fc2ブログ

本日更新休止のお知らせ

本日別件多忙のため更新休止させていただきます
またのお越しを心よりお待ちしております
スポンサーサイト



テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

TEX MODのキット大紹介・その3(ゼネラル・アヴィエーション GA-43)

一時期は腫れた足が靴を履けないほどだったのに、今じゃちょっと小指が痺れるぐらいまで回復した筆者のお送りする世界の最新カードモデル情報。去年の夏風邪以降停滞してる工作なんかもそろそろ復帰したいぞ。
引き続き世界のカードモデルデザイナーのキットが集まるecardmodels.comで作品をリリースしているブランド、「TEX MOD」からのキット紹介で、今回はゼネラル・アヴィエーション GA-43の紹介だ。

TMOD-GA-43-CLARK-WESTERN-132.jpg

「ゼネラル・アヴィエーション」というのは、名前からなんとなく想像できるようにゼネラル・モーターズの航空部門の名前である。
ゼネラル・アヴィエーションはのちにゼネラルモーターズが買収したノースアメリカン社(旧)とまとめてノースアメリカン社(新)となったので、GA-43はいわばP-51ムスタングのご先祖様ということになる。

なおゼネラル・アヴィエーションそのものも、フォッカーのアメリカ支社とかいろいろ買収した航空機メーカーをまとめたものなのだが、それについて追っかけていくと長くなるんでやめておこう。

そんな感じで出自も行方もごちゃごちゃっとしているゼネラル・アヴィエーションで作られたGA-43も、やっぱり経緯がごちゃごちゃっとしていて、まず、この機体はどうやらフェアチャイルド社の支社だった「アメリカン ピルグリム」というところで「ピルグリム150」、もしくは「フェアチャイルド 150」の名前で設計が始まったものの、このアメリカン ピルグリムはあっというまにゼネラルモータースに買収された。

GA-43に機体名称が変わって(もともとの「150」も新しい名称の「43」もなんの数字だかよくわからない)1932年5月22日、めでたく初飛行を果たしたものの、なんかゼネラル・モーターズはやる気がなくって全然売り込みとかもされずにそのまま放ったらかしになっていたのが、1934年になってゼネラル・アヴィエーションがノースアメリカンとして独立した時に「なんでもいいから、いますぐ売れるもの」として再発見され、GA-43はノースアメリカンが5機だけ作って売った。おしまい。

終わっちゃったので補足しておくと、売った先は、スイス航空に2機、スペイン郵便航空(Líneas Aéreas Postales Españolas)に1機、そして、コロンビア・ドイツ航空公社(SCADTA)に1機である。
このうち、SCADTAの機体は当時のコロンビアには飛行場が少なかったため、フロートを履いた水上機として制作された。
時期的にはスペインに販売した1機はスペイン内戦にも参加していそうだが、その後どうなったのかはよくわからない。

なお、スイス航空の1機、登録「HB-ITU」は1936年4月30日、スイスのリギ山 に墜落して失われている。

800px-Gedenktafel_HB-ITU.jpg

Wikipediaからの引用で、リギ山中に残る、HB-ITU墜落事故の慰霊碑。2017年撮影。

また、航空事故をまとめこちらのサイトの機種別ページには「1934年5月18日、東京(羽田)で満州航空のゼネラル・アビエーション・クラークGA-43が墜落」と書かれているが、他に詳しい情報がなく、なにかの勘違いのような気もする。
(英語版Wikipediaには満州航空がGA-43を1機所有していたと書かれているが、機体の出所は不明)

LBS_MH05-44-07.jpg

Wikipediaからの引用で、スイス航空が運用していたもう一機(登録「CH-169」、後に「HB-LAM」)の機内写真。片側1列づつ、簡単な座席、網棚といった戦前旅客機の雰囲気がよく分かる。

