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ブログ開設10週年記念! T-26 1933年型 型紙大公開!!

template and instruction links are below.

左側にある「月別アーカイブ」をずーっと下の方までスクロールさせるとわかるんですけれども、なんとこのブログって開設が2009年6月で、今月で満十年になるんですよ。驚きですよ。
10年で身辺も社会も大きな変化がいろいろあったんですが、気の向くままにマイペース更新を続けて来れたのも過去現在、ここへ立ち寄ってくださった皆様のおかげです。

と、いうわけで感謝の気持ちを込めて、ずっと作りかけだったT-26 1933年型 35分の1モデル、ついに型紙公開をさせていただきます!
わーい、やったぜ!
思えば最初に着手したのが2010年5月。試作が完成したのが11年12月。そこからどうやったら、19年6月まで公開が遅れるのか。まさに現代の驚異、神秘の世界。いや、浮気性なのがいけないんですけれども。
一応、先月には公開準備できてたんだよ。10週年に合わせたかったんだよ(言い訳)

それでは、実車の解説から。

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・実車の解説

ソビエト軍戦車 T-26 1933年型

ソビエト初の量産戦車、T-18の後継車両開発において、国産戦車の性能に満足のいかなかったソビエト軍はイギリス、ヴィッカース社の開発した6トン戦車のライセンス生産権を購入する。
最初の生産型1931年型は原型の6トン戦車双砲塔型と同じ機銃のみを装備した小砲塔が左右に並ぶ形式であったが、互いの射界を妨げるなど実用性が低かったため、45ミリ砲を搭載した馬蹄形の大型砲塔を装備する1933年型が開発された。
傾斜装甲を取り入れた1937年型も含め、T-26は総計約1万2千輌という当時最多の数が生産されたが独ソ戦勃発時にはすでに旧式化しており、装甲が薄く速度も遅かったため緒戦で大損害を蒙り最前線からは早期に姿を消した。

乗員:  3名
重量:  9.4トン
全長:  4650ミリ
全幅:  2440ミリ
全高:  2240ミリ
装甲:  6-15ミリ
主砲:  45ミリ砲
最高速度: 時速約31キロ

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・キットの解説

このキットはソビエト軍戦車T-26 1933年型の35分の1カードモデルです。
設計は各種資料に基づいておりますが、カードモデルにするために実物と異なる部分があります。
一通りのチェックは行っていますが、なにぶん素人の作ったものなので錯誤やミス、間違い等が十分に有りえることを事前に御了承ください。問題がありました場合には御指摘いただければ早急に対処、修正をさせていただきます。
*今回、展開図をdropboxで公開してみました。初めての試みなので、こちらも不具合ありましたらお教えください。

無料での公開ではありますが著作権を放棄したわけではないので、再配布、商用利用などはご遠慮ください。
また、当カードモデルによりいかなる不利益、損害を負いましても当方では責任を負いかねますので予め御了承ください。

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・型紙のダウンロード

Template


ペーパー1(paper 1) 1064K
ペーパー2(paper 2) 2446K
カード1(card 1) 2378K
カード2(card 2) 3028K
カード3(card 3) 2921K
カード4(card 4) 2654K
("card" are print on 160-170 g/m (0.2mm) )

*注意! 一枚が2~3メガの大きなファイルなので、直接ブラウザで開かずに 右クリック→「名前をつけて保存」 でダウンロードをすることをおすすめします。

「カード」は厚手の紙を意味しており、厚さ0.2ミリ前後のプリンタ用紙の使用を前提としています。「ペーパー」の印刷は通常の上質紙、コピー紙で構いません。

ダウンロードしたJPG画像はそのまま印刷すればA4の用紙に入るようにデザインされています。印刷オプションで「用紙に揃える」などでサイズ調節を行いますと、縮尺のずれる可能性があります。

・組み立て説明書

Instruction


ページ1(page 1) 1776K
ページ2(page 2) 1863K
ページ3(page 3)1657K
ページ4(page 4) 1799K
ページ5(page 5) 1871K
ページ6(page 6) 1748K
ページ7(page 7) 1902K
ページ8(page 8) 1838K
ページ9(page 9) 1823K

*注意! 一枚が1~2メガの大きなファイルなので、直接ブラウザで開かずに 右クリック→「名前をつけて保存」 でダウンロードをすることをおすすめします。
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・最後に

