpg

そんな時も、慌てず騒がず、一回元に戻して切断する辺(面と面が接する「辺」ね。「切断したいあたり」じゃないぞ)を指定すればOK! なんだか、さっきからわし一人で慌てたり騒いだりしてますが気にしないで、切断したい辺をポチポチクリックしていくだけ。

20100920_05.jpg

そして、もう一度「展開図作成」を押せばこの通り。おお~いいじゃない~ ビバ! 展開ツール!
ちなみに、この時どうしてもつながってくれない辺がある時は、そもそも3Dデータできちんとつながってないと思われますので、一回3Dモデリングツールに戻りましょう。
そんなわけで展開図をツールで作ったわけですが、まだ他の展開図とスケールを合わせたり、3Dモデルでは無視されている紙の厚さをおりこんだりしないといけないので、もうちょっとだけ続くのじゃよ。
それではまたー。

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ツールで展開図を作る・1

どもー。
T-26のサスペンション周りを作っていて、板バネの反対側のカバー状の鋳造パーツの製作に苦戦。
っていうか、あのパーツはなんのためにあんな構造になってるんだろう? サスペンションを前後方向からの攻撃から守ってるのか? そもそも、あのパーツには防弾能力があるのやら、ないのやら。
そんなことを思いながらも側面の展開図を書いたところで、その上につく曲面の展開図は(わしの持つ算数能力では)平面の画像ツールで書けないことに気づきましたよ。

20100919_02.jpg

画像左側が、側面展開図を書くためにゴチャゴチャと画像変形を繰り返した痕跡。

こんな時こそ、便利ツールの登場ですよ。
Tama Softwareさんの「ペパクラデザイナー」は、立体を開いて展開図のカタチにしてくれるツールで、海外のフォーラムやペーパークラフト/カードモデルのデザイナーの間でもよく使われております。

しかし、ペパクラデザイナーがいかに便利とはいえ、展開図を作成するためには、まずは立体データを作成する必要があります。
現在発売中の「ペパクラデザイナー3」には「六角大王Super5」というこれまた便利な3Dモデリングツールが付属してくるんですが、わしが持ってるバージョンでは展開図作成しかできないので、3Dモデルは他のツールで作成する必要がありました。
そんなわけで、肝心の展開図ツールが出てくる前に、まずは3Dモデリングツールの出番。わしは「メタセコイア」がとにかく便利なので愛用しております。戦車みたいな単純な平面で構成されている立体を作るときは、メタセコイアの「頂点の位置を揃える」みたいな機能がとっても便利なのです。

20100919_01.jpg

自作の側面図と上面図を下絵にして、基本図形の立方体3つと円柱2つを作って、いらないところを削除して、つなげて変形すれば、はいできあがりー。
曲面は分割が細かければ細かいほど、計算の誤差が少なくなるんですが、まぁ、この程度のパーツならこれぐらいの分割数でいいでしょ。試作して駄目なときは、その時に調整すればいいや。
台形と台形をつなぐ斜めの部分は、ブーリア演算を使ってそぎ落とす、とかするとラクチンだろうと思いますが、ローテクなわしは「目で見て合わせる」という方法で解決。どうせちょっとぐらいの誤差なんて、展開図の線の幅の中に埋もれてしまうんだ。
そんなわけで、ちょいちょいっと立体データを作ったところで、一休み。次回は展開するですよ。
ではまたー。

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