画面奥、操縦席入り口の横で横座りになってこちらを向いている制服の女性はネリー・ディーナーという方で、ヨーロッパ初の女性客室乗務員(世界初はアメリカユナイテッド航空エレン・チャーチ)。
この写真は1934年の撮影だが、ネリー・ディーナーは同年7月27日、カーチスAT-32の墜落事故で亡くなっている。

今回、TEX MODはこの、なんか微妙な感じのマイナー機を二種類リリース。

TMOD-CLARK-AVIANCA-132.jpg

まずはコロンビアのSCADTAが購入した水上機型。ロゴが前回ボーイング247の時のアビアンカ航空にクリソツだが、これは別にパクりではなくて、SCADTAが1940年に国営のアビアンカ航空になったからである。

もう一種類はトップに貼ったWESTERN AIR EXPRESS所有機で、WESTERN AIR EXPRESSは1925年に設立されWestern Airlinesに名称変更しながら1987年まで存続した航空会社だが、前述の通りノースアメリカンはこの会社にGA-43を販売していない。

しかし、1934年にデンバー空港で撮影されたWESTERN AIR EXPRESSのGA-43という写真が実在しており(NC13903)どうもこの機体が後にスイス航空の「HB-ITU」機となったようだ。
となると、WESTERN AIR EXPRESSはGA-43を記録に残らないぐらい速攻で売り払ってしまったのか、あるいは機体をスイスまで空輸するのを担当したのかもしれない。
と、すると前述の満州航空も、機体輸送のために一時的にGA-43を所有したのかもしれないと考えられるが、それで事故起こしちゃいかんだろ。

TEX MODからecardmodels.comでリリースされているゼネラル・アヴィエーション GA-43はecardmodels.comで8ドルで販売。スケールは空モノスケールの32分の1となっている(完成全幅約50センチ)。難易度も作例も展開図見本もないから内容わかんない。

当キットも戦前旅客機ファンにとっては、なんか見逃せないような気がする一品と言えるだろう。
デジタル販売なのを生かし、満州航空ファンのモデラーならテクスチャを満州航空所有機に書き換えてみるのもおもしろそうだ。

次回はTEX MODリリースの3機種目、突然の軍用機アームストロング・ホイットワース ホイットレイを大紹介!
(その4に続く)

表紙画像はecardmodels.comからの引用。

商品直リン
https://ecardmodels.com/product/1-32-ga-43-clark-avianca-float-plane-paper-model
https://ecardmodels.com/product/1-32-ga-43-clark-western-air-express-paper-model

参考ページ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジェネラル・アヴィエーション_GA-43
日本語版、英語版を参考とした

テーマ : 模型・プラモデル
ジャンル : 趣味・実用

TEX MODのキット大紹介・その2(ボーイング247)

うっかりロフトから降りるハシゴを踏み外して転落し、片手と片足をひどく打って不便している筆者のお送りする世界の最新カードモデル情報。かなり手酷く転落したんだけど全く頭を打たなかった自分を褒めてあげたい。
今回も引き続き世界のカードモデルデザイナーのキットが集まるecardmodels.comで作品をリリースしているブランド、「TEX MOD」から、前回に続きボーイング247の紹介だ。

TMOD-BOEING-247-AVIANCA-148-scaled[1]

前回、機体説明をだいたいやってしまったので、今回はキットの説明。

上の表紙画像の機体は南米コロンビアの航空会社アビアンカの所有機で、アビアンカはボーイング247を10機、運用していた。

ボーイング247は他に、アメリカ本国はもちろん、中華民国(張学良が2機買った)、ブラジル、カナダ、ドイツでも運用されていたが、なんでコロンビアの機体が選ばれたのかは不明。TEX MODは他にもアビアンカの機体をリリースしているので作者がコロンビア在住なのかもしれない。
あと、このころのアビアンカのマークはカッチョいい(現在はもっとシンボリックなものに変わっている)。

TEX MODからはもう一キット、テクスチャ変えで「National Air and Space Museum」バージョンもリリースされている。

TMOD-247-Smithsonian-148-scaled[1]