前回の48版BT-5に比べると、やや難易度は高めとなっていますが、極端に細かい部品、高度な工作は必要ない展開図になっていると思います。「カードモデルやってみたい、けど購入してうまく作れなかったらどうしよう」という方は、こいつをダウンロードして軽~い気持ちで挑戦してみてはいかがでしょう。うまくいかなかったらもう一回プリントアウトしなおせばいいんだし。
一応、難易度的には5段階評価で3.5辺りだと思っています。

あと、今回からコメントの認証用キャプチャを外してます。展開図公開すると海外からのアクセスが増えるんですが、FC2のキャプチャって日本語なんで海外の方がコメント書き込めないんですよね。

自分でも驚きの10週年。これからも、よろしくお願いいたします。
それでは、次はT-28 1934年型の展開図公開に乞うご期待!
(さすがに今度は10年かけたりはしないと思います……)
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Murph's Models フランス 長距離偵察機 Salmson-Moineau S.M.1・後編

6月から異動になり、年末に予想される次の納期まで一息ついた筆者のお送りする世界の最新風カードモデル情報。今回はアメリカはアリゾナ州のブランド、Murph's Modelsからの新製品、フランス 長距離偵察機 Salmson-Moineau S.M.1 の後編。

DSCN6459.jpg

前回はポンプ屋のサルムソンが機体に横置きした星型エンジンからシャフトで左右のプロペラを回すという斬新すぎる新型機を勢いで作ってしまった、というところまで説明した。
サルムソン的にはこうやって胴体内にエンジンを格納すれば、機首方向の視界が広がる。重心に近い位置に重量物のエンジンがあるので良好な操縦性も期待できる。そして、もしエンジントラブルがあれば飛行中に整備することだってできる。ビバ! 機内エンジン! ということを考えていたのだろう。

もちろん、そううまくはいかない。まず、誰でも思いつくが、問題は冷却である。空冷星型エンジンってのは、前に進むと全シリンダーの冷却フィンの間を空気が通り抜けることを前提に設計されている。それを横置きで胴体内に埋め込んだらどうなるか。当然、冷えない。仕方がないので空冷なのに機首左右にラジエターを置くというわけのわからないことになった。というか、サルムソンの設計師達はこれでどうにかなると本気で考えていたんだろうか。

見るだけでヤバい、機構を聞くとさらにヤバいS.M.1だが、どういうわけか量産命令が出され、少なくとも124機(写真から判別できるシリアル番号の最大数)、おそらく150機程度がホイホイと生産されてしまった。
量産機が戦場に出て、すぐにこの機体が実践向きでないことがわかった。まずギヤを介してプロペラを回す機構は整備が難しく、戦場では故障が頻発。さらに胴体が上下翼の間で宙吊りになっている構造のために支柱が多く、空力的なロスのために性能も大して高くはなかった。また、この構造のためにS.M.1は全体的に強度が足りず、地面が荒れていたり着陸が乱暴だったりすると簡単に機体が崩壊した。

Biplan_Moineau_-_Fonds_Berthelé_-_49Fi1878-54

Wikipediaからの引用(この項、完成見本写真以外全て同様)で、S.M.1エンジン部分のクローズアップ写真。これ、せめてもう数十センチでいいからエンジンを外に出して風が当たるようにすれば少しは違ったんじゃないだろうか。

そんなわけで、性能が低い上にすぐにぶっ壊れるS.M.1はすみやかに戦場から引き上げられ、残存機は当時駄作機の吹き溜まりになっていたロシア帝国へと送られたが、そこでも評判が悪かった。どれぐらい評判が悪かったかというと、ロシア後版WikipediaにS.M.1のページが存在しないぐらい評判が悪かった。そのため、S.M.1が何機ロシア帝国に送られ、いつごろまで使われていたのかさっぱりわからない。
なお、サルムソンは後にS.M.1をなんとかしようと機首にもう一基エンジンを追加し、2エンジン3プロペラ機とさらに複雑怪奇な機構になったS.M.2も制作したが、それでは肝心の横置きエンジンの問題は何一つ解決してないのでもちろん試作に終わった。

S.M.1で渾身の空振りを記録したサルムソン社だったがこれにめげず、1917年には「サルムソン2」を開発する(名前から「M」が消えているので、ルネ・モアノは設計から外されてしまったようだ)。
サルムソン2は尾翼全体が昇降舵を兼ねていて全部がギコギコと動く以外はびっくりするほど変わったところのない飛行機だったが、この普通さが幸いして実に3200機という当時としては記録的な多数が生産され、最終的に全フランス軍偵察機の3分の1がサルムソン2で占められるほどの大ヒットとなった。