こちらはタイトル通りアメリカ国立航空宇宙博物館に展示されている機体の塗装の再現。
この機体はもともとユナイテッド航空の所有機で、ユナイテッド航空から別会社に一度転売された後、1939年に引退した機体を博物館が購入した。

なんでただの旅客機を博物館が購入したのかというと、この機は1934年に著名な冒険飛行家、ロスコー・ターナーがユナイテッド航空から機体をリースして、ロンドン-メルボルン間約1万8千キロの所要時間(無着陸ではない)を競う「マックロバートソン・エアレース」しており、それを記念したものと思われる(この時の副操縦士は1931年に青森県三沢市からワシントン州まで飛んで無着陸太平洋横断を達成したクライド・パングボーン)。

なお、マックロバートソン・エアレースでの結果はロスコー・ターナーのボーイング247が3位で、2位のダグラスDC-2はともかく、優勝がデ・ハビラントDH.88「コメット」では、ちょっと勝ち目はなかった。
(記録はコメットが約71時間、DC-2約90時間、ボーイング247約93時間)

02684-National-Air-and-Space-Museum_(27207183442).jpg

Wikipediaからの引用で、国立航空宇宙博物館で屋内展示されているボーイング247。塗装はマックロバートソン・エアレース後にユナイテッド航空に返還、運用されていたころの塗装で、マックロバートソン・エアレースの際のコースが機体に誇らしげに描かれている。
なお、この塗装はこちら側半分だけで、反対側半分はエアレース参加時のエントリー番号「51」を描いた塗装となっている。

TMOD-BOEING-241-SAMPLE-1[1] TMOD-NOSE-1[1] TMOD-NOSE-2[1]

作例はなぜか機首部分しかないが、操縦席が再現されているようだ。客席もあるのかはわからない。当キットは空モノカードモデルとしてはミニスケールな48分の1でのリリースだが、けっこう大柄な仕上がりとなりそうだ(完成全幅約47センチ)。

なお、初期型ではこの操縦席窓は前傾した形となっていた。これは夜間飛行時に計器盤が窓に反射するのを防ぐためだったが、実際には着陸時に地上の光が反射するし、空力的にもロスだったのですぐにこの形状に改修された。

United_Airlines_-_NC13347_(7712658118).jpg

これもWikipediaからの引用で、シアトルの航空博物館(Museum of Flight)が所有する機体。
こちらは初期型の操縦席窓を再現しており、この機は飛行可能状態までレストアされている。

TEX MODからecardmodels.comでリリースされているボーイング247はecardmodels.comで8ドルで販売。スケールはミリタリースケールの48分の1、難易度は難易度表示も展開図サンプルもないのでわからない。
当キットは戦前旅客機ファンにとっては、まさしく見逃せない一品と言えるだろう。

次回はTEX MODリリースの2機種目、ボーイング247以上にマイナーなゼネラル・アヴィエーション GA-43を大紹介!
(その3に続く)

表紙画像、作例画像はecardmodels.comからの引用。

商品直リン
https://ecardmodels.com/product/boeing-247-avianca-1-48-paper-model
https://ecardmodels.com/product/1-48-boeing-247-national-air-and-space-museum-paper-model

参考ページ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボーイング247
日本語版、英語版を参考とした

テーマ : 模型・プラモデル
ジャンル : 趣味・実用

TEX MODのキット大紹介・その1(ボーイング247)

守秘義務があるので詳しいことは言えないのだが、ちょっと担当していた機器がひっくり返って太陽光発電できないので代わりに写真を撮りに遠くまで出張してきた。なんていう5秒でバレる大嘘を思いついたままに書いてしまった筆者のお送りする世界のカードモデル情報。
本職の方がやっと納期に間に合わせて一息ついたので、今週からは世界のカードモデルデザイナーのキットが集まるecardmodels.comで作品をリリースしているブランド、「TEX MOD」の製品を網羅的に大紹介していこう