800px-Salmson_2_WW1_recon_aircraft.jpg

1918年撮影のサルムソン2。S.M.1とうって変わってすごく普通。上翼の影になって見えないが、胴体側面には星条旗が描かれている(角がちょっとだけ見えている)アメリカ陸軍航空隊の所属機で、パイロットはWilliam Portwood Erwin、銃座射手がArthur Edmund Easterbrook。二人はこの機体で敵機5機を撃墜している(Erwinは他にも別のパートナーと3機撃墜している)。

サルムソン2はその良き凡庸さによって米ヨーロッパ派遣軍に700機が納入された他、日本では「乙式一型偵察機」として国産化までしている。ちなみに日本陸軍は国産化の際にライセンス生産権をサルムソンから購入したものの、これがエンジンの生産権だけだったのを機体全体と勘違いして600機~900機(はっきりしない)も作っちゃったもんでサルムソンからマジ怒られた。
なお、サルムソン2(乙式一型偵察機)は岐阜県のかがみはら航空宇宙博物館に素晴らしいクオリティの復元機と、現存する機体一部が展示されているので、サルムソンファンのモデラーは近くまで行った折には是非とも見学しておきたい。

戦後、サルムソンは自動車開発にも進出。後に自動車部門は別会社化し数種類のグランプリ・カーとクーペを開発したが売上はパッとせずに1953年に倒産し、生産設備はルノーが購入した。

800px-Salmson_Grand_Sport_1924_(1).jpg

素晴らしく美しいサルムソン グラン・スポルト1924。2017年の撮影。グリルのX型の意匠がサルムソンのトレードマークのようだ。この時代のグランプリ・カーはどいつもこいつもため息が出るほど美しい。

サルムソンの航空機部門は1934年にサルムソン D-1"Phrygane"(昆虫の「トビケラ」) という軽飛行機を開発したが、ごちゃごちゃと改良した発展型も含めて30機ほどしか生産されず、1950年ごろにサルムソンは航空機、及びエンジン部門からも撤退した。

Salmson_Phrygane_photo_LAerophile_October_1934.jpg

1934年に撮影されたサルムソン D-1。特にダメなところはなかったが、飛び抜けたところもなかったので全体的に元気のないフランス航空界でパッとしないまま消えた。

航空機、エンジン製造から撤退したサルムソンは事業をポンプだけに集約。何度か大きな企業グループの傘下を移動しているものの、現在もサルムソンの社名で営業中である。

Murph's Modelsからリリースされたフランス 長距離ダメダメ偵察機、Salmson-Moineau S.M.1は37分の1で完成全幅約47センチとなかなか存在感のあるサイズ。難易度は3段階評価の「2」といったところか。そして定価はたった3ドルというお値打ち価格となっている。当キットはこういうダメダメ飛行機が好きなモデラーなら見逃すことのできない一品と言えるだろう。
また、サルムソン2 は2006年にWAKからキットが発売されているので、サルムソンファンのモデラーなら両者を並べてみることができるこの機会を見逃すべきではないだろう。

キット写真はMurph's Models公式ページからの引用。

https://murphs-models.webs.com/salmson-moineau-sm1
商品直リン



参考ページ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/サルムソン
https://ja.wikipedia.org/wiki/サルムソン=モアノ_S.M.1
https://ja.wikipedia.org/wiki/ルネ・モアノ
https://ja.wikipedia.org/wiki/サルムソン_2

それぞれの日本語、英語、フランス語ページを参考とした。

*お知らせ
長らく改装中だったecardmodels.comが販売を再開、世界中のカードモデルデザイナーが提供する素晴らしいキットが次々追加中です!

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Murph's Models フランス 長距離偵察機 Salmson-Moineau S.M.1・前編

まだ調整が残っているのでスッキリサッパリ終わって身軽になったわけではないのだが、とりあえず本業の方が一区切りついてホッとしている筆者のお送りする世界の最新気味カードモデル情報。久々すぎて記事の書き方がちょっとおぼつかないのだが、頑張っていこう。
今回紹介するのはアメリカはアリゾナ州のブランド、Murph's Modelsからの新製品、フランス 長距離偵察機 Salmson-Moineau S.M.1 だ。

DSCN6459.jpg

S.M.と言ってもコバルト社の「サスペンス&ミステリー マガジン」のことではない。「サスペンス」はともかく、どこが「ミステリー」だったんだろうな、あれ。当ブログは全年齢向けの健全なブログなのでリンク貼るのはやめておこう。
写真右下の部分拡大は筆者が加工したものではなく、メーカー公式ページのまま。その拡大写真でタービン状のナニカが胴体側面に埋め込まれていることがわかるが、これはなんだろう。原始的なターボチャージャーか? ずいぶん先進的だな。
なお、いつもながら Murph's Models はダウンロード販売しかないので表紙はなく、完成見本写真もこの1枚だけだ。ぶっちゃけ、写真が1枚だけとか、全くなかったりとかするとどうしてもWikipediaとかの引用が増えて紹介記事としてまとめるのが難しくなるのだが、人は時として困難に立ち向かわねばならない時もある。だってこいつ、機構がオモロイんだもん。