このTEX MODというブランドは、ecardmodels.comにはデザイナー紹介のページがないので詳しいことはわからないが、主に第二次大戦直前の旅客機という、マイナーだが好きな人にはたまらないジャンルを扱っている。

スクリーンショット 2024-02-04 184818

キットのラインナップスクリーンショット。この画像でわくわくしちゃった読者は今すぐecardmodels.comへアクセスだ。
なお、キットには通し番号のようなものがないので、リリース順には多少の前後があるかもしれない。

そんなわけで、まず最初に紹介するのがボーイング247だ。

TMOD-BOEING-247-AVIANCA-148-scaled[1]

一発目から、「あぁ……あ、ああ、あ~! そういえば、こんな飛行機、あったね!」という感じの機体が登場だ。
ボーイング247は1933年に初飛行した旅客機で、それまでのフォードトライモーター(1926年)やフォッカー F.VII(1924年)、ユンカース52(1930年)などの、いかにも戦前の旅客機とは一線を画したスラリとしたモダンな外観で引き込み脚などを備えており、世界最初の近代旅客機ともされている。

この機体は試作に終わったB-9爆撃機(正しくは試作なので「YB-9」)をベースに開発された、と資料に書いてあるのだが、B-9はそりゃまぁ、比較となったマーチンB-10に負けるわって感じの見るからに旧式なダサダサな固定脚開放風防の飛行機(B-9の最高時速300キロに対し、B-10の最高速度が340キロ)なのだが、どの辺がスラリとカッチョいい247に引き継がれたのか良くわからない。

800px-Boeing_Y1B-9_test_flight_USAF_p29.jpg 800px-Martin_B-10_Variant.jpg

Wikipediaからの引用で、ボーイングB-9とマーチンB-10。
言うまでもないと思うけれど、左がB-9ね。

ちなみにB-9爆撃機自体もボーイング200郵便貨客機の焼き直しだったが、こちらは最高時速が250キロという、さらに下を行くションボリ性能で、胴体を20センチ延長したボーイング221と1機づつ、合計2機しか制作されていない。あと、見た目が超ダサい。

Boeing_Model_200_Monomail.jpg

これもWikipediaからの引用で、飛行中のボーイング200。サンディエゴ航空宇宙博物館所蔵写真。詳細不明。ダサ過ぎて画像も小さめだ。

スマートで最高時速320キロのボーイング247はそれまでの旅客機より格段に早かった(例えばユンカース52/3mの最高時速が265キロ)が、信頼できるエンジンがなかったために機体が小柄で乗客数が少なく(ユンカース52の17席に対し10席しかなかった)、また低翼の桁が客室中央に飛び出していて客室を前後に分けているなど不便も多かったようだ。

ボーイング247は75機が製造されたが、後に登場した14席・最高時速340キロのDC-2に比べると性能で見劣りすることは否めなかった。
まぁ、ちょっとぐらいボーイング247の性能が優れていたところで、すぐに第二次大戦が始まってボーイングは爆撃機(B-17)の生産で手一杯になってしまったし、この世代の決定版旅客機DC-3(20~30席(タイプによって異なる)・最高時速340キロ)の軍用輸送機型、C-47が戦争中に1万機ぐらい作られちゃったんでは、戦後まで生き残れる望みはなかった。
(その2に続く)

表紙画像、キット一覧画像はecardmodels.comからの引用。

参考ページ:
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボーイング247
日本語版、英語版を参考とした

テーマ : 模型・プラモデル
ジャンル : 趣味・実用

今週更新休止のお知らせ

引き続き本業多忙のため今週更新を休止しております。
またのお越しを心よりお待ちしております。
今週で一区切りつくはず!

テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

展開図公開中
最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
プロフィール

のとっちょ

Author:のとっちょ
カードモデル初心者が苦闘するさまをご覧あれ。

検索フォーム
おすすめショップ
リンク(順不同、敬称略)
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
製作進展中