この飛行機を作った「Salmson(サルムソン)」社は1858年生まれのエミール・サルムソン(Emile Salmson)が1890年に立ち上げた会社で、もともとはポンプとコンプレッサー(どっちも最初は蒸気式)の制作が専門だった。19世紀末にガソリンエンジンが登場するとサルムソンは事業を拡大し、ガソリンエンジンの制作も開始する。まぁ、ポンプ動かすのにバカでかい蒸気機関をシュッポシュッポするのは大変だから、これは妥当な判断だろう。

1914年に第一次大戦が始まると、ガソリンエンジンの需要は急激に高まりサルムソンも航空機エンジンの大量生産を開始する(戦前から、すでに航空機用空冷星型エンジンの開発は始めていた)。
さらに、1916年からはいくら作っても足りない航空機の需要を賄うため、機械工作のできるサルムソンではアンリオ機のライセンス生産を開始する。

さぁ、当コーナーの読者なら、「ライセンス生産で自信をつけた畑違いの会社が自社オリジナル機を設計する」というのがいかに危険なフラグであるかはすでに重々承知なことだろう。
それでもやってしまうのだ。みんなやってしまうのだ。
1917年、ライセンス生産で自信をつけたサルムソンは自社航空機の開発に乗り出す。

航空機設計の経験がないサルムソンは、以前に航空機会社のブレゲー社で働いたことがあるルネ・モアノ(René Joseph Louis Moineau)を招きオリジナル機の設計を任せる。モアノはチューブの中で螺旋状のシャフトをぐるぐる回すことで流体を吸い上げる、粘性、混ざりモノの多い対象にも強い「モーノポンプ(もしくは「モアノポンプ」)」の発明者であり、さらに第一次大戦ではパイロットとして従軍もしているので「元がポンプ屋のサルムソン+飛行機に詳しい」ということで、サルムソンの飛行機設計には最適なような気が一瞬だけしたが、よく考えたら航空機設計にポンプの特許は関係なかった。

そんなわけで完成した飛行機、サルムソン=モアノ S.M.1 は、やっぱりなんか変な飛行機だった。

800px-Salmson_(airplane).jpg

Wikipediaからの引用で、S.M.1の勇姿。
なんか思いっきり尻もちついてるようにも見えるが、機首の車輪は単に離陸時に頭を押さえつけようとして顎をぶつけるのを防ぐためのもので、尾部にテールがありこれが通常の姿勢である。こういう余計なところに(だけ)気が回るのは新規参入メーカーあるあるだ。
比較対象がないので一見大柄な機体に見えるS.M.1だが、ドイツの代表的大型双発機、「ゴータ G.IV」と比べるとゴータの全幅23.7メートルに対し、S.M.1の全幅は17.5メートルしかなく、そんなに大きな機体ではない。
普通、複葉機は「低翼機+上翼」のスタイルだが(ハンドレイページ・ヘイフォードみたいな「高翼機+下翼」ってのもある)、S.M.1は胴体が宙吊りで、上下翼とも支柱で支えられているのも奇妙だが、注目すべき機構はそこではない。

S.M.1の写真をよく見るとプロペラの後ろ、エンジンがあるべき場所が妙にほっそりしている。と、いうか、エンジンナセルがない。
勘のいい読者なら、もうピンときたことだろう。
そう、S.M.1は胴体の中にエンジンを入れ、延長シャフトで左右のプロペラを回しているのだ(なので、S.M.1は双発に見えるが単発機である)。冒頭に示した胴体側面の「タービン状のナニカ」はターボチャージャーなんかではなくて、まさかの星型エンジンを横向きに置いたものだったのである。
(後編に続く)



参考ページは後編にまとめて掲載予定。

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本日更新休止のお知らせ。

本業多忙のため、本日も更新休止させていただきます。
いよいよ来週納品です。
おれ、この納品が終わったら有給を取得するんだ!

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本日更新休止のお報せ。

本業多忙のため、本日更新を休止させていただきます。
来週がいよいよ納期直前なので次の更新は6月になってからになると思われます。
その辺りでまた覗きに来ていただければ幸いです。
展開図公開中
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